ブルーベリーの剪定、適した時期は冬と夏、ブルーベリーの品種ごとの枝と花芽の剪定方法

ブルーベリーの剪定について紹介します。

ブルーベリーは剪定をしないとよい実がならない果樹です。

しかもブルーベリーの剪定に失敗する、つまり剪定の時期や、剪定の仕方を間違えると実がならなくなってしまいますので、美味しいブルーベリーを収穫したいならしっかり剪定方法を知っておく必要があります。

この記事ではブルーベリーの剪定について写真入りで紹介しています。

「ブルーベリーは剪定しなきゃいけないのは知っているけど、実際にどの枝を切ればいいのかわからない。」

「本当に切っちゃって大丈夫?」

慣れない方はどんな植物でも剪定するときに不安に思ったことがあるのではないでしょうか。

そんな不安を少しでも解消できるよう、写真入りで剪定する枝や花芽の選び方を詳しく紹介します。

ブルーベリーを育てるのが初めての方や基本的な育て方を知りたい方は文末にブルーベリーの育て方の関連記事のリンクも紹介していますのでご覧ください。

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目次

ブルーベリーの剪定①ブルーベリーの剪定の時期は夏と冬

ブルーベリーの剪定時期は冬から春にかけてが一番の適期です。

秋おそく、気温が下がるとブルーベリーは落葉して休眠します。

落葉から翌春、花芽が動き出す前までの時期がブルーベリー剪定に適した時期になります。

特に鉢植えのブルーベリーは剪定で実をならせる枝を決めて、その枝の花芽もいくつかを剪定することでブルーベリーの実がなる数を調整し、よい実がなるようにします。

また、ブルーベリーの古い枝を少しずつ整理して新しいシュートを次の主枝に育てていくために、ブルーベリーの冬の剪定では、古くなった大きな枝を切るなどのしっかりとした剪定を行います。

次にブルーベリーの剪定が必要なのが夏です。

ブルーベリーの木を更新するために冬に大幅に枝を切り戻したり、古い枝は根元から剪定して樹全体を育てるようにするので、形がかなりコンパクトになった、と思っても春から夏にかけてどんどん枝葉が茂って混み合ってきます。

あまり過密に茂ると日当たりが悪くなり、病害虫が出やすくなりますし、翌年の結果枝になる良いシュートも出にくくなります。

ですからブルーベリーの夏の剪定は、冬の剪定とは少し目的が違っていて、樹形を整えるためというよりも、風通しを良くして、枝葉の数を減らすことで、株の力を弱らせないよう混み合った枝葉を間引くようにして剪定します。

また伸びた枝先を切り戻すことで、高さをおさえ花芽をつける位置を調整するのも夏の剪定です。

ブルーベリーの夏剪定はあまり時期が遅くなると翌年の花芽の形成に影響があります。

ハイブッシュかラビットアイかによって適切な時期が違います。

ブルーベリーの剪定の仕方はブルーベリーの品種や、それぞれの個体の育ち方によって樹勢や樹形が違うので実際の剪定の様子も少しずつ変わります。

実際にどの枝を切ればいいのか、どのくらいの位置で切ればいいのか、特に冬の剪定は言葉だけではなかなかわかりにくいと思いますので、実際の剪定の様子を写真つきで詳しく紹介します。

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ブルーベリーの剪定②夏の剪定

ブルーベリーの夏剪定は3つに分けて考えることができます。

ブルーベリーの夏の剪定①風通しをよくする

1つは先ほどご紹介したように風通しをよくするための間引き剪定。

これはブルーベリーの株の枝葉が混み合っているところの弱い枝や内向きの枝を枝元から剪定します。

時期は6月〜7月ごろ、様子を見ながら随時行います。

ブルーベリーの夏の剪定②枝数を増やしてたくさん実をつける

二つ目は、枝数を増やして来年の収穫量を増やすための剪定です。

ブルーベリーの花が終わってしばらくすると、勢いよくシュートが伸びてきますので、シュートがある程度しっかり伸び切った頃を見計って、枝先の1/3〜半分を切り詰めます。

ハイブッシュ系のブルーベリーは収穫が終わっている時期になります。

上の写真はサザンハイブッシュのサミットです。

高さを低く抑えて、枝数を増やしたくて通常より早めの時期にかなり短く、思い切って切り戻しています。

切り戻して1ヶ月ほどで、脇芽が育ち始めています。

 

枝を育てるための剪定はハイブッシュなら7月中、ラビットアイでも遅くとも8月初めくらいまでに切り戻すと、そこから分枝した新梢がのびる期間を取れるので、実をつけるための枝数を増やして成長させることができます。

ハイブッシュ系はラビットアイと比較すると樹勢が強くないので、枝を育てたい場合は早めの時期に剪定します。

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ブルーベリーの夏の剪定③花芽をつける位置を調整する

三つ目はブルーベリーの花芽をつける位置を調整するための剪定です。

先ほどの二つ目、ブルーベリーの枝を育てる剪定よりももう少し後の時期、9月中旬から下旬の時期を目安に行います。

上に伸びていて、実をつけさせたい枝の先端を、枝の1/4〜半分くらいを切り詰めます。

上の写真は9月20日ごろに切り戻したコロンバス。

その年の気候にもよりますが、この時は約10日後にはもう写真のような芽が上がってきてしまいました。

丸みのある芽ですが、葉芽かもしれません。。。まだ気温が高いのでもうちょっと待ってからでもよかったかもしれません。

ラビットアイよりも早く切り戻したハイブッシュ系の場合は、ラビットアイほど樹勢は強くないので、成長がよければこの時期、枝先を少し芯どめするくらいの感じにして、メインの花芽調整はやはり冬から春先にするのがよいと思います。

ブルーベリーのシュートを7月頃には切らず、来年実をつけさせる枝としてこの時期に切ることで花芽をつける数や位置を調整することもできます。

また、7月に切り戻したシュートから分枝した枝がしっかり伸びているようなら、この時期に先端を切り戻して来年の花芽をつける位置を調整することもできます。

太さのある立派なシュートは力があるので分枝させて枝を育て、そこまでではないけれどしっかりしたシュートはこの三つ目の剪定だけする、弱いシュートは生え際から全部取り除く、というふうにシュートの状態を見て目的を分けた剪定をすることもできます。

ブルーベリーの夏の剪定は成長度合いを見ながら、樹形を整えていきます。

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ブルーベリーの剪定③ブルーベリーの花が咲かない、実がならない原因

ブルーベリーの花が咲かない、実がならない場合、剪定の仕方に問題があることがあります。

上記の夏剪定は花芽の形成に大きく影響します。

ブルーベリーの花が咲かない原因となる剪定の注意点を紹介します。

 

ブルーベリーの花が咲かない、実がならない、の注意点1

その年の気候次第ですが、剪定の時期があまり遅くなると、すでに花芽の形成が始まっている先端部分を切り落としてしまうことになり、花芽の数が少なくなったり、花芽がつきにくくなります。

ブルーベリーの花が咲かない、実がならない、の注意点2

ブルーベリーは枝先に花芽がつきますので、切り戻しすぎるとブルーベリーの枝が花芽をつけられる部分を全て切り落としてしまうことになりかねません。

夏の剪定③でたくさん切り戻してしまって翌年花芽がつかない枝はもう1年待って翌々年の結実を待つことになります。

主枝を新たに育てるためにはそれもありなのですが、少し効率が悪いので、それは冬の剪定で行います。

心配な場合は枝先1/4〜1/3を軽く切り詰める程度にして、あとは冬の剪定で花芽の数を調整するようにします。

この後はブルーベリーの冬の選定について紹介します。

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ブルーベリーの剪定④冬の剪定(切り戻し剪定)

ブルーベリー、ラビットアイ系のタイタンです。

写真の一番背の高い枝は勢いよくまっすぐにのびたシュート。

夏の剪定②③で剪定をせず、主枝を育てるために冬に切り戻し剪定をします。

この枝は先端1/3、矢印の位置ぐらいの高さで剪定します。

この時期に大きく切り戻す剪定は、翌春の結実には間に合わないので、その年は実をならせず丈夫な側枝を何本か出させ、じっくり枝を成長させるのが目的になります。

その側枝は伸び具合が勢いが強ければ7月ごろに夏の剪定で枝先1/3程度を切り戻します。

こうすることで翌年にはしっかり実をならせる主枝として育てることができます。

この苗はまだ晩秋の時点での状態なので葉がついています。

実際に枝を切るのは葉も落ちて休眠してから。

葉が落ちたあと花芽が膨らみ始めているのが下の写真です。

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ブルーベリーの剪定⑤冬の剪定(間引き剪定)

ハイブッシュ系ブルーベリーのドレイパー、3年目の木です。

タイタンのようなまっすぐで太いシュートは今はないので、強い切り戻し剪定はせず、細かい枝や内向きに伸びている枝を間引き剪定しました。

剪定したのは青い丸で囲った4ヶ所です。

一番左側の青丸は細くて弱い枝、左から二つめは内向きの枝で、こちらは枝の生え際から切り落としました。

真ん中の、まだ細いですが木の中心からまっすぐ1本上に伸びている枝は先端の成長点を止めて側枝を出させる切り戻し剪定をしました。

一番右の枝も細くて弱い枝なので生え際で間引き剪定です。

3年目なのでブルーベリーの実を徐々にならせて大丈夫なのですが、植え替えの時にかなり根鉢を崩したので、花芽の剪定をしてブルーベリーの実がなる数を少し減らします。

花芽の剪定についてはこの後紹介します。

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ブルーベリーの剪定⑥冬の剪定、間引き剪定したコロンバスの様子

ラビットアイ系ブルーベリーのコロンバス、2年生です。

タイタンとの受粉のために組み合わせる別品種としてコロンバスの苗を新たに購入しました。

実つきは他の品種と比較して控えめですが、果実が大粒で味もラビットアイなのに食味が良く、酸味もあってとても美味しい品種です。

剪定は写真の青い丸で囲った部分の細枝を生え際から剪定して整理しました。

2年生なのでブルーベリーの実は少しだけなるように花芽もひと枝に一つに剪定しました。

剪定したことでずいぶんスッキリした姿になったのがわかります。

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ブルーベリーの剪定⑦冬の剪定、ピンクレモネードの様子

ブルーベリーのピンクレモネード、この株は剪定のしがいがある樹形をしています。

最近人気のブルーベリーの品種で、名前の通りピンク色の実がなります。

色々な情報を集めて見るとピンクレモネードは味がとてもよい品種のようです。

ブルーベリーの中でもとても樹勢が強い品種で、実際に実物を見ても本当にそうであることがわかります。

まだ2年生ですが枝ぶりが太くてしっかりしていて、葉芽がつきすぎなくらいビッシリついています。

剪定したのは青いマークをつけた4ヶ所。

上の3ヶ所は強い切り戻し剪定で分枝させて枝ぶりを充実させます。

株元の細い枝が伸びているのは生え際から剪定して栄養を他に回します。

細枝といってもブルーベリーの他の品種の2年生だったら育ててもいいくらいの枝ですがピンクレモネードの枝ぶりとしては細いので剪定してしまいました。

剪定せずに伸ばしたままの左側の枝は味見のために実を少しならせます。

本当なら切り戻し剪定して枝を育てた方がいいので、もう少し様子を見て成長がいい枝先を3枝くらい残して他はこの後再び間引き剪定します。

実が全然ないのもつまらないのでほんの少しだけ実をならせます。

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ブルーベリーの剪定⑧花芽の剪定

花芽の剪定は少し花芽が膨らんでどの花芽が大きくていい花芽かがわかってから、小さなものを摘み取るか、先端を切り落として数を調整します。

上の写真はタイタンの花芽の剪定です。

3年生の苗ですが少し枝張りが控えめなのと、実がとても大きい最新のラビットアイブルーベリー品種なので、今シーズンは花芽を一枝に一つだけ残して青い矢印の花芽を摘み取りました。

 

 

こちらはハイブッシュブルーベリーのドレイパー、3年生の花芽剪定。

ドレイパーの苗は枝ぶりはしっかりしているので花芽を一つだけ摘み取り剪定しました。

枝が赤いのがドレイパーの特徴みたいです。

剪定後は一枝に二つの花芽です。

 

 

これもタイタンの花芽です。

だいぶふくらんできましたが、すぐ脇に小さな花芽がもう一つついています。

この小さな花芽も摘み取り剪定します。

 

 

上の写真は花芽を剪定後の写真です。

小さな花芽をそーっと、大きな方の花芽を痛めないように摘み取り剪定をしました。

それから、上の写真の白い矢印よりも右側の芽の形、花芽とは違って細く尖っているのわかりますか?

これは花芽ではなく葉芽です。

ブルーベリーの花芽は丸っこくふくらみがありますが、葉芽はシュッと細身です。

花芽は枝の先端の方につき、葉芽はそれより枝元側につきます。

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ブルーベリーの剪定⑨ブルーベリーの狂い咲きについて

ブルーベリーは秋から冬にかけて狂い咲きすることがあります。

天候が不順で、急に寒くなった後に気温が戻ったりすると、春がきたと勘違いして植物が狂い咲きするのはよくあることです。

桜の花の狂い咲きなどはテレビでも話題になったりしますね。

この時期に開花したブルーベリーの花や花芽は開花してもそのあとは冬、実を収穫することはできませんので、木の養分を温存するために摘み取ります。

上の写真はサザンハイブッシュ系のブルーベリーが11月から12月にかけてじわじわと開花している様子。

気温が低いので一気にブルーベリーの花が開いていくわけでもなく、この後春まで持ってくれるのか、やはり摘み取った方がいいのか、見ている方が逆に焦れてきます。

結局この年はたくさんの花芽が膨らんでしまいました。

さらにその後暖かくなるという天気予報があったタイミングで、このブルーベリーの花芽を全て摘み取りました。

この後、通常なら2月ごろに冬の花芽剪定をしますが、狂い咲きの花芽が多かったので春の花芽がちゃんと上がってくるか心配です。

花芽が確認できてから、いい花芽を選んで剪定します。

ラビットアイ系ブルーベリーも少し花芽が展開してしまったものがあり、摘み取りました。

ブルーベリーの狂い咲きの花芽は数が少なければ放置でも構いません。

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ブルーベリーの剪定⑩1〜2年目は実をならせない

ブルーベリーの剪定のいくつかのパターンを写真で見ていただいたので、なんとなくでも様子は伝わったのではないかと思います。

ブルーベリーの剪定の基本ポイントを以下にまとめます。

ブルーベリーの挿し木1〜2年目は実をならせずに、花芽を全て切る切り戻し剪定が基本です。

特に1年目はそうしないと木が消耗して弱ってしまいます。

 

ブルーベリーの剪定⑪シュートは枝先1/3〜半分を切り詰める

勢いよくまっすぐに伸びたシュートの切り戻し剪定をするときは、枝先1/3〜半分程度の位置で枝を強剪定します。

あまり厳密でなくて大丈夫なので育てたい高さに合わせて剪定しましょう。

樹勢の強いものは半分くらいまで切り詰めても大丈夫です。

この強い切り戻し剪定は時期によって、枝数を増やして翌春の収穫量を増やす、翌春は実をつけさせず、じっくり主枝を育てるなど目的が変わってきます。

また時期や切り戻す長さを間違えると翌春ブルーベリーのは長さかない、実がならない原因になるので注意が必要です。

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ブルーベリーの剪定⑫枝を切る位置は外芽の上

実際に枝を切る位置は、育てたい方向に芽がついているところの上、1〜1.5cmで枝を切るようにします。

株の内側向きの芽の上で剪定すると内向きの枝が増えて風通しが悪くなりますから基本は外芽の上が基本の剪定位置になります。

枝を育てたい方向に向かってついている芽の上で枝を切りましょう。

 

ブルーベリーの剪定⑬弱い枝、混み合った枝は枝元から間引き剪定する

ブルーベリーは重なり枝や、内向きの枝などで、株が混み合っているところや、場所に関係なく細い弱い枝は生え際から枝ごと全部間引き剪定します。

そうすることで風通し、日当たりもよくなり、ブルーベリーの木が余分な栄養を消費することなく、その分を太くて勢いのある主枝の成長に使うことができます。

その分、新しいよいシュートも出やすくなります。

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ブルーベリーの剪定⑭剪定による細菌感染や枯れ込みを防ぐ

 

切り戻し剪定など特に太い枝を切ったとき、ブルーベリーはそのままでもほぼ問題ありませんが、細菌感染や枯れ込みを防ぐために切り口にトップジンMなどの癒合剤を塗っておくと安心です。

800円くらいでホームセンターで入手できます。

チューブに入っているので刷毛や綿棒で切り口にペースト状の薬剤を塗っておけば万全です。

 

ブルーベリーの剪定で大きくて美味しい実を収穫しよう!

休眠期から花芽が動き始める直前の春先にかけて、そして夏がブルーベリーの剪定の適期です。

この時期に不要な枝と多すぎる花芽を整理することで、成長がよくなり、一粒の大きさもしっかりしたブルーベリーの実をならせることができます。

ブルーベリーの木は品種によっても枝ぶりが違いますし、育ち具合でも1本ずつみんな表情が違いますから、どの枝を剪定するか、1本1本のブルーベリーの木と相談しながら剪定して見て下さい。

剪定で枝ぶりを整えて、花芽の摘み取り剪定も終わったら、あとはブルーベリーの花が咲いて実がなるのを待つばかりです!

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