ラズベリーの育て方、ラズベリーが枯れる原因と収穫の季節で違う剪定方法、冬の手入れ・冬越しについて

 

ラズベリーの育て方、枯れる原因、剪定方法について紹介します。

ラズベリーは鉢植えでもよく育ち、剪定の方法も簡単、株分けで簡単に増やせます。

病害虫の手入れもあまり気にしなくてよいためベランダ菜園におすすめの果樹です。

ただしラズベリーは枯れる、特に夏に枯れることも多くお悩みの方も多いと思いますのでラズベリーが枯れる原因などについても紹介します。

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目次

ラズベリーについて

ラズベリーはバラ科の落葉低木で、植物としては木いちご全般のことなのですが、一般的にラズベリーというと真っ赤なヨーロッパキイチゴを指し、フランス語だとフワンボワーズと呼ばれています。

ラズベリーの旬の季節は初夏が基本ですが品種改良が進んでいて春と秋、二つの季節に実がなる二季なり品種や、初夏から秋にかけて休みなく実がなり続ける品種、とげなし品種、より大きな実がなる品種の苗も販売されています。

本来涼しい地域で育つ植物なので、日本の関東以南では夏場にラズベリーが枯れる体験をされている方も多いかと思います。

夏場に枯れないための対策をしたり、暑さに強い品種を選べば栽培可能です。

おすすめのラズベリーの育て方はその土地、その年の気候にもよりますが、二季なり品種を秋果メインに収穫するように手入れする方法です。

なぜ秋果メインの育て方がいいのか、そこにはどんなメリットがあるのか、その理由と共にラズベリーの育て方を紹介していきます。

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ラズベリーの一季なり、二季なりについて

ラズベリーの一季なりと二季なりの品種の違いについて少し触れておきたいと思います。

一季なりのラズベリーは春から初夏にかけて前年にのびた枝に翌春ラズベリーの実がなります。

二季なりのラズベリーはその年の春先から伸びた新しい枝、シュートに秋に実がなります。

英語ではプリモケイン(1年目の枝に実がなる)、フロリケイン(前年枝に実がなる)と表現され、どちらかというとこの方が実態に即した表現になっています。

このラズベリーの一季なり、二季なりの違いを踏まえて夏場にラズベリーが枯れる原因と対策について紹介します。

 

ラズベリーの育て方①旬の季節は2回

 

ラズベリーの旬の季節は一季なりの場合や、二季なりの夏果を収穫する場合の収穫時期は6月〜7月です。

二季なりの秋果実は品種によって少し時期が違いますが、夏果実のあと早いと8月終わりから再び実がなりはじめ、遅く熟する品種だと11月ごろまで収穫ができます。

ごく最近の品種だと、夏秋の季節の区別なく初夏から秋までずっと実がなり続ける品種のラズベリーがタキイ種苗のオンライショップで販売されています。

新しい品種の苗の価格は家庭果樹としてはかなり高めの価格で販売されていますが、品種によってはラズベリーの収穫を楽しめる旬の季節が徐々に長くなってきていることは間違いありません。

上の写真は一季なり品種のラズベリー、グレンアンプル、6月に収穫したものです。

一季なりなので6月ごろだけの収穫になりますが、大きさもあり、形も揃っていて味もよいのでとても満足感があるラズベリーです。

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ラズベリーの育て方②ラズベリーは日本の夏の暑さと湿度が苦手

ラズベリーの夏果が熟する旬の季節は採れ始めはよいかもしれませんが、その後は日本の梅雨の時期に当たります。

ラズベリーは果肉が柔らかく雨に当たると実がカビたり傷んでしまうため、特に実がなっている時期は雨よけをするか雨の日は鉢植えなら軒下に移動するなどの世話が必要です。

また徐々に気温が上がっていくのでラズベリーにとってはその暑さが負担になり、花が咲かなくなったりラズベリーが枯れる原因になります。

ラズベリーは日本の夏の直射日光も強すぎるため、葉焼けを起こして枯れる原因になることがあります。

ですので夏場は可能なら木陰などの半日陰や軒下であまり直射日光が当たらない場所で管理するのがおすすめです。

高温で風が吹く時などは霧吹きなどでラズベリーの葉に水をスプレーしてやることで、葉焼けやラズベリーが枯れるのを防ぐ対策ができます。

また梅雨から夏場に湿度が高い時期が続くと、ラズベリーは根腐れしやすくなります。

突然ラズベリーの葉が元気がなくなり萎れ始め、そのまましんなりして枯れてしまうことがあります。

暑いからと水をやりすぎるとそれもラズベリーが枯れる原因になりますので、水のやりすぎに気をつけて、必ず土の表面が乾き始めてから水やりをして、過湿にならないよう管理します。

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ラズベリーの育て方③ラズベリーの秋果どり

一方ラズベリーの秋果の旬の季節は夏の暑さが落ち着いて気温が下がり、空気中の湿度も下がる時期ですので、ラズベリーにとっては快適な季節です。

もともと気候が冷涼な地域でこれからラズベリーの苗を購入する方には二季なり品種をおすすめしたいところです。

ラズベリーの木が夏越しで株の体力が落ちたり枯れたりするリスクが少ないので、しっかり体力を温存して夏越しができ、秋果の収穫を見込めます。

ラズベリーの秋果のみを収穫する選択肢もありますのでそれについてはこの後紹介します。

夏暑い地域では夏前にラズベリーの果実が熟しはじめる夏果の収穫をメインに考えて、あえて一季なりのラズベリー品種を選択するのも1つの方法です。

インディアンサマーは古くからある二季なりラズベリー品種ですが、その丈夫さと樹勢の強さからくる安定感で今も人気があるラズベリーで価格的にも入手しやすい品種です。

暑い夏にもどんどん葉や茎が伸びていく力強い品種です。

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ラズベリーの育て方④ラズベリーの秋果のみの収穫なら剪定が簡単

 

ラズベリーの二季なり品種は夏果と秋果で実がなる枝が違います。

ラズベリーの夏果は前年枝に実がつきますが、秋果はその年の春株元から勢いよく伸びたシュートと呼ばれる新しい枝に実がなります。

新しい枝が毎年増えてラズベリーの株が混み合うことと、夏果が実った2年目の枝は秋の終わりから冬の休眠期前には枯れるので、夏果を収穫した枝は早めに株元から剪定する手入れが必要です。

この時1年目のラズベリーの枝を残して2年目の枝だけをしっかり区別して剪定しなければ、翌春夏果を収穫することはできませんがこれがけっこう厄介です。

一方ラズベリーを秋果メインで収穫する育て方の場合、冬の剪定時に全ての枝を刈り取ってしまいます。

ラズベリーの1年枝と前年枝を選別する必要がなく、翌春に新しく芽吹く新芽を楽しみに待っていればよいだけ、というかなり気持ちも楽な剪定になります。

ちなみにBalcofarmでスタンザ(上の写真です)という品種のラズベリーを育ててみましたが、2年生の苗を秋に買って翌春、新しくのびた新枝のシュートにもかかわらず、6月、7月に実がなり収穫を楽しむことができて、それはちょっと予想外の結果でした。

スタンザは6月から11月まで実がなる品種ですが、その年は冬から春にかけてが異様に暖かく、その後冷え込んだ年だったので、ラズベリーが秋がきたと勘違いしたのかもしれません。

さらに翌シーズンの実つきがどんな風になるか、前年枝をわざと少し残して観察してみようと思います。

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ラズベリーの育て方⑤ラズベリーの秋果収穫は病害虫対策にもメリット

ラズベリーの秋果のみを収穫する育て方の場合、冬に地上部を全て刈り取るため病害虫のついた枝葉も全て処分してリセットできるため、冬の間にしっかり翌年の病害虫対策もしやすいというメリットがあります。

ラズベリーは病害虫に強い植物ですが、それでもカイガラムシがついたり、細菌系の病気が出ることもあります。

そういった場合病害虫のついた枝葉にはなんらかの対処をしなければなりませんが、地上部を刈り取ってしまうのであれば、その対応も最小限ですみます。

なるべく農薬を使わずにラズベリーを育てたい場合にはこれは大きなメリットです。

 

ラズベリーの育て方⑥秋果収穫は収量が増える

ラズベリーを秋果メインで収穫する育て方の場合、実はニ季なり収穫する育て方よりも収量を多く収穫できると言われています。

ラズベリーの夏果を実らせないことで株の体力がつき、新枝の数が増え、結果収穫量も多く期待できるのです。

実際にラズベリーを従来の育て方であるニ季なりでの育て方と秋果のみ収穫する育て方とで比較した実験が行われたレポートが山形県庁の「山形県病害虫防除所」により公開されています。

ラズベリーの二季なり品種の定番、サマーフェスティバルを使った収穫量などの検証結果のレポートの詳細は以下に紹介されています。

山形県病害虫防除所のレポート(PDFファイル)

とても参考になる資料ですので是非目を通されてみてください。

手入れも簡単でラズベリー 果実の収穫量が多いのなら、いうことなしではないでしょうか?

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ラズベリーの育て方⑦ラズベリー苗の植え付け

 

ラズベリーは自家結実しますので、苗が1本あれば結実します。

上の写真のように春先から出てくる新芽がある程度伸びてしっかりしてきた頃に根をつけて掘りあげて小さなポットに植えて苗を作ります。

ラズベリーを植える土は鉢植えなら赤玉小粒7、腐葉土や堆肥3の土に元肥を混ぜ込んでおきます。

1割程度砂を入れると水捌けがよいので、ラズベリーにとってはよりよいようですが、わざわざ砂を用意するのが大変な場合はなくても構いません。

またもみ殻くん炭を1割強加えると、水捌けもよく、根腐れ防止にもなり、土が軽くなるのでラズベリーに向いています。

ラズベリーには肥料はあまり多くは必要ありません。

庭植えの場合は植え場所を掘り返して堆肥や腐葉土をすき込んでおきます。

ラズベリー苗の植え付け適期は11月から3月の休眠期ですがポット苗の根鉢を崩さずに一回り大きな鉢に植えるなら、いつでも植えつけすることができます。

苗はある程度深植えにして、植え付けたら乾燥しないようにたっぷり水をやります。

ラズベリーが順調に根付くと新芽が伸びたり。新しいシュートが伸びてきます。

シュートの高さが1.5m以上になるようならそれ以上大きくならないように剪定します。

もしそれより低ければ剪定は必要ありません。

鉢植えラズベリーの場合はもう少し低い位置で剪定してコンパクトに育ててもいいでしょう。

ラズベリーは日当たりを好みますが、夏に冷涼な気候を好むため夏の強い日差しや、西日の直射日光は避けるようにします。

すでに紹介した通り、これがラズベリーが枯れる原因になることがあります。

鉢植えなら午後は半日陰になる場所に移動するなどすれば管理しやすいと思います。

夏に枝が込み合うようなら弱い枝は透かし剪定して風通しを良くしてやります。

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ラズベリーの育て方⑧二季なりラズベリーの秋果収穫

ラズベリーの秋果が熟す時期は品種によって多少違います。

早ければ8月終わり頃から熟すこともあるようですが9月から11月の間が秋果の旬の季節になります。

ラズベリーは果実が柔らかく、熟しすぎると枝が揺れただけでもポロリと花托から果肉が外れて落ちてしまいます。

ラズベリーの実が赤くなったら早めに収穫しましょう。

収穫したラズベリーの実は生のまま食べるのもいいですし、ラズベリーの酸味はジャムやフルーツソースにも向いています。

少しずつ収穫した分は冷凍保存してバニラアイスやヨーグルトのトッピングにしてもいいですし、量がまとまってからジャムを作るのもおすすめです。

上の写真はトゲなし二季なり品種のラズベリー、ジョンスクワイアの秋遅くの果実です。

この年は12月になってもゆっくりですがラズベリーの実が熟して収穫できました。

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ラズベリーの育て方⑨ラズベリーの剪定と冬の手入れ

秋果の収穫を終えると、果実がなった部分の枝は枯れてきます。

翌年夏果を収穫する場合は11月に枯れた部分を切り戻し剪定して、その枝を残します。

秋果のみ収穫する育て方にする場合は、切り戻し剪定ではなく、地ぎわで全ての枝を切り取っておきます。

深植えした苗の根は土の中で冬を越し、翌春、また勢いよく新しいシュートを伸ばします。

もし、春から秋の間に病害虫が着いてしまっていたら冬の間に来春のための防除をしておきましょう。

ラズベリーの地上部の全ての枝を刈り取ってしまうのでかなりの部分、害虫駆除、病気の防除はできると思いますが細菌性の病気などは土にも胞子がが落ちたりしていますし、害虫も土の中に潜って冬を越すものもいますから、冬の休眠期にしっかり病害虫対策をしておくことが肝心です。

休眠期の間に使える薬剤などはかなりしっかり防除力があります。

なるべくなら無農薬がよいですが、病気や害虫が出た植物を放っておいて枯れてしまうよりも冬の間にしっかり対処すれば、春から秋にかけては薬剤を使わずに育てることもより簡単になるでしょう。

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ラズベリーの育て方⑩ラズベリーの冬越し

ラズベリーは耐寒性がありますので雪が降る地域でも育てられます。

冬に積雪があっても秋果収穫の育て方で枝を全て剪定してしまうならば積雪でラズベリーの枝が折れるなどを心配することも、ビニールハウスや雪よけを作る費用と手間も必要ありません。

これもラズベリーの秋果収穫メインの育て方のメリットの一つですね。

鉢植えの場合は鉢土が完全に乾いたままにならないよう2週間から月に1度程度、水を少しやっておきます。

 

ラズベリーの育て方⑪ラズベリーが枯れる原因まとめ

最後に、ラズベリーが枯れる原因をまとめます。

ラズベリーが枯れる原因①

ラズベリーが枯れる1つ目の原因は夏の暑さです。

これが一番大きなラズベリーが枯れる原因です。

ラズベリーは冷涼な気候を好みます。

ここ数年の日本の夏の猛暑はラズベリーにとってかなり過酷な環境です。

標高が高くて涼しい地域や北関東以北の冷涼な気候の方がラズベリー栽培は楽にできるかもしれません。

夏場に暑い地域では寒冷紗をかけたり、日中の暑い時間帯には鉢植えなら地面に打ち水をして温度を下げるなどの工夫をするとよいでしょう。

ラズベリーは葉が薄いので強い直射日光に当て続けると葉焼けを起こしますし、高温に耐えられませんので避けるようにします。

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ラズベリーが枯れる原因②梅雨から夏の多湿

ラズベリーは乾燥した気候を好みます。

日本の夏場の多湿も苦手で、根腐れや葉や実にカビ系の病気が出やすくなります。

葉にカビ病が出るとそれが一気に広がり枯れる原因になります。

また、多湿のため、ラズベリーが根腐れしやすくなります。

梅雨など多雨の時期の鉢植えラズベリーの水やりは、やりすぎないよう注意が必要です。

土の乾きが遅くなったり、土が湿っているのに葉がしんなりしてきたら注意信号です。

しばらく水やりをせず様子をみましょう。

ラズベリーにとっては日本の夏の高温と多湿はなかなか厳しい環境です。

ただし、ラズベリーにも暑さに強い品種、特に暑さに弱い品種など様々ですので、ご自分の地域にあったラズベリーの品種を選ぶのも大事なポイントです。

ラズベリーの品種については、別記事でいくつか紹介しています。

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ラズベリーが枯れる原因③冬の水やり

3つ目のラズベリーが枯れる原因は冬場に地上部が枯れたように見える時期の水やりです。

水やりをせずに根が完全に乾いて枯れてしまう、あるいは逆に水をやりすぎて、根が傷んでしまう、根腐れしてしまう、ということです。

こちらは地植えの場合は水やりしなくても心配ありませんが、鉢植えやプランターの場合は水を全くやらないと土が乾いてラズベリーの根が死んでしまいます。

逆に水をやりすぎると、冬場はあまり根が水を吸わないため、水が多すぎて根が痛んでしまいます。

ですので鉢植えやプランターのラズベリーの場合、冬場は目安として月に1〜2回程度、土が乾いているようなら水をやるくらいの感じで管理しましょう。

また、まだラズベリーの地上部に葉がある状態でも気温が下がるにつれて、徐々に休眠に向けて活動量は下がっていきますので、地上部に葉があるからと言ってそれまでと同じように水やりをするのも注意が必要です。

土が乾きにくくなってきますので、よく土の表面を観察して、それまでよりも控えめな水やりに切り替えていくようにします。

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ラズベリーの育て方は基本は簡単で丈夫です!

ラズベリーは暑い地域で夏に日陰で暑さを凌ぐ以外は丈夫であまり難しいことはありません。

赤くて酸味と甘みのバランスがよいラズベリーは鉢植えでも育てやすいので、初めて果樹栽培を初めてみたい方におすすめです。

特に果樹栽培でコツを掴むまでが難しい剪定も秋果メインの育て方なら秋の終わりに全てカットしてしまえばいいだけですから悩む必要もありません。

春になると地際から新芽、新しいシュートが芽吹いてきます。

明るい緑色のラズベリーの新芽は春の訪れを告げてくれます。

果樹が初めての方にも、何かプラスして育てたい方にも、ラズベリーはおすすめかと思います。

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