オレガノの種類、食用、観賞用オレガノの種類と育て方、食用オレガノの使い方

 

オレガノの種類、食用オレガノと観賞用オレガノの種類やオレガノの育て方、料理でのオレガノの使い方を紹介します。

オレガノにはいくつかの種類、品種があり、食用になるオレガノのほか、観賞用のオレガノがあります。

料理用に使われる品種のオレガノはトマトやチーズと相性がよく、イタリア料理にはなくてはならないハーブです。

料理用のオレガノをピザや肉料理、洋風の煮込みなどのトッピングに、ドライやフレッシュの状態で刻んだものを散らすととても香りがよいです。

葉の色も明るい緑色で、新芽が伸びる成長期の春から、花の咲く夏にかけて鉢植えとしても楽しめます。

その他、観賞用のオレガノや同じく料理用に使われる近縁種のマジョラムなどのオレガノの近縁品種などいくつかのオレガノの種類について、それぞれの品種の特徴や効能、使い方、オレガノの基本的な育て方を紹介します。

料理用のオレガノは育てやすく鉢植えでもよく育つので1鉢あると料理にとても重宝しますのでおすすめのハーブです。

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目次

オレガノとは?

オレガノは地中海沿岸に自生するシソ科の植物です。

別名ハナハッカと呼ばれることもある香りのよいハーブです。

古代ローマ、ギリシャ時代から消化促進や殺菌作用があることで知られ、食用としては料理の香りづけ、また薬用のハーブティとして用いられてきました。

現在では薬用として用いられることはほとんどなく、その香りの良さからやハーブ、スパイスとして料理に用いられています。

 

オレガノの効能

オレガノの香り、その精油はオレガノオイルとして、抗菌作用などが期待できることから人気があります。

オレガノの香りの主な成分はカルバクロールとチモールで、これは同じくハーブのタイムにも含まれている成分です。

タイムも消化促進や、抗菌、殺菌作用がしっかりあり、タイムのお茶をうがいに使うと咳止めや風邪の予防になる、と古くから言われてきました。

実際にチモールは現在でもマウスウォッシュなどにも用いられている成分です。

オレガノやタイム、他にもローズマリーやセージなど強い抗菌作用をもつハーブはその殺菌作用から肉料理に防腐材として一緒に使われてきました。

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オレガノの種類①”オレガノ”は食用、料理用のオレガノのこと

 

オレガノというと一般的には食用、料理用のオレガノのことを指しています。

オレガノは香りがよく、夏に白、またはピンクの花を咲かせます。

別名ハナハッカと呼ばれる通りオレガノはシソ科でミントの近縁種であり、育ち方もミントとよく似ています。

料理用に特に香りのよいものを選抜したオレガノの品種で、グリーク・オレガノと呼ばれるものもあります。

オレガノは乾燥気味の気候を好み、過湿になると葉が下葉から黄色くなって落ちてしまいますので、気温、湿度が高くなる梅雨は風通しよくしてやる必要があります。

オレガノは同じ近縁品種のスイート・マジョラムよりも葉が一回り大きく、スイートマジョラムと区別するためにワイルドマジョラムと呼ばれることもあります。

トマトソースと大変相性のよいハーブです。

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オレガノの種類②スイート・マジョラム(食用、料理用)

 

 

スイートマジョラムもオレガノと同様食用、料理用に使われます。

オレガノとは非常に近縁の品種で、その姿もオレガノとよく似ていますが、オレガノよりも香りが少し甘くスパイシーです。

花房がころっとした形になるのが特徴で、花の咲く時期ならオレガノとの見分けがつけやすいです。

葉はオレガノより小ぶりなので、実物を見たことがあればしっかり見分けられると思いますが、ヨーロッパでもスイートマジョラムとオレガノは混同されることがあります。

スイートマジョラムは用途もオレガノとほぼ一緒で、食用、料理用としてトマトやチーズを使った料理や肉料理の香りづけに使われます。

 

オレガノの種類③ポット・マジョラム(食用、料理用)

ポット・マジョラムもオレガノの近縁品種で食用、料理用に使われます。

その姿はスイートマジョラムよりもさらにオレガノに似ています。

多分見分けがつかない。。。(笑)

日本国内ではポット・マジョラムはあまりお目にかかることがありません。

お取り寄せしようと思えば苗を販売しているハーブショップがいくつかはあるようです。

そこまでよく似ているものを使い分けるほどハーブに精通しているのでなければ、オレガノやスイートマジョラムがあれば料理に困ることはありません。

ちなみに名前に「ポット」とつくハーブには他に「ポット・マリーゴールド」があり、これはキンセンカのことなのですが、「ポット」は「食用の」という意味になります。

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オレガノの種類④オレガノ、スイートマジョラム、ポットマジョラムの違い

オレガノ、スイートマジョラム、ポット・マジョラム、この3つのハーブは姿も香りも似ていて、用途も食用、料理用で、使い方もほぼ一緒。

ヨーロッパではよくオレガノと混同されることがある、と言われています。

実際ヨーロッパのある地域に滞在していた時に、

「野生のオレガノを摘みに行くよ」

と言われて近くの山にオレガノを摘みに行ったのですが、その時、これが野生のオレガノだよ、と教えられたのはどう見てもスイートマジョラムだった、という経験があります。

土地の人たちはこの香りのよいハーブを摘むのを楽しみにしていて、夏になるとその「野生のオレガノ」の花が咲いて一番香りのいい時期に、たくさん摘んでドライハーブにして冬の間も料理に利用していました。

その土地の人にとって、「野生のオレガノ」は季節の楽しみであり、香りがとてもよい貴重なハーブとされていました。

その香りはとても素晴らしく、それまで自分で育てたことがあったオレガノとは比べ物にならないほどでした。

珍重されるのもよくわかる、そんな素晴らしい香りで、改めてオレガノやスイートマジョラムが大好きになった経験でした。

日本でドライハーブとしても入手しやすいのはオレガノとスイートマジョラムの二つかと思います。

そのどちらでも同じようにトマト料理や肉料理に使うことができます。

いつでもオレガノを使った料理を楽しめるように、この後の方の項目でオレガノの育て方を紹介していきますが、オレガノもスイートマジョラムもポット・ジョラムも育て方は基本的に一緒です。

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オレガノの種類⑤オレガノ・ケントビューティー(観賞用)

 

私たちがよくお目にかかるオレガノは、料理などに用いられる食用のオレガノですが、このオレガノ・ケントビューティーは同じオレガノの種類ですが料理用ではなく観賞用です。

花のガクの部分が何枚も重なり、色も白や淡いピンク色になるので、それが花びらのように見えてとても綺麗です。

葉茎は横に枝垂れて広がるので、グラウンドカバーやハンギングバスケットなどに人気があります。

 

 

オレガノの育て方①苗から育てる

 

オレガノは地中海沿岸に自生する植物ですので乾燥気味の温暖な気候とややアルカリ性の土壌を好みます。

一株でよく増えますので、種をまくより苗を買って育てるのがおすすめです。

3.5号くらいのオレガノのポット苗が春先にホームセンターなどで出回ります。

一度土に植えるとどんどん増えて広がりますので、逆に庭植えはよく考えて植えてください。

鉢植えにするなら、赤玉6、腐葉土4の用土に苦土石灰などを混ぜ込み酸性を中和しておきます。

オレガノはよく増えてあっという間に根がいっぱいになりますので、苗を植えるポットのサイズは最低でも6号は欲しいところです。

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オレガノの育て方②肥料と水やり

オレガノの育ち方はミントとほぼ同じです。

ミントより成長度合いは控えめではありますが、それでも生育が早くあっという間に根が土の中でびっしりになり、葉も茂るので、元肥を少々土に混ぜておき、そのあとは肥料切れしないように少量の肥料を様子を見ながら回数を多く施します。

オレガノの水やりはミントより控えめで、どちらかというと乾燥を好みます。

鉢土の表面が乾いてからたっぷりと、が基本です。

地上部が育って葉が多くなると蒸散が盛んになるので夏場は朝夕2回の水遣りが必要になるかもしれません。

過湿には弱く、密生すると下葉から枯れこんでくるので、夏前、花が咲く直前に収穫を兼ねて刈り込んで風通しをよくします。

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オレガノの育て方③収穫時期

オレガノやミントは花が咲く初夏から夏にかけてが一番香りが強くなります。

新しい茎葉がどんどん伸びるので、この時期に蒸れ防止を兼ねて思い切って刈り込みます。

この時期が一番の収穫適期になりますが、オレガノは蕾がついてくるととう立ちするので葉は小さくなってきます。

最近ハーブとして販売されているオレガノは香りのよいものをしっかり選抜されているようで、花の時期ではなくてもよく香るので1年を通してその香りを存分に楽しむことができます。

刈り込んだらすぐに少し追肥しておき、その後、夏の間は根を傷めないよう肥料を与えないようにします。

たくさん刈り取ったオレガノは葉だけでなく花も蕾も利用できますので、枝ごと陰干しして乾燥させドライハーブにします。

オレガノはドライの方が香りがしっかりたちます。

料理にもお茶にも利用できますから、たくさんあって困ることはありません。

秋に再び新芽が旺盛に伸びると思いますので、適宜料理に利用しましょう。

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オレガノの育て方④冬越し

 

 

オレガノは耐寒性がありますが、冬は地上部が地面に張り付くようにして冬越ししたり、気温が低ければ地上部は枯れてなくなります。

鉢植えで暖かいところにおいておくことができれば、葉は枯れず、ただし寒さで葉が赤く焼けたり、成長は止まるかと思います。

冬越しに備えて秋の終わりに短く刈り込んでおき、来年の春の芽吹きに備えます。

オレガノの根は冬の間も生きているので、土を完全には乾かさないように、やや乾燥気味に水遣りをしておきます。

春になれば新芽が一気に芽吹いてきます。

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オレガノの育て方⑤植え替え

 

オレガノは生育が旺盛なので鉢植えの場合は土の中であっという間に根が回ります。

植え替えは毎年必ず行います。

古い土を落とし、根も1/3から半分くらい落として、新しい土に植え替えます。

土の消耗が激しいのはミントと同様です。

土が古くなるとあっという間に成長が鈍くなりますので、そうなったら根が回ってきたことを疑ってください。

春と秋ならいつでも植え替えはできますので、根詰まりになる前に必要なら1年に2回でも、成長した根の整理をしましょう。

下記、ミントの育て方も参考にしてみてください。

 

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オレガノの香りは甘みが少なくすっきりとしていて、それでいて香りが強すぎることもないので、安心して使えるハーブです。

この後は料理でのオレガノの使い方を簡単に紹介します。

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オレガノのハーブティや料理での使い方①料理の香りづけ

 

 

オレガノの葉は柔らかいので、フレッシュなものをサラダの香りづけに散らしたり、肉や魚の付け合わせとして添えるのもよいでしょう。

またオレガノはドライハーブにするとその香りがしっかり残り、とても素晴らしいのでぜひドライオレガノを煮込み料理に使ってみてください。

トマトソースやトマト缶を使ったスープを作るときに、ドライオレガノをたっぷり入れるのがおすすめです。

特にチキンのトマト煮にはドライ・オレガノが最高に合います。

加熱しても香りはしっかり残りますから、仕上げというよりも煮込む時から加えることで肉の臭み消しにも効果的です。

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オレガノのハーブティや料理での使い方②オレガノのハーブティ

 

オレガノは消化促進によいと言われていますので食後にオレガノのハーブティを飲むのもおすすめです。

ティーカップ一杯分ならドライオレガノを細かくしたものをティースプーン山盛り1杯を目安に好みで加減してください。

沸騰したお湯を注ぎ5分ほど蒸らしていただきます。

レモンバーベナ やレモングラスなど、レモンの香りのするハーブやミントなどとブレンドしてもよいでしょう。

レモンの香りのするハーブやミントにはシトラールが含まれるため鎮静効果もあります。

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オレガノ栽培、気軽に楽しんでみて

ハーブはなくても料理ができる、けれどあれば香りが素晴らしい、ちょっとしたご馳走料理になります。

スーパーでは小分けしたハーブが売られていますが、オレガノはバジルやイタリアンパセリに比べて流通量が少なくて、たまに売り場においてないこともあります。

自分で育てていればいつでも好きなときにたっぷりのオレガノを満喫することができます。

オレガノは育てやすい上に、料理に使うにも使いやすいハーブですので、ぜひ気軽に育ててみてください。

もし育てているオレガノの株の葉の香りが弱いと思ったら花が咲く頃まで待ってみてください。

オレガノは花の咲く直前が一年で香りが一番強くなります。

 

 

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