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子供の頃から植物が好きで好きで、大人になってもその気持ちは変わらず、植物と触れ合う時間は私にとってずっとなくてはならないものでした。
ただ、私は植物を育てるのがすごく下手で、子供の頃からせっかくおこづかいで買った鉢植えの花たちをろくに育てることができずにどんどん枯らしてしまっていました。
どうしてこんなに育たないんだろう?
上手な人が育てると、植物は本当にどんどん元気に大きく育つのに。
自分が育てるとどんどん元気がなくなって枯れてしまう。
自分は植物がこんなに好きなのに全然育てられない。
結構そのことがコンプレックスになってしまっていました。
それでも私の植物好きは変わらなかったので、結局長い年月の中で徐々に植物を育てるのに必要なことを経験として理解していき、今ではおかげさまでそこそこ植物たちが育ってくれるようになりました。
私の植物好きは母方の祖母の影響が大きいです。
小さな頃、祖母に手を引かれて歩いた里山の野道で、祖母がふと立ち止まって小さな植物を見つけて摘み取ったのです。
「これはね、ジャコウソウっていうの。
香水の原料になるのよ。
とてもめずらしいのよ。」
と教えてくれました。
匂いを嗅ぐと、それはそれはとてもいい香りがしました。
「本当に小さな目立たない草なのに
なんていい香りがするんだろう!」
と驚いたのを今でも覚えています。
そんな目立たない草が香水の原料になる、というのも子供心に本当にワクワクしたのでした。
祖母はジャコウソウを大切そうにそっとハンカチに包んで、持ち帰りました。
それからジャコウソウのことはずっと忘れてしまっていたのですが、大人になって西洋のハーブを育てることに夢中になっていた時に、私は再びジャコウソウに出会ったのです。
「この香り、この見た目。
クリーピングタイムは
もしかして。。。」
調べてみると、西洋のハーブ、タイムの和名はジャコウソウ。いくつかの種類がある中でイブキジャコウソウという種類は日本に唯一自生するジャコウソウだったのです。
私がジャコウソウに再会した時祖母はすでに他界していて、このことを祖母にに話すことはできませんでした。
それでも祖母との思い出が今も色褪せずにここにある気がしてとても嬉しかったのです。
祖母は野草のことをとてもよく知っていて、散歩するたびにいろんなことを教えてくれました。
祖母が野草を摘み取る時はいつもとても大切そうに、そっと優しく摘み取っていたのを覚えています。
きっとそんな祖母の影響を譲り受けたのでしょう。
植物を見ると本当にワクワクして、自分も元気になります。
このページでは植物を育てること、その中で野菜やハーブや小さな果樹、観賞用の花や観葉植物を育てることで日々の暮らしにもたらされる豊かさや楽しみを伝えられたら、と思っています。
よかったら時々遊びに来てくださいね。