いちごのランナーの見分け方、いちごのランナーは切るタイミングが大事、ランナーを切る位置と切り方について

いちごのランナーの見分け方、いちごのランナーを切るタイミング、いちごランナーを切る位置、そしていちごランナーの切り方について紹介します。

いちごのランナーを初めて見る人はびっくりしたり、また、いちごのランナーからいちごの苗を増やせることを知っている人でも、ランナーの見分け方がわからなかったり、いちごランナーを切る位置やタイミングが分からずに本当に切っていいのか、不安になった方もいらっしゃると思います。

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目次

イチゴのランナーについて

いちごのランナーはいちごの株からスルスルと伸び始めてその先に新しい子株ができるツルのようなものです。

いちごのランナーは株を増やすために重要な役割を持っています。

ランナーからいちごの苗がどんどん増やせますのでありがたい存在なのですが、適切なタイミング、時期に適切な手入れをしないといちごの実がなりにくくなったり小さくなったりします。

また、いちごのランナーは茎が立ち上がってくるので、最初は花芽と少し似ています。

この記事では、いちごのランナーの見分け方と切り方、正しいお手入れ法をご紹介します。

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いちごのランナーの見分け方

いちごは連作を嫌います。

同じ場所にずっと何年か根を張っていると育ちにくくなります。

そのためいちごはなるべく離れた場所に自分の子孫を残そうとします。

植物が自分のタネを遠くに運んで仲間を増やすための方法は多岐に渡りますが、いちごの場合は自分たちの個体を増やす役割を追っているのが種ではなくランナーです。

いちごのランナーは親株から茎だけがスルスルとつるのように伸びていくので、ある程度伸びてくると他の葉芽や花芽とは違うのがはっきりとわかります。

ランナーの先端には新しい子株になるためのごく小さな芽がついています。

ランナーが伸びて親株から20〜30cm離れると、子株の芽が膨らんで成長し始めます。

親株からランナーを伸ばして、1番目の子株がランナーの先端で土に接地して根付くと、さらにそこからランナーが伸びて2番目、その先に3番目、というようにどんどん先へ先へと子株孫株を増やしていきます。

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いちごランナーを切るタイミング①いちごを収穫できる間は付け根から切る

ランナーが伸びてきたら「株を増やせる!」と思って喜んでいるだけではいけません。

まだ実がなって収穫中のいちごの株に生えてくるランナーは伸びてきたらすぐに切るようにします。

このタイミングでいちごのランナーを切る時は、株元の位置でカットです。

株元から綺麗にいちごランナー部分を全部切って取り除きます。

この時期に子株を増やすことに栄養を使ってしまうと、せっかくなっているいちごの実が小さくなったり、味が悪くなったり、もっと状態が悪ければ実がならなくなります。

ですからいちごの実を収穫中の株の場合、いちごのランナーは順次株元で切るようにしていきます。

いちごのランナーは次々に出てくるので子株を増やしたい場合でもこのタイミングでカットして大丈夫です。

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いちごランナーを切るタイミング②いちごの収穫が終わった後に出たランナーは伸ばす

 

初夏を過ぎて実がならなくなったら、いちごはランナーをいくつも伸ばしてきます。

元気な親株から出る太いランナーを選んで伸ばしていきます。

そのまま伸びるに任せて置いておくといちごのランナーの先の子株の葉が展開し始めます。

小さなポットに土を入れて、その上にその子株を誘引して土に触れるようにして置くだけで発根します。

子株が動いてしまうようならランナーピンで止めます。

写真は四季なりいちごのみのりくんのランナーの最初の子株が根付いた後、2番目の孫株ができたところです。

四季なりいちごは春から秋にかけてずっといちご実がなるので一体いつランナーを伸ばして子株を取ればいいだろう、と思ったのですが、とりあえず夏の終わり頃からランナーを伸ばして子株を取ってみました。

このタイミングではまだランナーの先にできた子株は親株から栄養を供給する必要があるため、ランナーを切ってはいけません。

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いちごのランナーはランナーピンで固定する

 

いちごのランナーは子株がしっかり発根して土に活着するまで、土の上で動きやすいので、ランナーピンを使って子株が動かないように固定し、発根を促します。

ランナーピンは二股になっているいちごのランナーの固定用クリップです。

専用に売られているのはプラスチック製のものが多いです。

わざわざ買わなくても、いちごの子株を固定できればいいので、クリップの針金を二つ折りにしたものなどで代用OKです。

いちごの子株は葉が展開し初めていれば、すぐに発根して土をつかみますので、そのあとはランナーピンをはずしても大丈夫です。

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いちごランナーの先にできた新しい株についての注意点

いちごを増やす時、ランナーの先端に子株ができ、さらにその先に孫株、ひ孫株、と順次ランナーが伸びて先端に株ができていきます。

このうち収穫用に使うのは主に2番目と3番目にできた株になります。

いちごの1番目の子株は葉ばかり繁って実がなりにくいと言われています。

2番目、3番目を翌年の収穫用の株として夏以降育て、冬の寒さに当てたのち、次の年の春から収穫します。

一季なりのいちごの場合、それ以降の株は小さくなり時期的に気温も下がるため秋の成長があまり見込めず春からの収穫に株の成長が間に合わないため、3番目の株まででいちごの収穫用の株の採取は終わりです。

四季なりいちごの場合は春以降も収穫できるため、もっと遅くまで子株を増やしてもよいかもしれません。

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いちごランナーを切るタイミング③3番株がしっかり根付いたら切る

いちごの子株、孫株が出てきてきたら、気になるのはこの繋がったいちごの株の間にあるランナーをいつ切るのか?ということです。

2番株、3番株が新しいポットにしっかり根を下ろして土をつかんで動かなくなったら、いよいよいちごランナーを切るタイミングです。

それ以上先のランナーを伸ばすとその分そちらに養分を取られますので、ランナーを切ることでそれぞれの株を独立させます。

 

いちごランナーの切り方①いちごランナーを切る位置に注意

いちごのランナーを切るときは、ただ適当に切ればよいわけではなく、ランナーを切る位置は決まっています。

親株に向かう側のランナーは少し長く残して、どこにそのランナーがついていたかわかるようにします。

逆にその株の配下に子株を作るためにできる新しい株の側に伸びていくランナーは、株元から切ります。

こうすることで親株に近い側のランナーだけが目印として残ります。

なぜその位置でランナーを切るのかにはちゃんと理由があります。

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いちごランナーの切り方②親株側の茎を残す理由

いちごの実は親株に近い側のランナーとは反対側につく習性があります。

そのためランナーを目印に残しておくことで株のどちら側にいちごの実がなるかがわかります。

こうすることで、プランターや畑に苗を植えるとき、実をならせたい方向にいちごの株の向きを揃えて苗を植えることができるので、収穫作業が楽になります。

 

四季なりいちごのランナーと繁殖について

さて、真冬以外、1年を通して実がなる四季なりいちごの場合、一体いつランナーを伸ばして子株をとったらいいのでしょうか?

四季なりイチゴはまだ発展途上で、なかなか安定して収穫できる品種が限られているようです。

Balcofarmでもみのりくんとラブベリーレッドを育ててみましたが、その育ち方はかなり違いがありました。

その中でみのりくんはとても優秀で食べても素直に美味しいと思えるいちごが6月ごろから11月になっても収穫できています。

みのりくん、というか四季なりいちご全般ランナーが出にくい、というような評判も目にしたことがあり、実際春から育て初めて半年後、2株育てているうちの1株だけにランナーが出てきた状態です。

みのりくんからしたらこれだけコンスタントに実をならせていたら忙しくてランナーなんか出してる場合じゃない、というところかもしれません(笑)

とにかく一株は好調にランナーが次々に出てきているので、ここぞとばかりに夏の終わりから増殖用に孫株、ひ孫株を養成して、1株のみのりくんから10株の子株ができました。

四季なりイチゴは一季なりと違い年中いちごの実がなるので、もしかして1番株もいけるのではないか、という気がして、今年は試しに1番株も育ててみようと思っています。

子株、孫株、ひ孫株、で数は少ないですが身のなり方を比較ができたらと思っています。

みのりくんはよいいちごの実がなるので、来春、元気に成長してくれることを願っています。

 

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