ハラペーニョの育て方、栽培の仕方、ハラペーニョの栄養、効能について

ハラペーニョの育て方、栽培の仕方、ハラペーニョの栄養、含まれる成分の効能についてや、なぜハラペーニョがおすすめなのか、その理由を紹介します。

ハラペーニョの育て方については種まきからプランターで栽培する方法を紹介します。

ハラペーニョは育て方も簡単で、たくさん収穫できますのでとれたての爽やかな香りを楽しむことができます。

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目次

唐辛子の種類について

ハラペーニョは唐辛子の仲間ですが、唐辛子には色々な種類があり、日本では赤唐辛子の鷹の爪が代表的です。

沖縄には島唐辛子と呼ばれる小さな唐辛子もあります。

他にもハバネロ、ブートジョロキア、キャロライナ・リーパーなど激辛ブームで世界一辛い唐辛子の記録が塗り替えられる新品種が次々に登場するようになりました。

これらの唐辛子は辛すぎて食用に向かないとさえ言われる強烈な辛味を持っています。

そんな中で、辛さの追求ではなく、食べて美味しい辛さと香りを持つことでおすすめしたい唐辛子の種類がハラペーニョです。

ではそのハラペーニョとは一体どんな唐辛子なのでしょうか?

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ハラペーニョとは?

ハラペーニョはメキシコ原産の唐辛子です。

唐辛子ですので熟すと赤くなりますが、ハラペーニョは青いうちに収穫して食べる唐辛子です。

ハラペーニョは日本の鷹の爪のような細身の赤唐辛子とは違い、少しふっくらした肉厚の唐辛子です。

辛さを表すスコヴィル値は2500〜8000。

日本の赤唐辛子のスコヴィル値が40000〜50000ですので、それと比較してハラペーニョはマイルドな唐辛子の種類になります。

赤い唐辛子を使ったタバスコソースは有名ですが、緑色のグリーンタバスコにはこのハラペーニョが使われています。

味は赤いタバスコよりもグリーンタバスコの方が辛さがだいぶ控えめです。

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ハラペーニョの栄養と効能

ハラペーニョは栄養満点、鮮やかな緑色の緑黄色野菜です。

ビタミンA、Cの他ビタミンK、葉酸も多く含んでいます。

またミネラルも豊富でカルシウム、マグネシウム、リン、カリウムなどが豊富です。

食品としてもカルシウムやマグネシウム、カリウムなどは重要な栄養素ですが、ハラペーニョの栽培、育て方を考えた時にもリン=実肥え、カリウム=根肥え、カルシウム、マグネシウムは微量要素として欠かせない養分です。

ちゃんとそうやってハラペーニョが育つ過程で吸収した肥料分、植物にとっての栄養が私たちの食卓に上る時に巡り巡ってやってくるのですよね。

そしてハラペーニョの栄養として他の野菜にはないのがカプサイシンです。

カプサイシンには体を温める効能、発汗作用といった効能があることから、ダイエットによいことが知られています。

また辛味には食欲を増進させる効能もあります。

辛味があることで塩分を控えても料理の味をしっかり感じることができるため減塩の効果も期待できます。

ハラペーニョの栄養、効能は本当に優れていることが分かります。

あまり辛味が強いものを取りすぎるのはよくないので、ご自分に合った量を適宜利用されるのが良いと思いますが、ハラペーニョはその点でも鷹の爪より辛味が控えめ、という利点があります。

この後紹介しますが特に収穫初期は辛味があまりないハラペーニョを収穫できることもありますので、ハラペーニョの栄養をたっぷり取ることもできる、お勧めの唐辛子です。

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ハラペーニョの味

 

ハラペーニョは日本ではピクルスの状態で食されることがほとんどです。

ハラペーニョのピクルスは辛いですが比較的マイルドな辛さですし、ハラペーニョ自体が肉厚なので噛み締めた時にじわーっとピクルス汁が口の中に広がる食感も美味しいです。

ハラペーニョが食べたいと思っていた時、たまたま訪れたホームセンターで2種類のハラペーニョの苗が売られていました。

2種類のハラペーニョの苗をどちらも入手して育てているのですが、つい数日前に初収穫のハラペーニョの実を食べたら。。。生のハラペーニョ、甘味と香りがあってとても美味しいです!

まだ採れ始めで上の写真も少し早めの収穫だったのですが、なんとまだ全然辛みがありません(笑)

後ほどハラペーニョの育て方のところで説明しますが、唐辛子はたっぷりの水分と栄養があるとあまり辛くない唐辛子が取れたりすることで知られています。

今年は天気も今一つで気温が上がらないため水分はたっぷりあり、ハラペーニョをたくさん食べたいがために肥料をしっかりやったこともあり、早めの収穫で全然辛くないハラペーニョが収穫できたようです。

ハラペーニョの生、すごく美味しくてびっくりしました。

甘みというか旨味があり、肉厚で柔らかい。

しかも香りがとてもいい。

火を通して料理して食べるメキシコの食べ方も美味しい、という意味がよくわかる味です。

唐辛子類はなり始めると次から次へと実がなるのでこれからが楽しみです。

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ハラペーニョの育て方①連作に注意

ハラペーニョは唐辛子の中の一つの種類ですのでナス科の植物です。

まずナス科の仲間同士の連作を嫌いますので気をつけなければいけません。

ナス科の野菜は結構あります。

ナス、トマト、ピーマン、ししとう、じゃがいも。

野菜と言っていいかわかりませんがクコ、ほおずきもナス科の植物です。

庭の場合は輪作を上手にすること、鉢植えやプランターの場合もナス科の野菜を作ったプランターは次の年は小松菜やほうれん草を作る、などするか、同じプランターを使いたい場合は土を変えたり、どうしてもそれも難しい場合は微生物入りの土壌改良剤を加えます。

 

ハラペーニョの育て方②用土

ハラペーニョは乾燥を嫌いますので育てる用土は腐葉土など有機質をしっかり混ぜ込んだ保湿性、排水性があるものが適しています。

赤玉6、腐葉土や堆肥4くらいの割合の土であればよいでしょう。

一般的な野菜と同じく弱酸性くらいの土がよいので、苦土石灰で軽く酸度調整したのち、元肥の肥料を土に混ぜ込んで1週間くらい置いてから苗を植えます。

ハラペーニョをはじめとする唐辛子類は水が大好きなので、土を乾かしすぎないように、表面が乾き始めたらたっぷりと水をやりましょう。

また、ハラペーニョは辛味だけでなく甘味や旨味も楽しみたいので、土の養分も十分な状態で育てることをお勧めします。

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ハラペーニョの育て方③種まき(種から育てる場合)

 

ハラペーニョの種まきは、ハラペーニョが高温を好む野菜なので春、十分に暖かくなってからの方が育てやすいです。

苗の植え付けは5月に入って十分に気温が上がってからになりますので、ハラペーニョの種まきは逆算して3月中旬以降にポットまきして、室内の暖かい日当たりのよい窓辺などで育苗します。

唐辛子類の種は光を嫌いますので、深さ1cmくらいにしっかり種まきして土を鎮圧してたっぷり水やりします。

9cmポットに3粒くらい種まきして、双葉ののち、本葉が出てからしっかりしたものを1本残して他は間引きます。

その後も土が乾燥しないよう、土の表面が乾き始めたらたっぷりと水をやります。

唐辛子は種を採取して翌年まいてもよく発芽して育ちます。

写真の赤いハラペーニョは種の採取用に完熟させました。

種を採取したい場合は、実を長く実らせておくことになるため、苗が大きくなって十分に力がついてから種取り用の実を完熟させます。

完熟したハラペーニョはそのまま乾燥させて、翌年、中の種を取って種まきします。

ただし、日本では湿度が高いので、完熟させた実がカビないようにしっかり乾燥させます。

肉厚でなかなか乾かない場合はある程度まではまるのまま乾かしてから、たて半分に割って完全に干した方がよいかもしれません。

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ハラペーニョの育て方④植え付け

 

5月に入って気温が上がる頃にはポット苗の一番花が咲く頃になっていると思います。

この頃が植え付けの敵期です。

ポットの根鉢を崩さないようにプランターに用意しておいた土に苗を植え付けます。

植え付けたらたっぷり水をやり、すぐに仮支柱を立てます。

一番花が結実してハラペーニョの実が3cmくらいになったらその実はすぐに摘み取ります。

まだ苗が小さいため負荷をかけないようにするためです。

一番花の下から脇芽がどんどん出てきますが、すぐ下の勢いのある脇芽を2〜3本育てるようにして、それより下から出る脇芽は全て掻き取ります。

ちなみに今年は天気があまりよくなくて、気温が上がらず日照時間も少ないため、あまり生育旺盛とはいかず、この芽かきの作業を今の所しなくてもちょうど2〜3本の枝がいい具合に育っている状態にとどまっています。

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ハラペーニョの育て方⑤収穫

 

育てる枝が決まればあとは放っておいても勝手に実がなってくれます。

生育初期は早め早めに収穫を心がけ、ハラペーニョの株の成長を促しましょう。

夏の暑い盛りにもどんどん実がなります。

ハラペーニョの実大きくなるのも早いので、取り忘れがないように朝夕確認して順次ハラペーニョのみを収穫します。

ハラペーニョの実の収穫が始まったら肥料切れにならないよう2〜3週間に一回追肥をしながら水切れしないよう、しっかり水やりします。

肥料が切れると花つきが悪くなったり、実が小さく硬くなったりします。

ハラペーニョは実野菜ですからリン酸が多めの肥料をやるのがおすすめです。

鉢植えやプランター栽培でもかなり茂りますので一株でも十分楽しめます。

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ハラペーニョの育て方⑥冬越し

ハラペーニョをはじめとする唐辛子類は高温性の多年草です。

日本では冬の気温が唐辛子類にとっては低いので枯れてしまいます。

そのためほぼ一年草として扱われていますが、温度を維持できるなら3年くらいは栽培できるようです。

Balcofarmでも以前ハバネロを冬に室内で結実させたことがあります。

インテリア雑貨でたまごの殻に種まきする可愛らしいシリーズのハバネロを人からもらって、秋に育て始めたのですが、わさわさと大きくなりまさかと思った真冬に室内で結実しました。

ハバネロは自分にとっては辛すぎて食べられないので、その年の冬でハバネロの室内栽培は終わりにしましたが、ハラペーニョは美味しいので、今年はハラペーニョの越冬にチャレンジできたらと思っています。

最低で10度あれば枯れない、15度だと成長がかなり遅くなる、20度あれば育てられるレベル、といった感じのようです。

暖かく日当たりのよい室内の窓辺で水を切らさなければ、かなりよく育ちます。

枯れない程度の気温なら、短く切り詰めて葉を全て落とした状態で土が乾かないように時々水やりして越冬させ、春になって日当たりのよい屋外に出すと新芽が出てまた収穫もできると言われています。

涼しくなる10月、11月までハラペーニョの株が病害虫にやられることなく元気でいてくれたら冬越しさせてみたいと思います。

ハバネロの時のように冬に室内で育てるというよりは場所を取らないように枝を切り詰めて休眠させて来春また同じ株でハバネロの実を収穫するパターンを狙いです。

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ハラペーニョの育て方⑦ハラペーニョが辛くならない?!

ハラペーニョはもともと実の辛さに個体差が出やすいようです。

同じ唐辛子の種類のシシトウもほとんどの実は辛くないのに時々火を吹くほど辛い実がありますよね。

シシトウの育て方のところでも少し説明を書いたのですが、唐辛子類はストレスがかかると実が辛くなる傾向があります。

ではそのストレスがかかる要因はどんなものかというと、水切れ、肥料切れの二つが大きな要因になります。

苗が小さいうちは水切れすると枯れやすいので、最初のうちはしっかり水をやりますが、大きくなってからは割と水切れにも耐えられるようになりますので、収穫したハラペーニョが辛くならない場合はあえて水や肥料を少し控えてハラペーニョの株にストレスをかけてみましょう。

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ハラペーニョの種類

同じハラペーニョにもいくつかの種類、品種があります。

サカタのタネから出ているハラペーニョの種類は「エンジョイ」という名前で、収穫の目安は実の大きさが6cmくらいです。

タキイから出ているハラペーニョの種類は「グリーンファイア」という名前で収穫の目安が12cmですから同じハラペーニョでもずいぶん大きさが違いますね。

今年Balcofarmで育てているのはサントリーの本気野菜シリーズの「本格ハラペーニョ」と辛くないけど香りがいい「香りハラペーニョ」という2種類のハラペーニョを育てています。

苗の植え付けから60日くらいで実がなりました。

先に収穫したのは「香りハラペーニョ」でした。

辛くない、といってもシシトウみたいに辛くなるものもあるので恐る恐る生の香りハラペーニョの実をスライスして食べてみたのですが、全く辛くなくて、甘みもあって美味しかったです。

これは個人的好みにあっていて好きだと思いました。

その後本格ハラペーニョの実を収穫したので同じように食べてみて、結果は先にご紹介した通り、まだ全く辛くなかったので、ほぼほぼ香りハラペーニョと同じような感じの味と香り、という状態でした。

その数日後に収穫したハラペーニョからは辛味があり、これぞハラペーニョ!という味と香りになり、トマトと合わせると最高に美味しい夏の味になりました。

せっかくですので基本のピクルスの作り方も簡単に紹介しておきます。

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ハラペーニョのおすすめレシピと使い方

 

ハラペーニョは日本では生のものがほとんど手に入らないので、大抵はピクルスの形でお目にかかることになります。

モスバーガーのスパイシーモスバーガーにはハラペーニョのピクルスのスライスが使われています。

その他ピザのトッピングにもハラペーニョのピクルスが使われているものがありますし、ホットドックにチーズソース、ハラペーニョのピクルスのスライスや、玉ねぎ、トマト、ハラペーニョのピクルスをみじん切りにして合わせたサルサをトッピングするのもよくあるハラペーニョの美味しい食べ方です。

個人的にハラペーニョのピクルスは大好きで、チーズとの相性がいいのでスパイシーモスチーズバーガーはお気に入りです。

メキシコではピクルスにして食べる他、生でサルサにしたり、焼く、炒める、揚げるなど火を通した料理にも使われます。

ハラペーニョの中にチーズを詰めてフライにする「ハラペーニョホッパー」は油で調理することでビタミンAの摂取率も上がりますし、本場メキシコのおすすめ人気レシピです。

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ハラペーニョのレシピ、基本的なハラペーニョのピクルスの作り方

ハラペーニョは丸のまま、もしくはスライスしたものを用意します。

ピクルスを保存するガラス瓶を熱湯消毒してよく乾かしておきます。

酸が強いので、蓋が金属の場合は腐食しないようラップをかけてから蓋をするなどします。

スライスする場合は、いくらハラペーニョがマイルドとはいえ辛いので、ハラペーニョを触った手で顔、特に目に触れないように気をつけてください。

ピクルス液は白ワインビネガー(もしくは穀物酢)1カップ、水1カップ、塩小さじ1〜1.5を合わせます。(塩味は好みで加減してください)

ピクルス液をステンレスやホーロー鍋で沸騰寸前まで温めてからハラペーニョを鍋に一気に加えます。

下の写真は、ハラペーニョが少量なのでピクルス液の量は出来上がりが1カップ分くらいです。

 

一度ピクルス液の温度が下がりますので、強火でさっと加熱します。

鍋のふちがふつふつとして、小さな泡が立ち始めたらすぐに火を止めます。

熱いうちにガラス瓶にハラペーニョをピクルス液ごと移し、熱いうちに蓋をしっかり閉めます。

ピクルス液にハラペーニョがしっかり浸かるようにします。

ピクルス液を沸騰させないこと、ハラペーニョに軽く火が通ったら熱いうちに瓶に移すことがポイントです。

これで冷めればすぐでも食べられますがしばらく冷蔵庫で寝かせて味をなじませた方がまろやかになってより美味しくなります。

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生ハラペーニョが美味しい!

今年育てている本格ハラペーニョは収穫の一番初めはまったく辛くなかったのですが、何れにしてもベースの味はとても肉厚で旨味、甘みが感じられて噛み締めた時の食感含めとても美味しいです。

収穫が進むにつれてしっかり辛味も出てきて個人的には大のお気に入りです。

ピクルスの他、ミョウガ、大葉と一緒に刻んで醤油や味噌漬けにしたものは夏の暑い時期にご飯のおともにすると最高です。

唐辛子類は育て方も簡単で一本でたくさん実がなりますので、ベランダ菜園で栽培するおすすめ野菜の上位にランクイン決定です。

梅雨が明けて天気がよくなってからは、さらに結実数も増えてきて、ピクルスとしてストックしたり、醤油漬けにして熱々のご飯や冷奴に乗せて食べたり、日々楽しむことができます。

ハラペーニョは様々な栄養分を含んでいて、種まきからでも育て方が簡単です。

辛いハラペーニョ、辛くないハラペーニョどちらも選べますので辛いのがあまり好きじゃない方もよかったら育ててみてくださいね。

 

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