いちご栽培、プランターや鉢植えに適した品種で「難しい」を解決!甘さ・大きさ・育て方で選ぶ種類はどれ?

スポンサーリンク

12月になるとスーパーの果物売り場にいっせいに並ぶ真っ赤ないちご。

いちごは本来春が旬の果菜ですが、冬場にこれだけ美味しいいちごを食べられるのは品種改良や栽培技術の進歩のなせる技ですね。

いちごは日本の品種改良の技術の恩恵を最も受けている農産物の一つです。

品種改良で生まれた新しい品種は価格も高めになる傾向でより大粒で甘く色鮮やかないちごは高級品としてお店でその輝きを放っています。

そういういちごの姿も華やかでいいのですが、いちごを育てることで買うことでは味わえない身近で素朴ないちごの姿や香りも気軽に楽しむことができます。

高級品ではない、身近なところにある春の味覚のいちごを自分で鉢植えやプランターで育てる、という観点からいちごのおすすめ品種について見ていきたいと思います。

いちごの新品種はどんどん出てくる

少し前までは新しい品種が登場するペースも今よりはもっとゆっくりだったと思いまし、そもそも品種の数もそんなに多くは流通していませんでした。

今は売り場に様々な品種のいちごが所狭しと並んでいて、一つの果物でこれだけ品種が明確に区別された状態で数多く売り場に並ぶものも他にないのではないでしょうか。

最近立ち寄ったスーパーの売り場には「あまおう」「とちおとめ」「紅ほっぺ」「ゆめのか」「越後姫」「ゆうべに」という6つの品種のいちごが並んでいました。

スポンサーリンク

農家で栽培されるいちご人気トップ5

地域別のいちごの生産量を見ると栃木県がダントツの一位でこれは50年間変わっていないそうです。二位が福岡県、三位が熊本県、四位が静岡県、5〜6位がその年によって多少順位が入れ替わるものの長崎県、愛知県になっています。

一位の栃木県が全国のいちご生産量のどのくらいを占めているのかというと約16%ですから決して独占的な数字というわけではなく、それだけいちごが全国で幅広く栽培されていることがわかります。

いちごは近年の品種改良と促成栽培による高級化が進む果菜なので各県とも地元の品種を開発することに力を入れています。

栃木の「とちおとめ」

栃木県はいちご栽培、国内生産量No.1の県で、この「とちおとめ」の品種自体も日本国内で栽培されるいちごの出荷量一位の品種となっています。

名前にも「とち」と入っているので栃木県のいちごといえばすぐに「とちおとめ」と思うくらいよく知られている品種です。

女峰という人気の品種といくつかの品種を掛け合わせて作られた品種です。

粒は大きいというわけではありませんが粒ぞろいで甘みと酸味のしっかりした、いちごらしい味です。

栃木県ではこのとちおとめの他に女峰やスカイベリーといった品種のいちごが栽培されています。

福岡の「あまおう」

確固たるブランドを築いた「あまおう」は福岡県でのみ生産されているいちごの品種です。

生産量は栃木県のとちおとめの方が上なのですがブランド力の面ではあまおうも負けていない名品種ですね。

あまおうの名前はかいるいおきいまい の頭の文字をとって「あまおう」と名付けられたそうです。

実は大粒でジューシー、甘みがしっかりあってやや柔らかくてもしっかりしている果実。

とても美味しいいちごです。

個人的にあまおうという名前からはなんとなくいちごの王様を連想してしまいます(笑)

スポンサーリンク

熊本県の「ゆうべに」

熊本県では「さがほのか」「ひのしずく」といった品種が栽培されていますが、現在9年の歳月をかけて作られた新品種として「ゆうべに」がこれからの品種として注目されています。

甘みと酸味のバランスがよく、香りもよく名前の通り紅色が濃い大粒のいちごで、見栄えもとてもよいいちごです。

これから出荷量が増えてくるので私たちが目にする機会も多くなる期待されている品種です。

先日初めて見かけてとても美味しそうだったので1パック買って食べてみましたが、大粒で果肉はやや柔らかめでジューシー、甘くて香りもよくとても美味しいいちごでした。

静岡県の「紅ほっぺ」

あまおうよりも少し前に登場した「紅ほっぺ」は章姫とさちのかという品種の掛け合わせで作られた品種です。実の形はやや細身でありながらしっかりした大きさです。

果肉がしっかりしていて最初は噛むとしっかりした果肉の食感がくるのですが、そのあとに果汁が口の中に広がり、ジューシーさもしっかりあるいちごです。甘みがあり、香りもとてもよいいちごです。

あまおう、とちおとめと合わせて日本の人気のいちごトップ3の座についているいちごです。

長崎県は「ゆめのか」栽培へ

長崎県はこれまで「さちのか」という多く品種を栽培してきました。さちのかはとよのかとアイベリーの交配品種で、果肉がしっかりしていてアイベリーの大きな実がなる性質を受け継いだ大粒のいちごです。

今後は愛知県で開発された「ゆめのか」という品種が主流になっていくよう栽培品種の切り替えが本格的に行われています。

ちなみに私たちが口にする栽培されているいちごは江戸時代にオランダから長崎に渡来したのが始まりで「オランダいちご」というのが正式な名称になります。

スポンサーリンク

愛知県の「ゆめのか」と「アイベリー」

先ほど紹介した愛知県で開発されたいちごの品種である「ゆめのか」の他、愛知県のいちごとしては「アイベリー」が有名です。

アイベリーはとにかくそれまでのいちごとしては考えられないくらい大きな実のいちごをならせることができるため、一時期高級ないちごとして名のある果物屋さんなどでよく見かけた品種のいちごです。

一粒ずつが丁寧に形どられたスポンジに並べられていてその存在感がすごいいちごでした。

栽培がやや難しかったりそれだけ大きな実がなる分収量が少なめなこともあり、アイベリー自体は最近はあまり見かけなくなりました。

ただ新品種を開発する親品種として、その大きな実はとても魅力的なことからゆめのかの交配親として使われたりしています。

プランター栽培におすすめのいちごの品種とは?

さて、農家の営利栽培のトップ5のいちご品種を紹介しましたがこれらは目的が営利栽培に向いた品種、ということになります。

農家のいちご栽培は冬、12月にいちごを収穫する促成栽培のためにハウスや暖房、夜間の電気照明設備や、養液栽培など特別な設備がある環境、条件での栽培になります。

当然ながら個人の楽しみのためにプランターや鉢植えでいちご栽培を楽しむのとは条件が違います。

近年の品種改良によりその品種の開発元との契約がないと栽培できない品種などもあります。

ではプランターや鉢植えでのいちご栽培を楽しむのに向いているのはどんな品種になるのでしょうか?

スポンサーリンク

いちごの苗の品種は目的を決めて選ぶ

いちごの苗はホームセンターなどで秋から春にかけて入手することができます。

基本的にホームセンターは個人で栽培を楽しむための品種を扱っていますからどれでも育てることができます。

その中には育てやすさよりも、例えば大きな実がなる、白い実がなるなど特徴が際立った話題性のある品種の苗なども販売されていますので、いちご栽培で何を楽しみたいかによって、品種を選び分けるのがよいでしょう。

最近はホームセンターでも本当に数多くのいちごの品種の苗を手に取ることができます。

先日立ち寄った小さなホームセンターでも、8種類くらい?の苗が置かれていました。

近くにホームセンターや園芸店がなくて苗を入手しにくければ送料はかかりますがインターネット通販でいちごの苗を探せば好きな品種を自由に選んで入手することもできます。

検索すると本当にいろんな品種があるのがわかりますしその中から自分が育てるいちごの品種を選ぶのも楽しいと思います。

いちごの一季なり品種と四季なり品種

いちごの苗を選ぶならまず大きく分けて「一季なり」と「四季なり」どちらにするかという選択肢があります。

一季なりは秋に苗を植えるか、春先に花のついた苗を植えて4月〜5月ごろに収穫するタイミングになります。

四季なりのいちごも苗が出回る時期は一緒ですが、真夏と真冬以外は通年の開花と収穫ができるいちごになります。

美味しいのは一季なり、と言われていますが、最近は四季なりいちごも品種改良が進んでいて味もよくなり、花いろがピンクや濃いピンクのものもあったりと、選ぶのに迷ってしまいます。

一季なりのいちごのおすすめ品種

宝交早生(ほうこうわせ)

露地栽培でも栽培しやすい丈夫でたくさん実がなる品種です。

実は小さめですがあまり手入れをしなくても病気に強くたくさん収穫できます。

12月にイチゴを収穫するような促成栽培が盛んになる以前はこの宝交早生がいちごの主力品種でした。

逆にいうと普通に露地栽培でもよく育つ品種ということです。

食べるいちごとしては見かけなくなりましたが、個人で楽しむ栽培用の苗としては今でもよくホームセンターなどで見かける品種のいちごです。

スポンサーリンク

女峰(にょほう)

酸味のしっかりしたいちごで、色も赤みが強いのでジャムなどを作るのに向いている品種です。

以前住んでいた場所の近所の農家の人にいちご植えてみたいんだけど、品種はどれがいい?と聞いたら、女峰は比較的育てやすいと勧められました。

実際に庭の片隅に植えてみたことがありますが、敷き藁をしておいて、あとはほぼ放任でしたが路地でもちゃんと形のよい実がなってくれて、確かに育てやすい品種だと思いました。

紅ほっぺ

新しい品種の中では紅ほっぺは葉や株の草勢があり比較的育てやすいそうです。

個人で育てる場合は輸送などもあまり関係なく果肉が柔らかい品種でも栽培を楽しむことができますが、紅ほっぺは果肉がしっかりしているので、実がなった時にどこかに当たって痛むこともなく、栽培しやすい品種だと思います。

とちおとめ

日本での生産量第一位のいちごです。

露地栽培でも育てやすい品種で、味もよく農家が営利で栽培するのに力を入れている品種ですから収量も多く、プランター栽培でも美味しいいちごが食べられます。

開発されてすでに定着している品種ですので苗の価格も安定していますし、育てやすさだけでなく美味しさの面でもおすすめの品種です。

四季なりいちごのおすすめ品種

四季なりいちごは一季なりのいちごに野生の四季なりのいちごを掛け合わせて作られた品種です。コンスタントに花が咲くので観賞用としてもベランダでのプランター栽培におすすめです。

ワイルドストロベリー

野生の四季なりいちごは一時期ワイルドストロベリーが幸運を呼ぶハーブとして話題になりましたね。

野生の野いちごの選抜品種なので丈夫でプランターでもかなりよく茂ります。

実は小さいですが鈴なりになります。香りが素晴らしく野性味溢れる酸味の効いた果実の爽やかさが特徴です。

ワイルドストロベリーは葉もハーブティーなどに使われます。ビタミンCが多く美白と収斂効果が期待できるのでお茶を入れて、冷たく冷やしてコットンで肌にパッティングしたりもできます。

苗の他に種の形でも販売されています。

スポンサーリンク

あまごこち

「あまごこち」は四季なりいちごのおすすめとしてはトップレベルの品種です。

路地植えにも向いていて糖度は14〜16度、摘果すればかなり大きな実も期待できるようで、ダントツです。

自然受粉もしやすい品種なのでベランダでのプランターで甘さや美味しさを追求したい人にオススメです。

プロの農家の評価も高い登録品種なので個人が苗を買って育てる場合に営利栽培は出来ません。

それだけ商品価値がある品種であることが伺えます。

とちひとみ

栃木県農業試験場が開発した四季なりいちごです。

上で紹介した「あまごごち」もそうですが営利のいちご栽培は春から秋にかけても収穫できるいちごの品種開発に力を入れ始めています。

個人向けとは明らかに違う四季なりいちごの中で、個人でもインターネット通販などで苗を入手できるようでしたのでここで紹介しました。

「めちゃウマッ!いちご」

デルモンテが開発した四季なり品種。

糖度が高くプランター栽培も可能、と品種の説明にしっかり書かれています。

性質のよく似た「めちゃデカッ!いちご」という大きな実がなる品種もあります。

いずれも場所の制約がありコンパクトにいちご栽培を楽しむのにおすすめの品種です。

「ローズベリー・レッド」

サントリーが開発した四季なりいちご。

小さな野バラのような濃いピンクの花がたくさん咲きます。

小鉢でも栽培できる品種で実なりもよいようですのでベランダでのプランター栽培におすすめです。

可愛らしい花を楽しみながらいちごの実が収穫できるおすすめ品種です。

いちご栽培の楽しみ

いちごは何年もかけて育てる果樹とは違って毎年苗を作って植え付ける果菜です。

大きくなる果樹に比べて場所も取らないので、気軽に色々な品種の栽培にチャレンジすることができて、実がなればいちごの真っ赤な色でベランダが華やかになります。

いちごを育てる場合には、苗の植え付け方や育てる上での注意点があります。

いちごの育て方についてはこちらに記事がありますのでよかったらご覧くださいね。

いちご栽培、鉢植え・プランターは苗から育てよう!失敗しない水と肥料のやり方とランナーの処理とは?