いちごの育て方は難しい?プランター・鉢植えのいちご栽培、冬の手入れ方法と葉かきのやり方とは?

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いちごはバラ科の植物です。

正式な分類上は果物ではなく野菜になります。

鉢植えやプランターでも育てられるいちごは人気が高くて秋と春にはホームセンターなどでたくさんのいちごの苗が販売されています。

インターネット通販でもいちごの苗はたくさんの品種が販売されていて、どれを選ぶか目移りしてしまいます。

上の写真は以前いちごのハウス栽培が盛んな地域に住んでいたとき、いちご栽培は路地ではちょっと難しいのかな、と思いながら見よう見まねで畑の隅でやや放任栽培(笑)したものです。

確か品種は女峰あたりだったと思います。

結構きれいな形の実がなり、家庭菜園としては十分楽しむことができました。

いちご栽培は育てるなかでの手入れの仕方で少し気をつけるポイントがあります。

それも含めてプランターや鉢植えで簡単にいちご栽培を楽しめる育て方を紹介したいと思います。

いちごの育て方で大事な冬の手入れの方法

いちごを路地で自然な状態で栽培した時の旬は春、五月ごろです。

今は冬、12月になるとスーパーの果物売り場にいっせいに真っ赤ないちごが並びますが、これはハウスで促成栽培されたものです。

冬にいちごがあることがあまりに当たり前な光景になったことと、クリスマス間近にいちごがいっせいに店頭に所狭しと並ぶ華やかさからいちごの旬は冬だと思っている方も多いのではないでしょうか。

冬に収穫されるいちごは、秋に苗を植えた後、休眠しないようハウスで加温して夜間は照明を使い日照時間をコントロールして促成栽培したものです。

路地栽培やベランダ菜園でプランター栽培する場合は秋にいちごの苗を植えた後、気温が下がるといちごの苗は休眠して、翌春気温が上がってくると花芽が上がり花が咲き実がなります。

冬の低温に当たることで花芽が分化するのです。

ハウスや夜間照明や暖房などの設備がある営利栽培では冬にいちごの実を収穫する促成栽培も可能ですが、ベランダ菜園の場合は加温は難しいので冬は休眠する路地のいちご本来の自然な成長サイクルでの栽培になります。

季節感も楽しめるうえ、冬も凍ったり霜にあたらなければ屋外でよいので栽培もしやすくおすすめです。

もし霜が降りたり凍る心配があるなら黒ビニールのマルチや敷き藁をしたり、ビニールをかけて少し保温してやりましょう。

以上のようないちごの旬にまつわる話や栽培の時期を踏まえて、以下の育て方を参考にいちご栽培を楽しんで見てくださいね。

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いちごのプランターでの育て方①栽培に適した土

いちごはバラ科で弱酸性の湿り気のある土壌を好みます。

弱酸性というとだいたい普通の野菜と同じ用土でも育ちますが、一般的な野菜よりももう少し酸性に傾いている土の方がいちごにはよいので、よく言われる赤玉7、腐葉土3の基本用土に石灰は加えないくらいのつもりでいちご用の土を作るとよいでしょう。

ただし、ベランダでのいちご栽培をプランターで行う場合は、路地植えや地面に平置きのプランターよりも乾燥気味になるので、赤玉と腐葉土の割合を6対4くらいにした方がよいと思います。

乾燥が気になる環境なら腐葉土4を腐葉土2と堆肥2にしたり、少しピートモスを混ぜて保水性を高めるのもおすすめです。

いちごのプランターでの育て方②苗から育てる

ベランダ菜園でいちご栽培を楽しむのなら苗を買って育てるのがおすすめです。

いちごの種は発芽率が悪く、種から育てると時間もかかります。

いちごの苗は秋と春に苗が出回ります。

本来の植え付け適期は10月〜11月になります。

ホームセンターや園芸店などでもこの時期にいちごの苗が出回ります。

冬に寒さに当たることで花芽が分化して春に花が咲きます。

冬越しをうまくさせられる自信がない方や、プランターを利用する栽培期間を短くしたい方は春、2月終わり頃から4月ごろまで、花の咲いた苗も販売されますので、その時期に苗を購入して育てるのがおすすめです。

いちごのプランターでの育て方③苗選びのコツ

いちごの苗をホームセンターなどで買う時は、なるべく入荷したてのタイミングで購入するようにします。

これには二つの理由があります。

いちごはうどん粉病や灰色かび病ににかかりやすい作物です。

以前と比べて品種改良で病気に強くなっているとはいえ苗の売り場ではたくさんのいちご苗が所狭しと並べられています。

十分な日照が確保できない場合は長く置かれたいちご苗にはうどん粉病が出てしまうこともあります。

また売り場に置かれている間にも苗は成長を続けているのでどんどんポットの中で根が回っていきます。

いちごの苗が売り場に出回り始めたらなるべく早いタイミングで、葉に白い粉が吹いていないか、灰色のカビのようなものがついていないかしっかり確認して苗を購入しましょう。

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いちごのプランターでの育て方④春に苗を植えて実を収穫する方法とは?

春に苗を植える場合は、その苗からは子株を作って秋に植えるのが一般的です。

ただそれでは収穫を1年待たなければならずつまらないですよね。

いちごの苗を春に植えてその年に実を収穫したい場合は、苗を植え付けたら最初の1ヶ月は上がってくる花芽を全て摘み取ります。

そうして株の力を養成しいちごの実をならせる力を蓄えます。

実をならせるのは人から見たら生産活動なのですが、いちごにとっては子孫を残すための作業です。

人間で言ったら出産です。

果樹や果菜は実をならせる、種を作ることで体力をとても消耗するのです。

秋にいちごの苗を植えると春に実をならせるまでの約6ヶ月、株の養成をする期間があります。

そのためしっかりとした株に育ち体力もついていますので春から美味しい実を次々とならせることができます。

春にいちごの苗を植える場合はその期間がありません。

そのため苗を植えてすぐの時期に花芽を摘み取り実をならせるために株を養成する期間を取ることで、その年にもいちごの実を収穫します。

そして実がなった後には必ずお礼肥をすることで次の開花と結実に備えます。

いちごのプランターでの育て方⑤ランナーの向きに注意!

土を入れたプランターにいちごの苗を20cm間隔で植え付けます。

65cmの標準プランターなら3株が目安です。

苗を植え付ける時は植え付けの向きが大事です。

いちごの苗は親株からランナーというつるが出てその先に小苗ができます。

小苗に根が生えて活着したらランナーを切り苗として独立させるのですが、この親株からのランナーがついているのと反対側にいちごの実がつくのです。

ベランダでプランターにいちごを植える場合はそのプランターをベランダのフェンスぎわに置いたりすることも多いと思います。

親株からのランナーが出ている側をフェンス側に向くようにいちごの苗の向きを揃えてプランターに植えると、その反対側、つまり手前にイチゴの実がなるので収穫しやすいです。

いちごの苗からランナーが出ている部分を実をならせたい側とは反対側に向ける、ということです。

全ての株が同じ側に実がなるようにすると栽培管理も楽になります。

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いちごのプランターでの育て方⑥マルチで汚れを防ぐ

苗を植えたら土の表面にビニールでマルチをしたり藁を敷き詰めるなどします。

これは生育初期の温度確保と、いちごの苗や実が土で汚れるのを防ぐためです。

水やりで土が跳ねて葉裏などにつくといちごは病気になりやすいのでその跳ね返りを防ぎます。

またいちごの実は柔らかいので実がなり始めたら実が直接土に触れて痛まないようにしてやる必要がありますのでマルチをします。

この点はプランターだと有利な点があります。

イチゴの実は冒頭の写真のように長めの花茎の先になって垂れ下がります。

直植え露地栽培だと地面の土にいちごがつく形になりますが、プランター栽培の場合は苗の実のなる方をプランターのふちに気持ち寄せてやると、実ったいちごはプランターの外側に垂れ下がるような形になります。

こうすれば実ったいちごが土で汚れる心配がありません。

あとはベランダの場合はイチゴの実が風で傷つかないように気をつけておけばよいでしょう。

いちごのプランターでの育て方⑦肥料について

いちごは収穫期間が長く、実がなりますので肥料はしっかり必要になります。

ただし一度に肥料をやりすぎたりすると葉ばかりが茂って実がつかなくなったり、根が傷んでしまいます。

植え付けの時はあまり元肥を用土に混ぜず、置き肥したり、春に株が休眠から覚める頃から2週間に1回程度、追肥の形で有機質肥料や液肥をやりましょう。

窒素肥料は控えめに、実をならせるための実肥であるリン酸分を多めに与えるようにします。

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いちごのプランターでの育て方⑧親株から出るランナーの処理方法といちごの増やし方

いちごの実の収穫期はランナーは切り取る

いちごの花が咲いて実がなる時期になると株からランナーというつるが何本も伸び始めます。

このランナーの先に来年用の小苗がつきますのでランナー自体は必要なものなのですが、実がなっている間はランナーが伸びるとその分実に蓄えられる栄養分が減ってしまいます。

実を収穫している間はランナーが出てきたら株元から切り取っておきましょう。

7月以降のランナーは伸ばして子株を養成する

春の収穫を終えて7月ごろからランナーを伸ばして子株を養成していきます。

ランナーの先には子株が一つできるとそこからさらにランナーが伸びて二つ目の子株、三つ目の子株、というように芋づる式に子株がついていきます。

親株から一番近い最初の子株は実なりがよくないので使いません。

ランナーの先に着いた2番目、3番目の子株を土に接地させて固定して発根したらランナーを切って10月までの間、夏場は涼しい場所で育てます。

プランターの横に育苗ポットを置いて、そこにランナーを這わせて子株をとるとよいでしょう。

プランター栽培の場合は親株のそばにスペースを確保するのが難しいかと思いますので、ランナーを切って子株を別のポットに植える方法でも大丈夫です。

ランナーは親株から何本も出ますから太くてよい子株を選んで育苗するとよいでしょう。

いちごは涼しい気候でよく育つので夏場の育苗はハダニがつきやすいので乾燥には気をつけましょう。

暑さ対策で遮光する、水を切らさないようにする、など少し手がかかりますがいちごを育てている人は自分で親株から苗を育てて増やしている人が多いです。

よい株ができなくなってきたら子株は育てず、秋、あるいは翌年の春に新しい苗を購入するとよいでしょう。

いちごのプランターでの育て方⑨病気の予防にもなる葉かきのやり方

いちごの実をならせるためには葉はなるべく多いほうがいいと思いがちですが、いちごは風通しが悪くなって蒸れると細菌による病気が出やすくなります。

傷んだ葉や病気で縮れてきた、あるいは虫がついた葉は放っておくと病気が広がる原因になりますからどんどん葉かきして取り除き、元気な新しい葉が育つ方に栄養を回します。

いちごの葉かきをする時には、葉の茎の部分を株元のところでそっと横にスライドさせてはがすようにして綺麗にかき取ります。

しっかり株元のところで茎を横にスライドさせることで綺麗に接合部分から剥がれて取れます。

病気や傷んだ葉ではなくても、密集してきて風通しを解くするために葉かきをする場合は、元気な葉を積むことになるので、葉かきした葉をフレッシュでも乾燥してもハーブティとして利用することもできます。

ワイルドストロベリーと同様ビタミンAやCが豊富で美白のハーブになります。

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いちごのプランターでの育て方⑩病気と害虫の対策

いちごは暑さと乾燥に弱く、葉が茂りすぎると病気が出やすくなります。

古い葉は適宜摘み取って風通しと日当たりをよくしていきます。

いちごの苗につきやすい害虫はハダニとアブラムシ。

病気はうどんこ病や灰色かび病などです。

ハダニは乾燥すると葉裏につきます。水やりの際などにこまめに葉裏をチェックしましょう。

ハダニの予防に葉裏に時々水をスプレーしたりしておくとよいでしょう。

アブラムシはガムテープでとるか牛乳スプレーで駆除できます。

繁殖力が強いので、見つけたらすぐに駆除するようにします。

うどんこ病などは日当たりが不十分で風通しが悪い環境で出やすくなるので不要な下葉はきれいに葉かきして株によく日光が当たるようにしましょう。

いちごのプランターでの育て方⑪いちごの収穫

秋植えなら4月下旬ごろから、春植えなら5月末ごろから、イチゴの実が赤くなったら収穫していきましょう。

イチゴの実の付け根の茎をハサミで切って収穫します。

ぶちっと手でとってもいいのですが、実を潰したりしないようにやっぱりハサミを使ってそっと収穫した方が安全です(笑)

採りたてを生で食べたり、少しずつ冷凍保存にして収穫した実をためていって、ジャムやソースを作ってもよいでしょう。

いちごジャムを作るときの甘酸っぱい香りは春を感じさせてくれます。

プランターでも育てやすいもの、初めての人でも栽培しやすいおすすめの品種については別記事で紹介しています。

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いちごのプランター栽培向け品種について

いちごには実のなるタイミングが一季なりの品種と長く収穫できる四季なりの品種があります。

一季なりは秋に苗を植えた後、春に実を収穫します。

実が大きくて品質がよく、売られている苗も多くは一季なりです。

四季なりは春から秋にかけて長く収穫ができます。

ただしいちごの実の品質は一季なりの方がよいと言われています。

実の大きさや味にこだわりたい方には一季なりのいちご、ベランダ菜園で長くいちごを楽しみたい方には四季なりのいちごがおすすめです。

四季なりのいちごの中にはピンク色や赤い花が咲く品種もあり、真冬以外は春から秋まで赤いイチゴの実がなるので目でも楽しむことができます。

プランター栽培におすすめの品種はこちらで紹介しています。

いちごのプランター栽培おすすめ品種、甘さ・大きさ・育て方で選ぶならどれ?

美味しいいちごは鳥に注意!

イチゴ栽培でもう一つ気をつけなければならないのが鳥です。

赤くて甘いいちごは鳥が大好きです。

イチゴの実がつき始めたら防鳥ネットを張るなどして鳥よけをしておきましょう。

鳥は果実が熟すタイミングをよく知っています。

ある朝見たらすっかりいちごがなくなっていた、なんてことにならないように。。。

実は冒頭の写真のいちごはかなりの部分、写真の犯人に食べられてしまいました(笑)

小さな小屋を作って飼っていたニワトリなのですが、小屋の掃除をしにいったちょっとのスキに脱走したかと思ったら、まっしぐらにいちごの植わっているコーナーにすっ飛んでいって、あっという間に赤くなったイチゴを食べてしまいました。

ベランダ菜園でのいちご栽培でも鳥対策は必要です。

鳥はどこからともなく甘くてよい香りの赤いご馳走を狙っています。

実がなり始めたら赤くなる前にネットを被せたりプランターにビニールトンネルを張るなど鳥対策をしておくことをおすすめします。

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