ゼラニウムの育て方|ゼラニウムはペラルゴニウムの仲間、その種類と挿し木、冬越しについて

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ゼラニウムは古くから園芸植物として親しまれていて、ヨーロッパでは窓辺にゼラニウムがたくさん植えられているのをよく見かけます。

子供の頃はゼラニウムは葉や茎を折ると臭くてとても好きになれない花だったのですが、品種改良の技術は素晴らしいですね。

今では香りのよいセンテッド・ゼラニウムやほとんど匂いのない品種が多く、特にペラルゴニウム系の花は個人的にとても好きな花です。

ゼラニウムの種類について

ゼラニウムは園芸上の名前で、植物としてはペラルゴニウム属に分類されます。

ペラルゴニウムには仲間の植物が多く、その花色や植物の性質も多彩に私たちを楽しませてくれます。

大きく分けると園芸店で扱われているペラルゴニウムの仲間は、ゼラニウム、アイビーゼラニウム、ペラルゴニウム、センテッド・ゼラニウムに大別されます。

同じペラルゴニウムの仲間でも種類によって特徴や優れた点が違いますので、それぞれの特徴などについて紹介します。

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ゼラニウムの種類:ゼラニウム

ペラルゴニウムの中でも四季咲きの園芸品種に当たります。

学名は「Pelargonium Zonal Group」、やはりペラルゴニウムに分類されます。

写真はゼラニウムの中でもよく見かける丸い葉と赤い花。八重咲きです。

ゼラニウムの花色はピンクや白など色々あります。

ゼラニウムの葉は白い斑が入るタイプのものもあります。

花は気温が適温であれば一年中咲く四季咲きでヨーロッパでは窓辺のプランターにゼラニウムがよく植えられています。

暑さや乾燥に強く初夏から夏にかけては特に花の勢いもあります。

ゼラニウムの種類:アイビーゼラニウム

伸びた葉が垂れ下がるタイプのゼラニウムで、ハンギングやウォールポットに植えると綺麗です。

学名は「Pelargonium ivy-leaved Group」

葉の色もバリエーションに富んでいて、あかるい黄緑色から紅葉したような赤みのある葉まであり、花が咲いていなくても葉をグラウンドカバーのように植栽しても映えます。

アイビー・ゼラニウムもヨーロッパでは特に人気で窓辺や花壇の植え込みでよく見かけます。

葉はゼラニウムに比べて肉厚で表面に少し艶があります。

ゼラニウムに比べて花びらは細いですが、色あざやかな花が次から次へと咲き誇ります。

真夏と真冬以外は花が咲きます。

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ゼラニウムの種類:ペラルゴニウム

正確にいうとゼラニウムの種類がペラルゴニウムではなく、ペラルゴニウム属の仲間としてゼラニウムがある、というのが正解です。

学名「Pelargonium Regal Group」、regalは王者にふさわしい、というような意味がありますのでおそらくはペラルゴニウムの王道とでもいった位置付けになるのでしょう。

ペラルゴニウムは花も葉もその色や形がバリエーションに富んでいて個人的にとても好きな花です。

葉はゼラニウムと違って細かい切れ込みが入りますが、その葉の切れ込みも美しく、白い斑が入るものもあります。

また花は大輪系から小ぶりなタイプのもの、八重咲きで花びらがバラのように豪華なものまで、その花色もバリエーションがあります。

花びらは上段3枚下段2枚の5枚で、上の花びらの方がボリュームがあります。

大きな花は花が咲いた後にしっかり花を摘み取ったりする必要がありますが、小輪のものはほとんど花柄摘みは必要ありません。

また小輪のペラルゴニウムは花の咲く期間が大輪のものより長く7月くらいまで咲き続けます。

こちらは大輪系のペラルゴニウム。

一重咲きですがかなり見ごたえがあります。

大輪系の八重咲きになるとまるでバラの花のように豪華で美しいもあります。

個人的に、小輪系のミニペラルゴニウム、エンジェルアイズシリーズの「バイカラー」という花びらの色がくっきり二色に別れたペラルゴニウムが好きです。

最近エンジェルアイズシリーズはビオラという上の写真の色のものしか花屋で見かけなくなってしまいました。

バイカラーは引越しで手放してしまったので、また見つけたらぜひお持ち帰りしたいと思っています。

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ゼラニウムの仲間:センテッド・ゼラニウム

ゼラニウムの中でも葉に芳香があるものをセンテッド・ゼラニウムと呼びます。

学名は「Pelargonium Scented-leaved Group」、葉に香りのあるゼラニウムの仲間、ということですね。

代表的なのはやはりバラの香りのゲラニオールという成分を豊富に含むローズゼラニウムでしょうか。

そのほか、レモンゼラニウム、アップルゼラニウムなどフルーツの香りがするものや、シナモンゼラニウムなどスパイシーな香りのするものまで、素晴らしい香りの交配種が色々作られています。

葉の切れ込みも美しく、花いろもピンクやオレンジなど様々です。

花の観賞用の園芸品種よりも花は小ぶりですが、ペラルゴニウムらしい可愛らしい花が咲きます。

蚊よけ効果があると言われて人気が出た蚊連草もセンテッド・ゼラニウムの仲間です。

芳香成分の中に虫が嫌がる香りが含まれているのです。

他にもレモンの香りのするハーブはその香り成分であるシトラールに虫除け効果があると言われています。

センテッド・ゼラニウムの原種と言われているゼラニウム・シトロネルムには強烈なレモンの香りがあります。

レモンの香りが特筆するほど強い少し珍しいゼラニウムですので、ゼラニウムシトロネルムについては別記事で紹介しています。

ゼラニウム・シトロネルムの育て方|強烈なレモンの香りのセンテッド・ゼラニウム、希少な品種の挿し木、株分けは?

センテッドゼラニウムは葉をハーブとして食べるには口当たりがもそもそして美味しくないので向きませんが、その香りが素晴らしいので料理の香りづけやハーブティ、香料の原料として用いられます。

花はエディブルフラワーとして食べることもできます。

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ゼラニウムの育て方

ゼラニウム類は鉢植えの花を花屋さんで見かけて買って育てることが多いと思います。

初夏に花屋に並ぶゼラニウムやペラルゴニウムはとても花色も鮮やかで目を惹かれます。

鉢花の場合はそのまま育てて翌春植え替えてもよいです。

乾燥に強く、過湿を嫌うので水はけのよい土に植え付けましょう。

Balcofarmでは赤玉土6から7、腐葉土3から4の割合で混ぜた土に植え付けて育てますが、問題なくよく育ちます。

ゼラニウムとアイビーゼラニウム、ペラルゴニウムの大輪系は花が咲き終わったら花柄を摘み取ります。

センテッド・ゼラニウムや小輪系のペラルゴニウムは特に花柄摘みをしなくても大丈夫です。

春から夏にかけて花がよく咲きます。

過湿を嫌うため夏前に、一度切り戻し剪定をして風通しをよくして夏越しをさせましょう。

ゼラニウムは茎が徐々に木質化してきます。

切り戻しをすることで若くて柔らかい脇芽を育てることにもなります。

切り戻すと脇芽がどんどん出てきますので株もこんもりと充実してきます。

ポット苗から育てるときは花を咲かせるまでに2〜3回ピンチして(頭頂部を芯どめする)側枝を増やし、花がたくさん咲くようにします。

冬の寒さは苦手なので気温が下がる12月には室内に取り込みましょう。

日本の蒸し暑い夏と冬の低温は苦手なので、鉢植えでの管理がおすすめです。

肥料は春新芽が育ち始めたら固形肥料を規定量与え、水遣りがわりに液肥をあげてもよいでしょう。

真夏は肥料は与えず、根を休ませます。

秋になったら再び追肥します。四季咲きの場合はそれが花を咲かせる栄養になりますし、一期ざきのペラルゴニウムは来年のために養分を株に蓄えられるようにします。

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ゼラニウムの剪定と挿し木

ゼラニウムやペラルゴニウムは挿し木でよく発根して育ちます。

挿し木の適期は春と秋になります。

切り戻しを兼ねて充実した枝先をカットして挿し穂にします。

剪定するときは木質化したところよりも少し先の緑の茎のところで大きめの葉が出ているところの上で切ります。

挿し穂は10cmほどもあれば大丈夫ですので、下半分の葉を全て取り去り、挿し芽用の挿し床に挿して、土を乾燥させないように管理します。

適期なら数週間で発根しますので、新芽が育ち始めて十分に活着したら鉢上げして育てます。

親株が木質化して新芽が出にくくなってきたら、挿し木して株の更新をしましょう。

ゼラニウムの冬越し

ゼラニウム、ペラルゴニウムの生育適温は種類によって少し幅がありますが15〜20℃の間ならどのペラルゴニウムの仲間もよく成長すると思います。

実際には10〜25℃の間なら問題なく育てられると思います。

それよりも重要なのは耐寒性です。

ゼラニウムは霜が当たらないことがまず大事です。

そのためできれば冬の最低気温が5℃ぐらいまでの場所で管理することが望ましいです。

一番いいのは冬の間は鉢植えを室内の窓辺で管理することです。

冬は成長期ではないので、あまり水揚げもしません。

水は控えめに土をやや乾かし気味に管理します。

室内で温度が十分にあったり、暖房の風が当たるなどの場合には水も必要になりますので鉢土の乾き具合を見て水遣りを加減します。

春暖かくなってきたら、少しずつ外気にならして行きます。

ゼラニウムの花を翌春にも楽しむためのポイントまとめ

総じて丈夫で育てやすいのがゼラニウムです。

  1. 夏の過湿に気をつけて風通しを良くすること
  2. 冬の低温期は室内に取り込むこと
  3. 春と秋には適宜切り戻し剪定をして新鮮な脇芽育てること

この3つのポイントを押さえていれば、ゼラニウムは何年も元気に育ちます。

花いろも鮮やかで葉の形も美しいゼラニウム、欲張って香りを楽しむことができる品種もありますのでぜひ気軽に育ててみてはいかがでしょう。