インゲンのつるあり、つるなし、インゲンの育て方の違いをご紹介

 

インゲンには、つるありインゲン、つるなしインゲンがあります。

お店で買う時には食べる部分だけになっているのでそのインゲンがつるありかつるなしか、普段はあまり気にしなくてもよいのですが、自分でインゲンを栽培するとなると、そうはいきません。

つるありインゲンとつるなしいんげんは少し育て方が違うポイントがあるのです。

ただ、インゲンの育て方はそれほど難しくなくプランターでも十分な収穫できます。

収穫までの期間も60日ほどと短いのでインゲンは家庭菜園、ベランダ菜園に向いています。

インゲンには若いさやを食べるさやインゲン、完熟した豆を食べるインゲン豆、それぞれに適した栽培品種があります。

この記事ではつるありインゲン、つるなしインゲンので育て方の違い、種まきのポイントなどインゲンの栽培について紹介します。

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目次

インゲンの特徴

さやインゲンはカロテン、ビタミンB、C、カルシウムなどの栄養豊富な緑黄色野菜に分類され、おひたし、胡麻和え、バター炒めや肉巻きなど人気レシピもたくさんあります。

一方完熟させた豆を食べるインゲンは豆類に分類され、食物繊維やタンパク質が豊富で、メキシコ料理のチリコンカルネや、煮豆など、洋風の料理でも和食でも親しまれています。

インゲンは春から夏にかけて種まきができるので、1年のうち半分くらいの期間は栽培可能です。

インゲンにはつるあり、つるなしの品種があり、それぞれに栽培上の長所があります。

つるありインゲンは支柱を立てる手間はありますが、収穫期間が長く暑さに強いので8月中旬まで種まきできます。

つるなしインゲンはプランター栽培でも背の高い支柱を立てる必要がなく手間いらずです。

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インゲンの育て方①種まき

インゲンの種まきは4月中旬からできます。

あまり養分を含まない清潔な土に種まきします。

インゲンの発芽適温25度前後ですが生育適温が20度くらいなのでプランター栽培でも、地植えでも、早めに暖かい室内でポットまきして育苗するとよいでしょう。

つるなしインゲンは真夏の暑い時期には花が落ちたり、実がつきにくいので開花時期が盛夏にならないように種まきします。

つるありインゲンは春から夏にかけて種まきできる期間が長いです。

インゲンは美味しい豆ですから屋外で種まきすると鳥に狙われます。

室内でのポットまきの方が安全にインゲンの苗を栽培できます。

他にもインゲンの種まきで注意すべき大切なポイントがあります。

インゲンの種を水につけると、種(豆)の子葉になる部分に割れ目ができてしまい発芽の障害になるため、種まきするときは水にはつけず、そのまま土に種まきします。

またポットでも直播でも深さ2cmくらいの深さに、インゲン豆のヘソの部分を下にしてタネを埋めます。

種をまいたら水は軽めにやります。

豆を水につけなくても、土が湿りすぎると豆が割れたり腐りしすくなるので注意します。

インゲンの栽培は最初の種まきでつまづいてしまうと元も子もないので、上記のポイントには気をつけてください。

1ヵ所に3〜4粒種まきします。

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インゲンの育て方②間引き

インゲンの双葉の発芽後、最初の葉が展開したところで1ヵ所に1〜2本残して間引きします。

葉が綺麗な形をしてよく育った太い茎のものを選んで残し、他は抜き取ります。

このとき、残すインゲンの苗の根が浮いてしまわないよう土を抑えながらそっと間引きするか、地表ギリギリのところでハサミで地上部をカットするようにします。

マメ科の植物はあまり移植を好まないので、なるべく残す苗の根を動かさないように、丁寧に間引いて、その後の成長に影響が出ないように気をつけます。

 

インゲンの育て方③プランターサイズと用土

インゲンの苗に次の本葉が開いて育ってきたら定植の適期になります。

用土は植え付け2週間前に苦土石灰をまき、酸度調整をしておきます。

1週間前に堆肥や肥料を漉き込みます。

プランターの場合は最低でも65cm標準プランター以上の大きさのものを用意します。

マメ科の植物は根粒菌で空気中の窒素を固定して吸収する力がありますので、窒素肥料はやや控えめにします。

インゲンの栽培は肥料をやりすぎると葉ばかりがしげってつるボケしやすくなります。

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インゲンの育て方④つるありインゲン、つるなしインゲンそれぞれの植え付けと支柱たて

上の写真はどちらもインゲンを栽培しているものです。

左はつるありインゲン、右はつるなしインゲン、その姿の違いがよくわかります。

つるあり、つるなし、どちらのインゲンでもポット苗を移植する時は、根を痛めないようポットの土をなるべく崩さず、そのまま土にそっと植え替えます。

 

つるありインゲンの植え付けと支柱たて

つるありインゲンは株間30〜40cmとつるなしインゲンより少し広めの株間をとって植え付けます。

植え付け後すぐに支柱を立てるか、ネットを張り、インゲンのつるが伸びてくるのに備えます。

つるありインゲンはどんどん上に伸びていきますので支柱は高さのあるものを選び、成長してから倒れることがないよう、しっかり固定します。

支柱をたてる前にインゲンのつるが伸びてしまうと、自分の株のつる同士、あるいは隣の株同士のつるが絡まってしまい、後から支柱を立ててもうまく支柱にインゲンのつるが絡むことができなくなります。

 

つるなしインゲンの植え付けと支柱たて

つるなしインゲンはつるありインゲンよりコンパクトに育ちますので25〜30cm間隔で植え付けます。

つるなしの場合は基本的には支柱は必要ありません。

もし草丈が高くなって倒れそうなときは70cmくらいの支柱を添えてやります。

つるなしインゲンの場合は様子を見ながら草丈が伸びてきてから支柱を立てるのでも大丈夫です。

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インゲンの育て方⑤肥料

インゲン栽培では用土に混ぜた肥料とは別に追肥が必要です。

1回目の追肥は花が咲き始めたら、

2回目の追肥は収穫が始まった頃にやります。

インゲンは花の咲く前に肥料をやってしまうと、枝葉ばかりが伸びてしまい実がなりにくくなりますので1回目の施肥はかならず花を見てからやるようにします。

収穫は花が咲いて約2週間後になります。

つるありインゲンは収穫期が長いので、収穫が始まった2回目の施肥後からさらに2週間後にもう1回追肥を行います。

肥料切れさせないように、追肥することでつるありインゲンを長く収穫して楽しむことができます。

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インゲンの育て方⑥プランター栽培の水やり

インゲンは乾燥すると花が落ちたり、実つきが悪くなります。

地植えの場合は水やりはほぼ必要ありませんが、プランター栽培の場合は、特に花が咲き始めて以降水切れに注意して土が乾き始めたらたっぷり水をやります。

夏場の乾燥する時期は地植えの場合は株元に敷き藁をしてやると乾燥を防ぐことができます。

インゲンはアブラムシやハダニがつきやすいので、乾燥しやすいプランター栽培の場合、気温が上がってきたら時々葉の裏側に葉水をかけてやるとよいでしょう。

 

インゲンの育て方⑦つるありインゲン、つるなしインゲンの収穫開始時期の違い

インゲンは花が咲いてから約2週間で収穫できます。

さやの付け根の茎は細いですが、手で引っ張ると意外と繊維が強く、株の枝を傷つけてしまいますので、必ずハサミを使って収穫します。

つるなしインゲンは種まき後ひと月半ほどたった頃から収穫が始まります。

つるありインゲンは大体2ヶ月後から収穫が始まります。

短い期間で収穫できるつるなしインゲンはプランター栽培に特におすすめです。

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とれたてのインゲン

インゲンはあまり大きくなると筋っぽくなったり硬くなりますので若くて柔らかいうちに収穫します。

とれたての若いインゲンは筋もほとんど気になりません。

ひとつまみ塩を入れた熱湯にさっとくぐらせて下処理をして冷蔵庫に保存しておけば、すぐにお浸しや味噌汁の具、バター炒めなどに利用できます。

とれたてインゲンの天ぷらも美味しいですし、ラタトゥイユなどに入れても美味しいです。

栄養たっぷりの柔らかいインゲンは初夏から夏にかけてのご馳走です。

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