ブルーベリーの挿し木の成功率を上げる、失敗せずに挿し木を発根させる方法

ブルーベリーの増やし方、挿し木の成功率を上げる方法を紹介します。

ブルーベリーは挿し木で増やせる家庭果樹として人気のフルーツです。

ブルーベリーの挿し木は簡単、という情報もあるようですが、これまでに紹介しているいちじくやバラ、ゼラニウムの挿し木と比較すると成功率は低く失敗することも多いので、やや難易度が高いと思います。

基本的なブルーベリーの挿し木の方法と、成功と失敗の分かれ目と思われるポイント、ブルーベリーの挿し木が他と比較して難しいポイントはどんなところにあるのか見ていきます。

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ブルーベリーの挿し木の時期

ブルーベリーの挿し木の成功率が高いのは気温が25度以下の時期になります。

7月から9月は気温も高く、特にラビットアイ系統のブルーベリーはその時期にブルーベリーの実がなっている時期なので挿し穂の剪定にも向かないため、あまり挿し木に向かない時期になります。

また、ブルーベリーは真冬は落葉して休眠しますので成長が望めないため、発根まで時間がかかる分成功率も下がります。

ただ気温が低いときは雑菌があまり繁殖しないので真夏よりもそういったメリットはあります。

いずれにせよこの時期もブルーベリーの挿し木は避けるのが賢明です。

 

ブルーベリーの挿し木の方法は2つ

ブルーベリーの挿し木の方法は2つあります。

冬場に休眠しているブルーベリーの枝を春先に芽吹く前までの間に切って、挿し木する休眠枝挿しと、春や秋、葉が青々と茂っている時期に枝を切って挿し木する緑枝刺しです。

ブルーベリーの休眠枝の挿し木は、落葉後に剪定した枝を乾かないように保湿して低温貯蔵しておいて春先に挿しきするか、春、ブルーベリーの芽が動き出す前、ギリギリのところで枝を切って挿し木する形になります。

ブルーベリーの枝を保存する場合はよい状態で保存しておかないと挿し木の発根率が下がるので、おすすめは春先に枝を切ってすぐに挿す方法かと思います。

緑枝挿しは枝を切ってすぐに挿し木できるので、ブルーベリーの挿し穂の鮮度がよい状態で挿し木ができますし、初めての方にはやりやすいと思います。

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ブルーベリーの挿し木の穂木の調整

 

ブルーベリーの挿し木用の穂木は10cmくらいの長さに切り、上の方の葉を2〜3枚だけ残して、他の葉は取り除きます。

土に挿す方の切り口はよく切れる刃物で斜めに切ります。

丁寧にやるなら、斜めに切ったあと反対側からも斜めに切り、くさび形になるようにします。

こうすることで樹皮近くにある形成層の表面積を増やし、発根を促します。

切り口の組織を壊さないように切れ味の鋭いカッターや切り出しですぱっとカットすることでブルーベリーの挿し木の成功率が高まります。

このとにかく切れ味のよい鋭い刃物で切り口を調整するのは、他の植物の挿し木よりもブルーベリーの挿し木の成功率を上げるためには影響のあるポイントのように思います。

調整を終えた挿し穂を水に挿して最低30分以上、水あげしてから用土に挿し木します。

この時成功率を高めるために、メネデールなどの発根促進剤を水に入れて水あげをするのもおすすめです。

ブルーベリーの挿し木の土

一般的にブルーベリーは酸性土壌で育てますので挿し木の用土も酸性であることが望ましいと言われています。

ピートモス100%で挿し床にするか、ピートモスと鹿沼土を1:1の割合で混ぜて挿し床にするのが一般的です。

一方で、最近はブルーベリーを育てる土の酸度よりも通気性の方が大事で、ピートモスは酸性だけど、通気性が悪いのでピートモスが多い用土は実は好ましくない、という考え方も出てきています。

その場合、通気性を確保するために、ココピートをピートモスと混ぜたり、中にはピートモスを使わずココピートと鹿沼土、あるいはココピートやハスクチップを主体にした用土を使うような考え方も出てきています。

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ブルーベリーの挿し木の実験

 

Balcofarmはブルーベリーの挿し木は苦手なので、今まであまり積極的にはやってこなかったのですが、今年は時間に余裕があったこともあり、ブルーベリーの挿し木の成功率を高めようと練習と実験をしてきました。

ピートモスを多く使うとなかなかうまくブルーベリーの挿し木を発根させられないので、他の用土をいくつか試してみました。

数をこなすことで徐々にブルーベリーの挿し木のコツが掴めるようになり、慣れればピートモスの配合が多い用土でも問題なくブルーベリーを発根させられるようになるのではないかと思っています。

実際ピートモス100%で問題なくブルーベリーの挿し木をしている方もたくさんおられるので、単にBalcofarmでのブルーベリーの挿し木成功率が高くない、というだけなのですが。

ブルーベリーの挿し木の実験ですが、上の写真、黄色い用土は酸性の鹿沼土100%を使って挿し木しています。

それから小さな鉢で黒っぽい土はココピート100%、これは酸性でもなんでもなく、栄養分を含まないココヤシの繊維です。

右上の大きな鉢の挿し木用土は、ココピート2、ピートモス1、くん炭1の割合で混ぜた配合土です。

ピートモスを入れるのでブルーベリーの挿し穂の切り口の腐敗防止にくん炭を加えてみました。

大きな鉢は11月になってから挿し木したので発根はまだまだ先、来年になってからになると思います。

他の小さな鉢は6月頃に挿し木したブルーベリーです。

いずれもラビットアイ系の品種です。

この記事を書いてから1年間、少しずつ土の配合を変えたりしながらブルーベリーの挿し木を繰り返して、少しずつ成功率が上がってきました。

ポイントは用土と、先ほども紹介した、切り口を調整する時に切れ味のよい刃物を使うことで成功率が上がったように思います。

用土はここでの環境に合ったものになるので、他の方の環境で適しているとは言い難いのですが、一応ご紹介すると、室内の日光の当たる窓辺で管理している環境で、鹿沼土:ピートモス=8:2 くらいの割合が扱いやすく、一番よい結果になるようです。

この2つで大分ブルーベリーの挿し木の成功率が上がりましたので、またさらにいろいろ試していきたいと思っています。

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ブルーベリーの挿し木の新芽展開の様子

 

6月に挿し木したブルーベリーです。

挿し木したあと、全くうんともすんとも変化がなく、新しい葉も出てくることなく、枯れてはいないが発根は確認できない状態が長く続きました。

約半年の間に2〜3割ほどの挿し木が枯れてダメになりました。

失敗の理由は切り口から傷んだ挿し木、水分を吸い上げられなくて乾いてしまった挿し木、と言った様子でした。

残ったものは枯れることはないものの、新しい葉が展開することもなく、まったくといっていいほど変化がなく、もう挿し木失敗として処分してしまおうかと思ったこともありました。

挿し木して半年後の12月になって、ようやく、挿し穂の元のところから新芽が出てきました。

 

ブルーベリーの挿し木の発根の様子

 

上の鹿沼土100%で新芽が展開したブルーベリーの挿し木の鉢底の発根の様子です。

細くて白い根が鉢の外まで伸びているのが確認できます。

発根しているので、小さな根鉢ができるようにこのまま大切に管理していけばしっかりしてきて、徐々に成長を初めてくれます。

ブルーベリーの根は細根が浅くはるので、発根しても挿し木苗がこのように小さいうちは根を傷つけないように特に丁寧に扱う必要があります。

これもブルーベリーの挿し木が成功しにくい理由の一因になっていると思います。

ブルーベリーの挿し木は発根するまで2〜3ヶ月かかるのが一般的です。

バラの挿し木は1ヶ月程度あれば発根しますし、いちじくなんかは暖かい時期だと2〜3週間で発根しますので、それと比較するとブルーベリーの挿し木はかなり時間がかかります。

その間、挿し穂の切り口を腐らせないように管理しなければならないので、他の植物の挿し木よりもやはり挿し穂がダメになる可能性も高いです。

このブルーベリーの挿し木が動き始めるまでに半年かかったのはおそらく夏場も日のあたる窓辺の近くに置いていたからだと思います。

気温の高かった時期の約2ヶ月間を差し引くと6月、10月、11月で発根にかかった時間は約3ヶ月ほどになるかと思います。

日陰で管理していればもしかしたらもっと早く発根していたかもしれません。

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ブルーベリーの挿し木の新芽展開には注意が必要

 

これは11月に挿し木したブルーベリーです。

小さな脇芽が展開していますが、挿し木してすぐに展開してくる新芽には注意が必要です。

これはブルーベリーの挿し穂の枝に蓄えられている栄養分で芽が出ている状態で、まだ発根はしていません。

新芽が成長を始めたので根付いた!と思って挿し穂を動かしてしまうとうまく活着せず、失敗しますので気をつけましょう。

挿し木にしてすぐ葉が展開しても、いったんそこで成長は止まります。

ここでじっと我慢して、動かさずにおくとしばらくすると再び脇芽が伸び始めます。

この二回目の成長が始まったらほぼ発根していると思って間違いないでしょう。

最初の新芽の展開で、根付いたと思ってしまうのも、ブルーベリーの挿し木の失敗のポイントになります。

ブルーベリーの挿し木は一度挿したら最低でも3ヶ月はじっと我慢です。

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ブルーベリーの挿し木の水やり

 

ブルーベリーは水が大好きなので、鉢植えは土を乾かさないように真冬以外は水を毎日やります。

特に夏場は1日2回やります。

ですからブルーベリーの挿し木も水をたくさんあげた方がよいだろうと思って、水をやりすぎるとまだ根がなく、切り口が剥き出しの挿し穂は腐ってしまいます。

ブルーベリーの挿し穂がダメになると土に挿している部分が上の写真のように茶色く傷んできます。

こうなったら、復活しようがないので、他の挿し穂に影響が出ないように早めに傷んだ挿し穂は抜き取るようにします。

最初にブルーベリーを挿し木にするときにたっぷり水をやったら、それ以降は土の表面が乾き始めてから水をやるくらいでよいようです。

ピートモスは一度乾いてしまうと水を弾いて吸わなくなる性質があるので、ブルーベリーの挿し木をする場合には少し扱いにくいかもしれません。

ブルーベリーの挿し木にピートモスを使うなら、鹿沼土やココピートと混ぜて、ピートモス以外の用土が、乾いても水を吸ってくれるように調整しておくのがおすすめです。

Balcofarmでは、水をやりすぎていたのかもしれませんが、鹿沼土とピートモス1:1、ピートモス100%の用土ではどうもブルーベリーの挿し木を腐らせてしまうので、少し違う用土の配合でブルーベリーの挿し木をいろいろ試しています。

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ブルーベリーの挿し木に適したタイミング

 

これまでのブルーベリーの挿し木の練習、実験から、ブルーベリーの挿し木をするタイミングは夏になる前に発根を期待できる2月末から3月初めにかけてか、冬になる前に3ヶ月の期間を取れる9月頃にに挿し木をするのが、一番挿し木を発根させるのによいタイミングだろうと思います。

この記事を書いているのは12月ですので、これからしばらくは温室でもない限りブルーベリーの挿し木には向かない時期になります。

次のチャレンジは2月から3月頃ですので、そこでまたブルーベリーの挿し木の成功率をあげられるようにやってみたいと思います。

ちなみに6月に試したココピート100%のブルーベリーの挿し木も鉢底から発根を確認できました。

ピートモスでも鹿沼土でもなく、酸性ではない用土でも発根させられたのは新たな発見でした。

来年の春に向けて鉢植えのブルーベリーの植え替えをする時にも、次はピートモスの割合を3割ぐらいに減らして、ピートモスの欠点になる通気性と乾いたときの吸水性を確保するためにココピートを多めに混ぜてみようと思っています。

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ブルーベリーの挿し木、発根の様子

ブルーベリーの挿し木が無事に発根しました。

鹿沼土の粒が小さいところに根がよく回っているのが見えます。

ブルーベリーの根はとても細いのが見ていただくとわかると思いますが、発根したばかりのうちは扱いを慎重に、根を傷つけないように、乾燥させないようにする必要があります。

 

ブルーベリーの挿し木に必要なもの

こちらは秋遅く、おそらく11月ごろに挿し木したブルーベリーの挿し木です。

もともとついていた葉も落ちてしまい、その後、ウンともスンとも反応なしで棒だけの状態が6ヶ月以上続いていました。

もう処分してしまおうかと思うこともあったのですが、そのまま放置していたら、翌年6月の終わりになって、なんと挿し木の枝からではなく、脇から新しいブルーベリーのミニシュートが出てきました。

半年以上、全く動きなし。

ブルーベリーの挿し木は、芽が出なくても挿し穂がダメになっていないなら、とにかくじっと動かさずに我慢、の根気も必要ということなのでしょう。

 

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