レモンの木の剪定、夏枝、秋枝の剪定とレモンの木の仕立て直しの超強剪定

レモンの木の剪定について紹介します。

レモンの木は木が小さいうちはあまり剪定はせず、葉の枚数を増やし木に力がつくよう育てる方がよいのですが、レモンの木がある程度大きくなってくると、強い徒長枝やその他の側枝がたくさん伸びてきます。

これを放置しておくと樹高がどんどん高くなってしまったり、枝が混み合い病害虫の影響を受けやすくなるので、剪定が必要になってきます。

ただしレモンの木を剪定するときは、切る時期、切る枝、そして切り方を間違えるとレモンの実がならないので、注意が必要です。

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目次

レモンの木の剪定①レモンの木の新芽が育つ時期

レモンの木の新芽が伸びる時期は1年に何回かあります。

春に伸びる枝、夏に伸びる枝、秋に伸びる枝、大きく分けるとこんな感じで新芽が伸びてきます。

またレモンは四季咲きで、一番多く花が咲くのは春ですが、その後も次々に花が咲きます。

このうち、枝も花芽も大切なのは春に出るものです。

 

レモンの木の剪定②レモンの木は春の花芽と新芽・新枝が大切

レモンの木の春の花芽と新芽(春枝)は大切です。

まずレモンの花芽ですが、春の花芽はしっかり実をつけさせて、冬に収穫します。

それ以降に咲く花も実がつくのですが、全部ならせてしまうと木の体力が落ちてしまうので夏以降の花や実は摘花・摘果します。

次にレモンの木の春の枝ですが、春に伸びた枝には花芽がついて実がなりやすいので、なるべく春枝を残すようにします。

間違ってこの枝を切ってしまうと来年のレモンの実の数に影響します。

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レモンの木の剪定③夏以降に伸びる夏枝と秋枝

 

春の開花、結実が落ち着いてから夏になると勢いのよい、夏枝や秋枝がぐんと伸び始めます。

夏枝、秋枝はまっすぐに上に向かって伸びる強い枝が多く、これらの枝を残しておくとどんどんレモンの木の樹高が高くなってしまいます。

また樹勢が強すぎてレモンの木の成長に栄養を取られてレモンの実が付きにくくなってしまうので、夏枝、秋枝は剪定します。

新芽の柔らかいうちに手で折って取り除いてもいいですし、伸びてしまった枝は伸び始めたところからハサミで剪定します。

 

レモンの夏枝秋枝を切る位置ですが、春芽が伸びきったところに節ができ、そこを境に夏枝、秋枝が出てくるので、その節のすぐ上で剪定します。

節のところから次の春に新芽、つまり春枝が出てきます。

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レモンの木の剪定④レモンの木の春枝と夏枝・秋枝の見分け方

レモンの木の春芽と夏以降に伸びる夏芽・秋芽の間には節がはっきりとある以外にも違いがあります。

レモンの木の春芽は伸びた枝に触ってみると丸くて滑らか(写真上)なのですが、夏芽・秋芽の茎には角があります。

 

こちらが夏枝の新芽。

角があるのがわかるでしょうか。

間違えて実のなる春枝を切ってしまわないように、まず枝の成長時期の違いによる節を見つけてから、節の先の枝を触ってみます。

枝が丸ければ春枝なので、内向き枝や並行枝、混み合った枝などでなければ残すようにします。

枝が角張っていたらそれは夏枝か秋枝なので、節のすぐ上で切ります。

こうすることで樹高も抑えられますし、実のなる枝にレモンの木の養分を集中させることができます。

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レモンの木の剪定⑤夏枝を伸ばす場合

樹形を考えて少し枝数を増やしたい場合や、レモンの木の元気があまりない場合、あえて夏枝を伸ばして利用することができます。

 

レモンの木に元気がない場合

レモンの木に元気がない場合は他の枝と混み合わなそうな位置の夏枝、秋枝をあえて何本か伸ばすことで葉数を増やし、樹勢が回復するまで様子を見ます。

翌春に春枝から元気な新芽が育ってきたら伸ばしていた夏枝、秋枝は夏以降剪定して日光や養分を他の木に回します。

 

枝数を増やしたい場合

春枝が少なくて実をならせるための枝数を増やしたい時は、なるべく早い時期の夏枝を伸ばします。

なるべく早い時期の夏枝を使うのは年内の成長期間を少しでも長く取るためです。

勢いのある夏枝は上に向かって伸びるものが多いのですが、そのまま上に伸ばすのではなく、枝がなるべく横に向かって伸びるように誘因します。

枝を横に開いて誘引することで、上に伸びる力を弱め実を付けやすくさせます。

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レモンの木の剪定⑥レモンの木の仕立て直し、超強剪定

記事冒頭のレモンの木の鉢植え写真は元々はこのような状態で150cm以上の高さまで旺盛に育っていたものでした。

育て始めた当初、夏芽を剪定せずに伸ばしてしまったのでベランダで鉢植えで育てるには大きくなりすぎてしまい、枯れてしまう可能性も覚悟で鉢土の表面から30-40cmのところでバッサリ主幹を切って、完全に仕立て直しました。

 

これは切って1年後ぐらいの時の姿です。

これだけの葉がつくのに1年以上かかりました。

そしてようやく、程よい樹高、この場所にあった樹形に整ってきました。

 

この年の春は2〜3個、レモンの花が咲いて小さな実が付いたのですが、全て生理落下してしまいました。

まだレモンの実をつけさせるには木が育っていないので、どのみち摘果する予定でした。

夏の後半くらいから、だいぶ枝ぶりもしっかりして樹勢がついてきました。

鉢の中の根もいっぱいになって来たので、この後は木の高さを抑えながら枝ぶりを充実させて翌年のレモンの結実を期待しているところです。

上の写真は2023年9月の状態です。

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レモンの木の剪定⑥レモンの木の仕立て直し、超強剪定その後

ほぼ棒苗の状態まで強剪定したレモンの木、一つ前の写真からさらに半年後、2024年4月の状態です。

まだ春の気候が安定しないせいもあるのか葉の色が今ひとつですが、新しい枝がたくさん出てだいぶいい感じになってきました。

もとの状態の半分くらいの高さにおさえています。

レモンの木はあまり風を好みません。

特に新芽は風で痛みやすいので、天候が悪く強風が吹き荒れた日に室内に取り込み、ついでに写真を撮りました。

このくらいの枝ぶりならレモンの実を5個くらいはつけても余裕かな、と思います。

レモンの木の育て方や病害虫の対策について別記事で紹介しています。

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