ブルーベリーの育て方、ブルーベリーの鉢植えの植え替えと剪定の時期と育て方のポイント

ブルーベリーの育て方、ブルーベリーの鉢植えの植え替えと剪定の時期と育て方のポイントを紹介します。

ブルーベリーは鉢植えやプランターで気軽に育てることができます。

ブルーベリーの育て方のポイントは用土と剪定、そしてその時期です。

よいブルーベリーの実をならせるには土を選び、根の成長を助ける育て方が大切です。

ブルーベリーの鉢植えは土に気を付ければ育て方も簡単ですので、ここでは剪定に最適な時期や方法、基本的なブルーベリーの鉢植えでの育て方のほか、ブルーベリーを元気に育てるためのいくつかのコツを紹介します。

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目次

ブルーベリーの鉢植えの育て方①同系統の苗を2種類組み合わせて育てる

 

ブルーベリーは1本だけでは実がならない、自家結実性がない種類があるので、同じ系統の2種類を一緒に育てるのが育て方の基本です。

ブルーベリーの苗はそれほど高価なものではないので、初めての方は自分の好きな種類を選んで、できれば3年目の苗を2種類購入するとその年から少しずつ収穫を楽しめます。

ハイブッシュ系のブルーベリーは自家受粉もしますが、ラビットアイ系ブルーベリーは自家受粉がほぼできないので2種類育てるのが必須です。

またハイブッシュ系ブルーベリーでも2種類あったほうが実のなる数も増え、味もよくなります。

種類の組み合わせはラビットアイ系ならラビットアイ系同士、ハイブッシュはハイブッシュ同士、同じ系統の種類で2種類のブルーベリーで開花時期がなるべく同じ時期の種類を選びましょう。

開花が同じ時期の種類を探すには実がなる時期が早生のもの同士、中生のもの同士、晩生のもの同士を目安にするとよいですが、わからなければ購入する際にお店の人に聞いてみるのも手です。

中には開花の時期が同じでも受粉の相性があまりよくない、逆に開花の時期は少しずれるものの、受粉の相性がよい組み合わせもあるようです。

いろいろリサーチしてみるとラビットアイ御三家の1つ、ホームベルは受粉樹としてなかなか優秀なようです。

新しく大粒なブルーベリーの品種改良が進みたくさんの選択肢がある中、やや今更、と思いながらホームベルを1鉢入手してみました。

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ブルーベリーの鉢植えの育て方②気候にあった種類を選ぶ

スーパーなどで売られているブルーベリーの果実にはたいていの場合種類は書かれていません。

でもブルーベリーは系統と種類によって全然味が違います。

育てる場合はまず自分の住んでいる地域の気候で育つブルーベリーの種類を選ばなければなりません。

それにプラスして好みの味の種類を選べたらいうことなしです。

ブルーベリーにはまず系統があり、大きく分けてハイブッシュ系(ノーザンハイブッシュ系/サザンハイブッシュ系)とラビットアイ系とに分かれます。

さらにその系統の中でそれぞれ様々な個性や特徴を持った種類のブルーベリーが多数存在します。

ブルーベリーは系統や種類によって、みずみずしくて美味しいもの、少し皮が厚くて種がザラザラしている感じがするもの、味が薄いと感じるもの、逆に甘みと酸味をしっかり感じるものなど、同じブルーベリーでも実際にはずいぶん味が違うものです。

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ブルーベリーの鉢植えの育て方③系統別おすすめの種類

ノーザンハイブッシュ系ブルーベリーは生で食べるのに向いているブルーベリーの系統です。

もともとブルーベリーは涼しい気候が好きな植物です。

このノーザンハイブッシュ系のブルーベリーは関東以北で育てるのに向いています。

最も近年は温暖化と猛暑で関東でもノーザンハイブッシュ系ブルーベリーには過酷な環境になりつつあります。

ラビットアイ系ブルーベリーは暖地での栽培に向いていて西日本では主力の系統として人気があります。

丈夫で育てやすくたくさんの実を収穫できます。

ラビットアイ系のブルーベリーの果実の食味はハイブッシュ系にかなわない部分もあるのですが品種改良も進み、今後が楽しみな系統です。

サザンハイブッシュ系ブルーベリーはノーザンハイブッシュ系ブルーベリーの味を持っていてかつ暖地適正がある比較的新しい系統です。

別記事でも各系統ごとのおすすめの種類のブルーベリー紹介をしていますので、ここでは簡単に各系統の代表的な種類を紹介しておきますね。

 

各系統ごとのブルーベリーのおすすめの品種についてこちらの記事で紹介しています。

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ブルーベリーの鉢植えの育て方④ノーザンハイブッシュについて

 

 

ノーザンハイブッシュ系ブルーベリー、どれも美味しいのですが、特に大きな実を楽しめるのがチャンドラーとスパルタンです。

写真は我が家で収穫したチャンドラーの実です。

チャンドラーは500円玉大の実がなることで知られる人気の品種です。

この写真は3年生の苗を買ってその年に試しなりさせた実ですが、それでもたっぷり50円玉ほどの大きさがあります。

チャンドラーとスパルタンは酸味もしっかりあって風味もよく、実も大きいので食べごたえがあって個人的にとても美味しいブルーベリーだと思います。

ただチャンドラーは摘果しないと実がだんだん小さくなってくるので大きな実を収穫したかったら少し摘果の手間がかかります。

育てやすさも加味して比較したときにはスパルタンの方が総合的にはオススメかもしれません。

スパルタンの実は香りもとてもいいです。

そのほかのハイブッシュ系ブルーベリーも実の大きさや甘みと酸味のバランス、樹勢でそれぞれの特徴があります。

涼しい地域にお住いの方は迷わずノーザンハイブッシュ系ブルーベリーの品種から育てたいものを選ぶとよいと思います。

酸味がしっかりしたブルーベリーが好きな方は、ダロウやシエラという品種の実がおすすめです。

あとはシーズン一番最初に収穫できるアーリーブルーや収量が安定して多いブルークロップも人気です。

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ブルーベリーの鉢植えの育て方⑤サザンハイブッシュについて

サザンハイブッシュ系ブルーベリーは比較的新しい種類です。

ノーザンハイブッシュ系の品種を改良したもので、関東以西の暖かい地域でも育ちます。

ハイブッシュ系に分類されていますが、あまり自家受粉はしない種類が多いので2種類組み合わせて植えます。

比較的新しい品種系統で、販売業者の説明とは別に、実際に育てている方の情報を見ると安定して「よい」という情報が少なく、これから徐々に定着していくのではないかと思います。

営利ではなく個人で楽しむブルーベリー栽培という観点で見るとサザンハイブッシュ系のオススメ品種の一つがサンシャインブルーです。

サンシャインブルーは生育旺盛な上に樹形がコンパクトなので鉢植えに向いています。

花がピンク色で観賞用としてもかわいいこと、比較的自家受粉しやすいのでひと鉢でも実を楽しめるという利点があります。

置き場所のスペースに余裕がない場合にはオススメです。

またサンシャインブルーはホームセンターなどでも手に入りやすい品種であることもお勧めできる理由になります。

その他にサザンハイブッシュで入手しやすく評価がいいのはオニール、そのほか新しい品種で入手はやや困難ですが実も大きくたくさんなるファーシングがお勧めです。

オニールはサザンハイブッシュ系のブルーベリーの鉄板品種でホームセンターなどでも入手しやすく価格も手頃です。

ファーシングは丈夫で実付きがとてもいいのでお勧めですが、大関ナーセリーでのみ入手可能、しかも人気の品種ですぐに売り切れてしまうので入手難易度が高めのブルーベリーです。

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ブルーベリーの鉢植えの育て方⑥ラビットアイについて

ラビットアイ系ブルーベリーはこれまで皮が厚く種のざらっとした食感があるので生で食べるにはハイブッシュ系ブルーベリーの方が美味しいという欠点がありました。

ただしラビットアイ系統のブルーベリーは甘みが濃厚なので、そっちの方が好き、という人もいますし、ジャムによく使われるのはラビットアイ系統のブルーベリーです。

最近は品種改良が進み、実の大きさもハイブッシュのような大粒品種のブルーベリーが出始め、皮も薄くて種のざらつき感もない食感のよい種類が出てきています。

夏が暑い地域では今はそういったラビットアイ系の新品種を育てるほうが、育てやすくてよいかもしれません。

ラビットアイ系統のブルーベリーは自家受粉しないので必ず2種類以上を組み合わせて植えましょう。

土壌適応生も高く、暑さにも強く木も丈夫で育てやすい、収量も多い、というラビットアイは品種改良によっってこれからどんどん需要が高まるのではないかと思います。

オススメの最新品種はタイタン、クレイワーです。

その他安定して収穫できて味も良いと評価が高く比較的入手しやすいのがブライトウェルです。

ナーセリーに確認したら、紹介した3つは受粉の組み合わせとしても花の時期があっているようでした。

その他ティフブルーはブライトウェルの親品種、パウダーブルーもティフブルーが親品種でブライトウェルとは兄弟品種なので受粉の組み合わせとして相性がよいようです。

上の写真はパウダーブルーです。

パウダーブルーは育てやすく、実の香りもフルーティで味も甘味と酸味がしっかり感じられる美味しい定番品種です。

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ブルーベリーの鉢植えの育て方⑦ハーフハイブッシュについて

 

 

ハーフハイブッシュ系はハイブッシュの中でもあまり樹高が大きくならないブルーベリーの系統です。

品種としてはノースランドがよく知られている定番です。

Balofarmでも以前、鉢植えで育てていました。

これも自家受粉する種類だったのでコンパクトに、1鉢でもブルーベリーの実を思いのほか収穫できて、花も紅葉も楽しむことができました。

写真はその時のノースランドをのちに地植えにしたものです。

高さがあまり高くならないコンパクトタイプで耐寒性もあることから積雪でも幹が折れにくく、寒冷地でも育てることができます。

またコンパクトな樹形のためブルーベリーを鉢植えで楽しみたい場合におすすめです。

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ブルーベリーの鉢植えの育て方⑧用土は酸性が基本

ブルーベリーはツツジ科で酸性の土を好みます。

酸度未調整のピートモスを用土に使いましょう。

とくにハイブッシュ系ブルーベリーの品種はこの性質についてシビアです。

地植えの場合は元々の土の量が多いのでピートモスを加えるだけでは酸度調整しきれない場合には、硫黄華という硫黄の粉末を使って酸度調整をします。

ラビットアイ系統の品種のブルーベリーは比較的土壌適応性があるので、ピートモスを半分くらいの割合で用土に混ぜればよい、というのがこれまでの目安でした。

ところが最近ではラビットアイ系ブルーベリーの場合は土壌酸度よりも土の通気性をより重視する考え方がだんだん指摘されるようになってきました。

また、ラビットアイ系ブルーベリーの場合、用土にあまり有機物が多くない方が実付きがいいことがわかってきた品種もあります。

ラビットアイ系ブルーベリーの中でも特に樹勢が強いものは土壌に有機物や肥料分が多いと木の成長が旺盛になり、その分著しく実付きが悪くなってしまうケースがあります。

もし育てているラビットアイ系ブルーベリーが、木はすごく元気でどんどん大きくなるのに実がならない、あるいは実がなっても数が極端に少ない、という場合は特に春先に肥料を与えるのを控えたり、土の有機物を減らして様子を見るとよいかも知れません。

ブルーベリーをプランターや鉢植えで育てている場合は土を入れ替えたりするのも比較的簡単にできる、というメリットがあります。

プランターや鉢の用土を入れ替える場合はなるべくそれまでに使っていた土を落としてそっくり入れ替えたいので、11月以降の休眠期に行うようにします。

ハイブッシュ系ブルーベリーの場合はピートモス主体で通気性が良くなるようパーライトや赤玉土を1〜1.5割混ぜるとよいでしょう。

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ブルーベリーの鉢植えの育て方⑨株間について

ブルーベリーに限らず植物は風通しがよくないと病害虫が発生しやすくなります。

そのため株の間隔をしっかりとる必要があります。

ブルーベリーの地植えの場合はノーザンハイブッシュ系なら1.5m〜2m、ラビットアイ系なら2〜3mの間隔をあけて植え付けます。

ラビットアイの方が木が大きくなるので間隔も広めにとります。

サザンハイブッシュはノーザンハイブッシュより少しコンパクトなのでもう少し間隔を狭めても大丈夫です。

鉢植えの場合は、鉢の大きさや、コンパクトに仕立てるために剪定をすることで株がどのくらいの大きさになるかが変わってきますので、一概に間隔は何センチ、何メートル、ということができません。

目安としては隣同士の株の葉が触れ合わないくらいの間隔をおくようにします。

こうすることで日光もそれぞれの株に十分に当たることになります。

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ブルーベリーの鉢植えの育て方⑩ブルーベリー苗の購入時期と植え替え

ブルーベリーの苗は種類に関係なく、11月〜2月までに購入して一回り大きな鉢に植え替えます。

暖かい年だと3月には花芽が動き始めるのでその前に植え替えを行うようにしましょう。

上の写真はラビットアイのティフブルーのごく小さな苗です。

ホームセンターで200〜300円で売っていたものをつい購入してしまいました。

ブルーベリーはハイブッシュ系でもラビットアイ系でも酸性の土を好みますので用土は酸度未調整のピートモスを主体に鹿沼土などを混ぜたものを用意します。

自分で土を配合するのが心配だったらブルーベリー用の配合土も売っていますのでそういったものを使うとよいでしょう。

いずれにせよピートモスは乾燥すると水を弾いてしまうので、乾燥に気をつけて、万が一乾燥させたときには鉢ごと水につけてしっかり給水させる必要がありますので注意してください。

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購入したブルーベリーの苗を鉢から根鉢を崩さないようにそっと抜いて、元肥を施した新しい鉢に植え替えます。

このとき根鉢があまりにカチカチに根が回っているようだったら、少し切り崩して軽くほぐして発根を促すようにします。

苗の土があまりよい土ではなかったり、根詰まり、根腐れが見られる場合は、思い切って根洗いして上の写真のように土と傷んだ根をきれいに落とします。

この苗は根腐れや根詰まりはしていませんでしたが、土を完全に入れ替えたくて値洗いしました。

 

ひとまわり大きな鉢に新しい土で植え直したところです。

小さい苗は植え替えも楽でいいですね。

ブルーベリーは根が細く浅く張るので乾燥に弱いです。

植え替える鉢は、根がよく呼吸できるよう鉢の側面に切れ込みのあるスリット鉢を使うのがブルーベリー栽培では特におすすめです。

植え替えが終わったらたっぷり水をやってください。

その後は植え替えた鉢の大きさにもよりますが1〜2年に一回、ブルーベリーが休眠する11月〜2月の間に一回り大きな鉢に植え替えを行います。

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ブルーベリーの鉢植えの育て方⑪剪定(春・夏)

 

 

ブルーベリーは春になるとまず花芽が膨らんできて花が咲きます。

ベランダなどであまりミツバチが来ないような場所は、それでも風があれば自然に受粉しますが、花が咲いている時期は木を揺すったり、人口受粉すると結実が安定します。

その後葉が出始めます。

株元から勢いよく新梢が出てくるものをシュートと呼びますが、これは2〜3年後の収穫の主軸にするために太くて勢いのあるものを選んで大切に育てます。

春先からシュートが出てある程度伸びきったところで6月下旬に枝先の1/3を剪定して切り詰めます。

ブルーベリーは8月から9月にかけて来年の花芽の準備をしますので、こうすることで剪定したところから新しい枝が分岐して伸びて、花芽を形成します。

剪定の時期がこれより時期が遅くなると花芽が育つ期間がなくなりますので実をならせる枝を養成するための剪定は6月末くらいまでには終わらせるようにします。

もし収穫のための主軸は十分にあってこれ以上増えると風通しが悪くなる、という場合はその枝の根元で剪定してしまっても構いません。

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ブルーベリーの鉢植えの育て方⑫水やり

 

花が終わるとガクの部分の実が徐々に太り始めます。

実がなり始めたら水を切らさないようにたっぷりあげてください。

実がついている時に水やりを忘れてしまうとせっかくなっている実がシワシワになり落ちてしまったりします。

週1回は水やりの時に液肥をあげるようにしましょう。

ブルーベリーは水が大好きで、乾燥に弱い植物です。

ラビットアイ系統の種類のブルーベリーの方が乾燥に強いですが、それでも水やりを切らしてはいけません。

夏場は朝夕2回水やります。

万が一鉢植えのピートモスがカラカラに乾いてしまったときは、バケツに水を張り、鉢ごと水に沈めてしっかり吸水させるようにします。

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ブルーベリーの鉢植えの育て方⑬待ちに待った収穫!

 

ブルーベリーの実が徐々に色づき、大きくなります。

完全に深いブルーになって数日したら収穫です。

軸も少し色が変わってきた頃が完熟の目安です。

ブルーベリーは完熟前に収穫すると味が薄かったり酸っぱかったりします。

完熟していると実がポロリと取れますので、よく完熟したものを収穫するようにします。

 

ブルーベリーの鉢植えの育て方⑭剪定(冬の時期)

 

同じベリーと呼ばれるフルーツでも、いちごは毎年新しい苗を植えて実を収穫しますがブルーベリーは一度植えたら何年も同じ木で収穫できます。

そのためブルーベリーの実を収穫するために枝を更新するための剪定は大事な作業です。

春と夏のシュートの剪定は説明しましたが、そのほか、夏場に混み合った内向きの枝も風通しをよくするためにこまめに剪定します。

よい実をならせるために樹形を整えるメインの剪定の時期は11月〜2月、ブルーベリーの冬の休眠期になります。

この休眠期間中に、その年に実がなった細くて短い小枝や、内向きの枝を間引き剪定します。また伸びすぎた高い枝も切り戻し剪定で樹形を整えます。

この休眠期の剪定がよい実をならせるための一番大切なメインの剪定と思って下さい。

枝を剪定するときは枝の外側に芽がついているところの上で枝を切り詰めるようにすると内向きの枝が出にくくなり、樹形が整います。

剪定で細い枝や実がなって弱くなった枝を切り落とすことで、枝葉が過密になるのを防ぎ、栄養を新しい枝に回します。

また夏以降に育った太いシュートを切り戻し剪定することで翌年実をならせる新しい若い枝を複数育てます。

花芽の数が多くて、枝の成長ぶりに対して実がなりすぎる場合にも、剪定で花芽のついた枝先を切り落とし、結実を調整します。

文章だけだと説明を読んでも慣れない方にはわかりにくいかもしれません。

冬の剪定は特に春以降の成長を決める大事な剪定なので、剪定する枝の選び方や、枝を切る位置になどついて、こちらの記事で実際のブルーベリーの写真付きで詳しく解説しています。

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ブルーベリーの鉢植えの育て方⑮冬越し

ブルーベリーは11月ごろ落葉して冬の間は枝だけの状態で休眠します。

もともと寒い地域で育つ植物で耐寒性がありますので東北以南の場合は冬の寒さについてはあまり気にしなくてもよいでしょう。

北海道などでも育てられる品種もあるくらいです。

ブルーベリーは根が浅く張るので、鉢植え、地植え問わず、土が凍ってしまうような寒冷地の場合は表面にマルチングをしておきます。

土が乾いたらなるべく暖かい日に水やりをします。

休眠しているので根が乾かない程度で OKです。

 

ブルーベリーの鉢植えの育て方⑯花芽の調整

ブルーベリーが休眠を終えると3月ごろに枝の先の花芽が葉よりも先にふっくらと膨らみ始めます。

一つの花芽でたくさん花が咲きます。

ブルーベリーはあまり多く花芽がついていると実がなりすぎてその後に木が弱ってしまいます。

多すぎる花芽はこの時期に摘み取ります。

特に2年目くらいまではグッと我慢して、花芽を全て摘み取り実をならせずに木を大きくするようにしましょう。

3年目から少しずつ花芽を残して実を収穫します。

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ブルーベリーの実の味はどうしてこんなに違うの?

ブルーベリーは系統や種類によって味が全然違うということはすでに書きましたが、もう一つブルーベリーの味を決める大事な要素があります。

それは収穫の時期と鮮度です。

ブルーベリーは収穫した後は追熟はしません。

置いておくとどんどん水分が抜けて甘みも抜け、鮮度が落ちて行きます。

スーパーなどで流通しているものは配送や店頭に並べて売れるまでの時間を見て少し早めに収穫しています。

そして実際に買った人が食べるまでにどうしても多少の時間が立っている、という事情があります。

今は物流もすごく発達しているので以前よりも、そこそこ安定して美味しいブルーベリーを入手できるようになりました。

最近は人手不足でよく話題に上りますが日本の物流って本当にすごいですよね。

ブルーベリーは鮮度が大切な果実なのです。

ですから鉢植えでブルーベリーを育てて、自分で収穫してその場で取り立ての実を食べることで、一番美味しいところを味わうことができるのです。

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ブルーベリーはたくさん収穫できる家庭果樹

ブルーベリーはすずなりという言葉がぴったりです。実をたくさん収穫できます。

小さな粒なので案外シーズンの最後の方になると収穫が面倒に感じられるくらいです(笑)

大粒の品種もシーズンの終わりになるにつれ実が小ぶりになってきます。

どんな植物でもそれは一緒です。

たくさん収穫できて食べきれない、あるいは1回に収穫できる量が少なくなってきて中途半端だな、と思うときは冷凍保存しておいて、そのままデザートのトッピングに利用したり、量がまとまったところでジャムに利用しましょう。

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収穫したブルーベリーでジャムを作ろう!

冷凍でも生でも、ブルーベリーの量に対して砂糖はお好みで6割〜7割を目安に加えます。

ブルーベリーと砂糖を鍋に入れて最初は弱火で煮始めます。

ブルーベリーから水分が出始めたら強火の中火で一気に15分くらい煮ていきます。

ブルーベリージャムは熱いときはさらっとしていても、冷めるとペクチンで固まりますので、15分くらいでさっと仕上げます。

仕上げにレモン汁を少し加えて一煮立ちさせると酸味が加わり色もよくなります。

長期保存する場合は砂糖を7割くらいにして蓋つきのガラス瓶を煮沸してしっかり乾かしたものに熱いうちにジャムを入れて蓋をします。

冷めると中の空気が収縮して蓋がしっかり密閉された形になりますので冷暗所で保存します。

 

ブルーベリーの鉢植え栽培は楽しいことがいっぱい

ブルーベリーの春先にたくさん咲く花はドウダンツツジによく似ています。

春の新芽の淡い緑は周囲を明るくしますし、そこからブルーベリーの実が次第に大きくなって、青く色づいていくのを見るのはとてもワクワクします。

ブルーベリーの系統や品種によって収穫時期が少しずつ違いますが、6月から8月にかけてたくさん実を収穫した後、10月ごろには葉が真っ赤に紅葉して、11月の終わりには落葉します。

四季を通して楽しめるブルーベリーは鑑賞価値も高い家庭果樹です。鉢植えでも育てられますのでぜひブルーベリー栽培を楽しんでみてください。

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