アボカド(アボガド)を種から育てる鉢植え・水耕栽培と受粉を1本で行う人工授粉とは?

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森のバターと言われるアボカドはクスノキ科の植物です。

正式な名前はアボカド。

アボガド、と発音する人も多くいますが正しくはアボカドです。

美味しくてとても人気があるので今はどちらの発音でもインターネットで検索すると美味しいアボカド料理のレシピの情報がたくさんヒットするくらいアボカドは人気の食材です。

甘みがなくサラダやディップなど料理に使われるので野菜の様な位置付けですが、分類的にはアボカドは果物になります。

熱帯から亜熱帯で育つトロピカルフルーツなので寒さに弱く、メキシコやブラジル、カリフォルニアで栽培されています。

このアボカドは実生苗は実をならせるのには適さないこと、木が大きくなること、寒さに弱いこと、結実させるのに異なる品種と一緒に育てたほうがよいこと、受粉がやや難しいことから残念ながら実を収穫する目的でのベランダでの鉢植え栽培には向かない果樹です(涙)

美味しいのでとっても残念!

ただアボカドは葉も美しいので、実を食べた時に種を取っておいて育てると観葉植物として室内で気軽に楽しむことができます。

アボカドの葉は若葉のうちは明るい褐色で、育ってくると緑色になります。

その葉は大きく色がなかなかに美しいのでそのアボカドの葉の色の変化を気軽に楽しんでみてはいかがでしょう?

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アボカドを種から育てる

アボカドを種から育てたい場合は買ってきたアボカドを冷蔵庫などに入れてはいけません。

冷蔵庫で冷やしてしまうと発芽しない場合があるので常温で保存していたアボカドの実の種を使います。

種まきの適期は暖かい5月〜7月です。

アボカドの実を食べるときに種を取り、乾かないうちにすぐによく洗います。

アボカドの果肉には発芽抑制物質が含まれているのでスポンジなどでゴシゴシとよくこすって果肉をきれいに取り除きます。

アボカドの種の表面の茶色い渋皮もむいてしまいます。

もし渋皮がむきにくければ一昼夜水につけて水分を含ませてから皮をむきましょう。

ここまでの下準備は水耕栽培でも、鉢植え栽培でも一緒です。

アボカドの種は尖っている方が上、丸っこい方が下です。

上下を間違えて植えない様に気をつけましょう。

アボカドの水耕栽培

アボカドを水耕栽培するときはペットボトルなどの容器に水を張り、アボカドの種が半分くらい水が浸かる様にします。

ペットボトルやコップやプラスチック容器など、アボカドの水耕栽培に使う容器はなんでも構いません。

上の写真で種にひとすじ茶色い線があるのは果実を切った時の包丁の後です。

アボカドは多少種に傷がついても芽はちゃんと出てくれますので、食べる時に包丁の刃が種に当たっても心配いりません。

今回は水耕栽培の容器の底に根腐れ防止剤のゼオライトを底に軽くひとならべして、アボカドの種を容器の中で安定させるために鉢底石を使いました。

通常アボカドの水耕栽培でよく行われているのはアボカドの種につまようじを等間隔に3本さして鉢の縁につまようじを引っ掛けて種を固定する方法です。

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三脚と同じ原理でつまようじが3本だと多少いびつにつまようじを刺しても容器の縁にセットした時にアボカドの種が安定します。

アボカドを水耕栽培する場合、種から芽が出るまでは気温にもよりますが1ヶ月くらいかかると思いますので気長に待ちましょう。

アボカドの種に割れ目ができてきたらそこから芽が出てきます。

毎日水を替えながら、葉が展開したら時々水耕栽培用の液肥をやりながらアボカド栽培を楽しみましょう。

アボカドを鉢植えする場合

アボカドの種を土に植える場合は赤玉土と腐葉土を混ぜた土や培養土などを鉢に入れて、アボカドの種を2/3くらい土の中に埋まる様にして植えます。

アボカドは酸性の土を好むので石灰は必要ありません。

根は多湿を嫌うので水はけのよい土を使いましょう。

水耕栽培と同じ様にアボカドの種が割れてその隙間から一本すぅっと茎が伸びてきます。

アボカドの種の発芽後は温度の確保を

アボカドは樹勢がとても強く、地植えだと樹高が20m以上にもなる植物です。

肥料、特に窒素肥料は控えめにしましょう。

耐寒性に乏しく、日本に輸入されるアボカドのほとんどはハスという品種ですが、このハスの体感温度は−2℃です。

小さな苗のうちは特にその耐寒性もまだ十分に発揮できない状態なので、最初のうちは冬場は室内に入れて暖かさを確保する様にします。

アボカドの剪定

水耕栽培やベランダで鉢植えでアボカドを育てるなら必ず主軸の剪定をしましょう。

アボカドは生命力の強い高木です。

種から発芽して主軸が1本すぅ〜っと伸びてきたものを放っておくとそのままどんどん上へ上へと伸びていきます。

ベランダでの鉢植えや室内で水耕栽培を楽しみたい場合は摘心、剪定が必要です。

主軸が伸びて葉が展開したら、その葉が出た高さの半分くらいの位置で葉を一枚も残さずに切り詰めてしまいます。

葉が一枚もなくなり、一本棒が立っているだけの様な状態になりますが、そこからふたまたに枝分かれして新しい枝が2本伸びはじめます。

この枝も同じ様に切り戻し剪定して4本の枝をメインにして育てていきます。

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アボカド栽培、その後の管理

夏場は水きれに注意しましょう。

アボカドは乾燥に弱いので時々葉水をしてやったりします。

アボカドはカイガラムシやハダニがつくことがあるので葉水は時々してやるとそういった害虫の防除にもなります。

混み合った枝は間引き剪定して風通しよい樹形に整えましょう。

冬場は成長も止まりますので水やりを控えます。

アボカドは根があまり丈夫ではないので、苦手な寒さの中で水やりしすぎて根腐れしない様に注意してください。

できれば暖かな室内での冬越しが望ましいです。

アボカドの水耕栽培は土へ植え替え

水耕栽培のアボカドは発芽の時期を楽しんだ後はできるだけ早く土に植え替えてやった方がその後の成長がよいです。

アボカドの種が土から少し顔を出すくらい浅く土に埋めて栽培しましょう。

アボカドの種を水耕栽培から土に植え替えするなら、早い時期の方が根にも負担がありません。

水耕栽培と割り切って楽しむ分にはそのまま水耕栽培を続けてもよいでしょう。

アボカドの受粉を1本で行う人工授粉の方法とは?

アボカドは雌雄異熟花が咲く

アボカドは一本の木に雄花も雌花も咲き、自分の花粉で受粉できるのですが、雄花と雌花の咲くタイミングが違っています。

そのため放っておくと1本では自家受粉はほぼ不可能で、花の咲くタイミングが異なる2品種を組み合わせて受粉させないと実がならない特性を持っています。

また、アボカドの実をならせるのが目的の場合、実生苗は適さないと言われています。

ただ実生で路地植えで放任していて20m以上大きくなったアボカドの木にわずかですが実がなったという話もあるので、下記の受粉の仕方を栽培4年目以降にもし花が咲いたら試してみる価値はあるかもしれません。

実生で実がなるのは4〜6年目以降です。

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アボカドの人工受粉の方法

日本に輸入されているのはほとんどハスという品種なので、ハスの花の咲き方で受粉のやり方を説明します。

ハスは午前中に雄花が咲き花が閉じた後に今度は午後、雌花が咲きます。

そのため午前中雄花が咲いたら、花を採集して乾燥しない様にビニール袋に入れて冷蔵庫のあまり温度が低くならない場所に保存しておきます。

午後、雌花が咲いたら雄花の花粉を筆にとって雌しべにつけてやり人工受粉します。

花が咲くのは3月〜5月上旬ごろですので受粉作業はこの時期にすることになります。

着果率もあまりよいわけではないので、鉢植え実生苗の場合人工受粉でアボカドの実をならせるのはかなりハードルが高いと思いますが、のんびり育ててチャレンジしてみるのもアボカド栽培のお楽しみの一つになるかと思います。

アボカドの接木苗とベランダガーデニングのロマン

アボカドを2品種育てられる場合は、午前中に雌花、午後に雄花が咲く逆のパターンをもつ品種と組み合わせて育てることで相互に受粉ができます。

実をならせる目的の場合は耐寒性や耐病性のある丈夫な台木の接木苗を育てる必要があります。

トロピカルフルーツの苗木は一般の果樹より値段が高い上に、暖かい環境が必要になるのでそれこそ大きな温室があるとか温暖な地域に住んでいる、という場合以外は積極的にはおすすめはしません。

このベランダガーデニングのブログではあまりお金をかけずに、ちょっと節約につながったり、こじんまりと手の届く範囲でベランダガーデニングやキッチンガーデンを楽しむ方法をお伝えしています。

アボカドに関してはのんびり実生苗を鉢植えで栽培して、ダメモトの人工授粉をしたら実がなった!というくらいがベランダガーデニングのロマンかなぁ、などと個人的には思っています(笑)