ブルーベリーの苗の購入、剪定して植え替えるまでを紹介(植え替え編)

この記事ではブルーベリーの苗を購入後、届いた苗を剪定後、植え替えるまでを紹介しています。

まだ写真を入れてないのですが、この時期がブルーベリーの植え替え時期ですので、先に文字情報をアップします。

(追記:植え替えの写真をアップしました。2022.3.13)

ブルーベリーの苗の購入時期として適しているのはブルーベリーが落葉して休眠する秋から冬であることは以下の剪定編の記事で書きました。

ブルーベリーの苗の購入、剪定して植え替えるまで、剪定の詳細なやり方を紹介(剪定編)
ブルーベリーの苗を購入しました。 ブルーベリーの苗は購入したら、しっかり実をならせて収穫できる木に育てるために、まず剪定と植え替えをします。 ブルーベリーの剪定は様子を見ながら年間通してこまめに行いますが、特に大きく剪定するのが冬から春にか...

この時期はブルーベリーの木は休眠するため、植え替えは苗が届いてから春にブルーベリーの木が活動を始めるまでの間に済ませれば大丈夫です。

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目次

ブルーベリーの苗の植え替え①土、鉢など資材を購入

ブルーベリーの苗を植え替えるための土と鉢を準備します。

鉢は側面に切れ込みがあり通気性、水はけのよいスリット鉢と言われているものが扱いやすいです。

2年生の苗なら6号鉢、3年生なら8号〜10号鉢を目安に必要な数を用意します。

土についてですが、市販のブルーベリーの用土、もしくは自分で配合して土を作るなら、酸度未調整のピートモス、鹿沼土、軽石などを用意します。

上の写真はピートモスの配合量が多いブルーベリー専用土に軽石と鹿沼土を加えて混ぜたものです。

かなり適当に混ぜてますが、鹿沼土の配合割合をかなり多くしています。

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ピートモスと鹿沼土は酸性です。

ブルーベリーは酸性の用土を好み、かつ細かい細根が鉢土の中にびっしりと生えます。

細い根なので乾燥に弱く、根腐れにも注意が必要なので、酸性で水持ちがよく、水はけ、通気性も必要、というやや注文の多い土、環境を作らなければなりません。

そのためにスリット鉢がおすすめで、これは通気性、水はけをよくするためにとてもよい資材です。

ピートモスや鹿沼土などの酸性の用土に加えて、通気性をよくする軽石やパーライト を用土に混ぜるのもおすすめです。

なお、鹿沼土は少し金額は上がりますが硬質鹿沼土の方が土の粒が潰れにくく通気性がよくなるのでおすすめです。

逆に品質があまりよくない鹿沼土を使うと、ブルーベリー栽培では土が常に適度に湿った状態で育てることもあり、アオコが発生しやすくなるかもしれません。

鹿沼土:硬質鹿沼土です。

軽石:通気性確保におすすめです。

ブルーベリー栽培や、育苗で実績のあるところから苗を入手した時にはどんな土が使われているか、よく観察してみるのがおすすめです。

品種によっても土の配合を変えている苗もあったりするので、自分が育てる際の参考になります。

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ブルーベリーの苗の植え替え②準備する土の量について

ブルーベリーの苗の植替えにどのくらいの量の土を用意するかにも大事なポイントがあります。

まず1つの鉢にどのくらいの土が入るか、考える必要があります。

目安としてブルーベリー栽培などでよく使われるスリット鉢の容量を参考までに紹介します。

6号鉢:2.5L

8号鉢:6.1L

10号鉢:12.8L

メーカーの資料によるとこのようになっています。

2号サイズが大きくなると倍以上の土が必要になります。

必要な鉢数の総数から計算して大体必要な土の量の目安にします。

ここで注意が必要なのですが、いくつかの用土を混ぜる時、鹿沼土や軽石は大まかにそのまま容積を合算しても大丈夫だと思いますが、粒の細かいピートモスはそれらの土の隙間に入り込むため、ピートモス分の容量がそのまま全体量にプラスにはならないので、少し多めに見積もる必要があります。

またピートモスは乾いている時はふかふかしていますが、湿らせると少し体積は減りますから、そういった点でも目減りすることも勘案しておきます。

ブルーベリーの苗の根鉢の体積分は差し引くことができるのですが、それでも乾いた状態で体積を計量した土は水をやることで沈み込みますので、思ったよりは多めに土を用意しておくようにします。

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ブルーベリーの苗の植え替え③ピートモスの注意点

ブルーベリーの用土にはピートモスがよく使われますが、市販のピートモスには酸度が調整されているピートモスと、未調整(=酸性)のピートモスがあります。

ブルーベリーは酸性土壌を好むので、酸度未調整のピートモスを用意します。

ピートモスは売られている時は乾燥してふかふかの状態のものや、200Lとか大量のブロックで販売されているものは圧縮して固めてあって、使う時に自分で解さないといけないものがあります。

ブルーベリーの苗を何十本も植え付ける場合にはこういった圧縮ピートモスの方が価格が割安になります。

いずれにせよ乾いた状態のピートモスは水を吸収しにくい性質があるので、他の土と混ぜ込む前にピートモスだけを先にしめらせておくようにします。

できれば前の晩に準備してしっかりピートモスに水分をなじませておくとよいでしょう。

数鉢を植え替えるだけなら、小売されている袋のふかふかのピートモス、あるいはブルーベリーのために配合されたブルーベリー専用土をそのまま使っても良いでしょう。

ブルーベリー専用土に配合されているピートモスは、水と馴染みやすいように加工されているものもあります。

徐々に水が馴染んでしまえばあまりそのあとは変わらないかもしれませんが、ピートモスが水となじみやすい状態だと植え替え時の作業が楽ですし、植え付け直後の土の水分も安定しますのでおすすめです。

ブルーベリーの苗を植え付けた後も、鉢土が完全に乾いてしまうとピートモスがまた水を吸いにくくなってしまうので、乾燥には注意しましょう。

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ブルーベリーの苗の植え替え④ブルーベリー苗の根の整理

上の写真は3年生のラビットアイ系ブルーベリーの苗の写真です。

届いてすぐに剪定してから、しばらくそのままおいていたので少し根が詰まり気味です。

届いた時はもう少し土の表面もふかふかしていた感じでした。

ブルーベリーの苗をポットから抜いてみるとかなり根鉢の表面に根が詰まっているのがわかります。

このまま新しい土に植えても、新しいねが外に広がりにくいので、根鉢の表面を、上側も側面も底面もほぐします。

根がびっしり詰まって固まってしまっているようなら表面部分を少し削り落として新しい根の発根を促します。

今回は地上部もだいぶ切り詰めているので結構思いっきりほぐしても大丈夫です。

上面の苔や固まったところもほぐして少し削り落としています。

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ブルーベリーの苗の植え替え⑤ブルーベリー苗の植え付け

用意した用土を鉢底に1/3程度に入れます。

スリット鉢なら鉢底石はなくても大丈夫です。

またブルーベリーはあまり根が強いとは言えないので、植え付け時は肥料は入れない方が無難です。

ブルーベリーは肥料はそれほど必要ない果樹ですので、植え替え後、根が落ち着いてから後で追肥すれば十分肥料分は間に合います。

ピンクレモネードやコロンバスなど樹勢が強いために、肥料をやりすぎると明らかに実つきが悪くなる品種もあります。

ピートモスが初めは水を吸いにくいので、鉢底に入れた土に水をまいてまず鉢底の土をよく湿らせます。

そのあと、鉢の中心に苗を置いて位置を決めたら、隙間に用土を入れていきます。

この時ぎゅうぎゅう詰めると土が締まりすぎてしまうので上からあまり抑えたりせず、鉢の側面を軽く叩いたりして、土を落ち着かせながら、苗の肩口の高さのあたりまで土を入れます。

土の高さは鉢の縁から2〜3cm下になるようにします。

土を入れ終わったら鉢底から水が流れ出すまで水をたっぷりやります。

初めのうちは水やりで土が沈みますので、土が沈んだ分は上からまた少し土を足してやりながら、管理します。

そのうち土の沈み込みもなくなりますので、あとは水やりしながら通常の手入れをすればOKです。

暖かくなって花芽が出たら、できればブルーベリーの苗を植え付けたその年は花芽を摘み取り、木を成長させるのがおすすめです。

左からポットの状態、ポットから出した状態、根をほぐした状態の比較です。

ブルーベリーの苗が届いたら最初に行う剪定についてはこちらの記事で紹介しています。

ブルーベリーの苗の購入、剪定して植え替えるまで、剪定の詳細なやり方を紹介(剪定編)
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