レモングラスの使い方と効能・効果、特にレモングラスのアロマオイルの効果、レモングラスのハーブティーで期待できる効能などについて紹介します。
レモングラスティーは爽やかな香りのお茶なので、フレッシュでもドライでもレモングラスは大変人気のハーブです。
レモングラスの使い方はハーブティー以外にもアロマセラピーや料理でその効能・効果と香りを楽しむ方法がいろいろあります。
レモングラスはベランダガーデニングを楽しんでいる方には特に園芸資材としても利用価値があります。
レモングラスについては育て方や、レモングラス がどんな植物なのかについて別の記事でも紹介していますのでこの記事の最後で、リンク先を紹介しています。
レモングラスは人気のあるハーブですが、その割に情報量が少ないハーブです。
目次
レモングラスの効能・効果とアロマの成分
レモングラスの効能・効果は葉に豊富に含まれるアロマ成分、シトラールに起因します。
シトラールの効能・効果は鎮痛効果、鎮静や抗炎症作用などとして知られています。
レモングラスの香りの正体、それがシトラールであり、その香りは精神の集中力を高める、気持ちをリフレッシュ&リラックスさせるなどの効能・効果でも知られています。
レモングラスに含まれているシトラールはその他にも、虫に対する忌避効果があります。
レモングラス自体の虫に対する忌避効果はナチュラルで穏やかなものなので、明らかな害虫駆除などを考えている方にはレモングラスだけではあまり効果は期待できません。
もし自然な素材のものでしっかり害虫駆除したい方にはキク科のハーブ、除虫菊(ピレスラム)をおすすめします。
レモンの香りのするハーブはアロマセラピーでも安眠やリラックス効果が高いことで知られるものが多く、レモングラスも例外ではありません。
またレモングラスの葉を入浴剤として利用すれば冷え性の改善にも効果があるとされています。
レモングラスのアロマ、香りについて
レモングラスのレモンの香りの成分はシトラールであることはすでに紹介しました。
シトラールはレモン果実それ自身にも含まれている、まさにレモンの香り成分そのものですが、レモン以外の植物、レモンの香りのするハーブにもシトラールが多く含まれています。
レモンの香りのするハーブは人気が高く、レモングラスの他にもレモンバームやレモンバーベナ、レモンマートル、レモンユーカリなどがよく知られています。
いずれもアロマオイルとして入手することができます。
レモンマートルなどは実物のレモンよりもシトラールを多く含んでいるためレモンよりもレモンの香りが強いハーブとして近年人気が高まっています。
レモンマートルに関する記事
そしてレモンの香りが特筆に値するほど強いハーブがもう一つあります。
センテッド・ゼラニウムの原種と言われるゼラニウム・シトロネルム、これはもしかするとレモンの香りがハーブの中で一番強いのではないかと思うくらいよく香ります。
こちらは室内に鉢植えを置いておくだけで、ちょっと葉が揺れるだけでも近くにいるとレモンの香りが漂ってきます。
葉にそっと触れるとわずかに触れたその指先からまるで香水をつけたかのようにレモンの香りが強烈にするほどです。
ゼラニウム・シトロネルムは他のゼラニウム 類に比べて成長が遅いので少し入手しにくいハーブかもしれません。
花もかわいいので、もし運よく見かけた時はぜひ1鉢購入されることをお勧めします。
一般的に販売されているレモンゼラニウムとは別の品種のゼラニウムです。
ゼラニウム・シトロネルムの紹介はこちらの記事になります。
レモングラスに話を戻すとレモングラスのアロマ成分、精油のシトラールの含有量は状態にもよりますが多ければ80%にもなります。
ですので香料の原材料としてもレモングラスは用いられています。
和名に檸檬茅(れもんがや)と名前がつけられるのもわかりますね。
レモングラスの使い方、アロマの効能・効果①ハーブティー
レモングラスの香りの効能・効果を楽しむおすすめの使い方はやはりハーブティです。
レモンの香りのするハーブはいろいろあり、それぞれシトラールの香りの他にその植物特有の香りがあります。
レモングラスの葉はフレッシュ、ドライどちらでもハーブティを楽しむのに向いている、と個人的に思います。
葉を乾燥させて保存する場合も扱いやすいのでおすすめです。
何か集中力を要する作業をしている時などは、それがデスクワークでも体を動かすような作業でも、気分転換にレモングラスティーを飲めばさわやかなレモングラスの香りが気持ちをすっきりとリフレッシュさせて集中力を高めてくれるでしょう。
レモングラスの葉を3〜5cm程度にカットしたものを適量ティーポットに入れて熱湯を注いで5分以上おきます。
レモングラスの葉の量は冒頭の写真を参考に、お好みで加減してください。
レモングラスの香りが十分に浸出されたらティーカップに注ぎます。
レモングラスの使い方、アロマの効能・効果②ハーブ・香辛料としての使い方
レモングラスはタイ料理の人気とともに日本でも知られるようになりました。
最もよく知られているのはおそらくトムヤムクンではないかと思います。
レモングラスで香り付けされていてとても爽やかな酸味と辛味のあるスープが美味しいです。
生のレモングラスの茎の一番柔らかい茎もと部分は薄くスライスしてサラダに加えたりしても美味しいです。
生のレモングラスの茎は噛むとほんのり甘みがあって、そのあとにレモンの香りとわずかにしょうがのような辛味が舌にきます。
薬味としてとても素晴らしい風味ですので、焼いた肉をつけて食べるようなソースに加えたり、鶏肉や魚のマリネに薄く刻んだレモングラスをあえても美味しいです。
柔らかい茎の部分だけはそのように生でサラダや薬味にして、そのまま食べるには硬い部分はハーブティにしたり、肉や魚の香り付けに使いましょう。
レモングラスの使い方、アロマの効能・効果③入浴剤
リラクゼーションのためにレモングラスを活用したいならレモングラスの葉を入浴剤としてお風呂に浮かべる使い方もおすすめです。
レモングラスの葉は形をそろえて束ねやすいので、フレッシュな葉を摘み取ってさっと洗ったら束ねてそのままお風呂に浮かべてもよいでしょう。
血行促進によいといわれているので冷え性の方にもおススメです。
レモングラスの使い方、アロマの効能・効果④レモングラス石鹸
手作り石鹸を作る時に、混ぜる水の代わりにレモングラスティーを使ったり、基材のオイルにあらかじめレモングラスの葉を漬け込んで香り成分を浸出させたレモングラスの浸出油を使ってレモングラス石鹸を作ることができます。
この方法だと香りはあまり残りませんので、香りをしっかりつけたいときは石鹸の生地が鹸化してどろっと固まり始めた最後の仕上げの時にレモングラスの精油を配合するのもおすすめです。
手作り石鹸の作り方は書籍やインターネットでたくさん情報を見ることができます。
ご興味のある方はぜひ手作り石鹸にもチャレンジしてみてください。
レモングラスの使い方、アロマの効能・効果⑤その他の利用方法
これまでに紹介した方法のほかにもレモングラスは工夫するといろんな場面で利用することができます。
レモングラスの葉をリースに利用すれば見た目だけでなく香りよいリースが作れます。
レモングラスの葉は長さがあるので束ねてねじったり編んでリースの土台を作るのに向いています。
そのほかのおすすめの利用法としては、レモングラスはイネ科ですので刈り取った葉を園芸資材として鉢植えのマルチとして利用したり、たくさん刈り取って余った時は堆肥の材料にするとよいです。
レモングラスの抗菌作用や虫の忌避効果で病害虫予防に一役買ってくれることと思います。
ベランダ菜園でも少量の堆肥なら簡単に作れます。
堆肥の作り方は、また別記事でご紹介していければと思います。
さて、お茶や料理から堆肥の材料まで幅広いレモングラスの利用法を紹介させていただきましたが、ハーブティのためだけでも1鉢あると重宝します。
ポット苗でもよく育ちますので、お手元に1鉢おいてみてはいかがでしょうか?
レモングラスの育て方についてはこちらの記事で紹介しています。