中国大実ナツメ、皇帝。
2019年の春ごろ苗を入手したので、かれこれ育て初めて今年が7年目になります。
鉢植えなので木自体の成長がゆっくりで、高さはあまり変わらず、ほんの少しずつ幹が太くなっていってます。
ただ。。。
次の写真のように節がゴツゴツとしたコブになってしまい、なかなか新しい枝も伸びてこないので、これまでこのこぶについて2〜3年様子を見て、ついに今年、少し剪定で対策してみることにしました。
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目次
中国大実ナツメ皇帝の木の節にコブができている
この写真、実はすでに少しこぶができた枝を落とした後の状態なので、切り口がオレンジ色になってます。
これは切り口の保護のためにトップジンMペーストを塗ったからです。
ナツメは地植えだと大きくなりますが、鉢植えだと鉢の大きさにもよりますが高さは1mから上、と言ったところに収まるようです。
上の方に特にこぶがとても大きく肥大した部分があります。
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ナツメの木の節のこぶについて
なつめの木にこぶができるのは、ウィルス病の場合と、生理障害の場合が考えられるそうです。
この木にできたこぶがウィルス病によるものか、生理障害なのかBalcofarmでは判別することができないので、2〜3年ずっと様子を見てきました。
23年の春、生理障害の一員となりうる根のストレスをなくすべく、8号→10号に鉢増ししたことで、育て始めてから初めて、一本だけ今後主幹になってくれそうな新しいよい枝が出ました。
そして秋にはそれなりに年々大きくなっていくナツメの実も収穫できています。
なので、病気ではなく生理障害なのかな、と言うのが今の所の所見です。
ただ、こぶの部分は樹皮が重なり合って入り組んでいるので、放置すると病害虫のすみかになることも考えられます。
ですのでここからは未来の主幹を大切に育てつつ、こぶになっている部分をなるべく無くして、枝を入れ替えていけたらと思っています。
成長がすごくゆっくりなのでここから3年くらいかかるかもしれません。
果樹とのお付き合いは野菜と違ってゆったり時間が流れていきますね。
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大実ナツメの剪定について
膨らんだこぶの部分を切ってみたら、こぶ自体の中が茶色く枯れているものがあったり、こぶ付近の枝の中心が少し茶色くなっているものもあったりでした。
やはりあまりにも大きなこぶができるのはいい状態ではないのかなあ、と思いました。
毎年酷暑がひどくなっていますが、24年は特に夏暑くて、少し焼けてしまったこともあるかもしれません。
(この年は実も焼けて萎んでしまい収穫はほとんどできませんでした。)
水切れ防止のためにも細かな枝を全部落として結構強めに切り戻し剪定もしたので、25年のシーズンは新しい元気な枝が出て、実もたくさん収穫できるといいのですが。
ナツメはその年に伸びた新しい枝に花が咲いて実がなるので、強めの剪定でも大丈夫なハズ。。。
日本の在来種のナツメは実が小さく、放任でも秋になるとたくさん実がなっていますが、中国系の大実ナツメは、中国では栽培技術が確立されていて、よい果実を収穫するために毎年剪定も行うようです。
「ナツメは一度目の剪定で実をつけ、二度目の剪定で枝を育てる。」
と言う農家の知恵的な言葉もあるようです。
この言葉と2回の剪定方法は今回こぶをどうするか考えるためにナツメの剪定についていろいろ調べてみて初めて知ったことでした。
大実ナツメ皇帝の剪定後の成長と葉の様子
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剪定のあと、春になり新芽も育ち7月には実がなっています。
ただ、あまり元気のいい状態ではなく、葉色がこの時期でも少し黄色味がかっていて、明らかにストレスがかかっているように見えます。
ここにきたばかりの頃はもっとたくさんの葉がわさわさと育っていました。
今年新たに購入したスーパージャイアントや新疆棗王はよく育っていて、明らかに違いがあります。
日照不足も含め、ベランダでの鉢植えの限界なのか、やっぱり病気になっているように思います。
皇帝は残念ながら今年で栽培終了予定です。
ダメ元で秋になったら思い切り切り戻して鉢を小さくコンパクトにして、あとは切った枝を挿し木してみますが、大鉢での栽培は、スーパージャイアントと新疆棗王に絞ることにします。
7年もの間、お付き合いしていた皇帝が期待したようには元気を盛り返さず、残念です。
この実と今咲いている花が秋遅くに熟してくれますように。



