リーフレタスの育て方、プランター栽培におすすめのリーフレタスの種類や育て方を紹介します。
レタス類をプランター栽培で楽しむなら断然リーフレタスをおすすめします。
リーフレタスは育て方が簡単で、すぐに収穫を楽しめるので初めての方にもおすすめです。
この記事てはリーフレタスの種まきのコツとプランター栽培の方法を紹介します。
新鮮なレタスはサラダや料理の付け合わせに、あるといつでも重宝する食卓になくてはならない野菜です。
レタス類は鮮度が落ちやすい野菜ですので、自分で育てていつでもぜひとれたての新鮮な味を楽める贅沢を楽しんでみて下さい。
目次
リーフレタスの育て方、プランター栽培①レタスの種類について
レタスの種類はたくさんあります。
でも大きな分類になるのが結球する玉レタスと結球しないリーフレタスという二つのレタスの種類です。
この結球レタスとリーフレタスは、味やその特徴、育て方が少しだけ違います。
玉レタスはみずみずしくシャキッとした歯ざわりが特徴で、明るい緑色をしています。
一方のリーフレタスは玉レタスと比較すると葉が薄く柔らかいのが特徴です。
リーフレタスは種類が豊富で、色も緑色だけでなく、葉の先端が赤くなるので名前に「レッド」がつくサニーレタスの種類も多くあります。
葉の縮れ方がゆるいグリーンリーフや、細かく強く縮れるリーフレタスもあるので、食べた時の食感も様々です。
その中から、好みの色や食感のリーフレタスの品種を選んで育てることができます。
赤いレタスはサラダにした時に色が綺麗でますます食欲をそそるので、Balcofarmではレッドタイプのサニーレタスで葉がよく縮れるタイプのものを好んで育てています。
サラダ菜やサンチュ、チコリ、エンダイブもレタスの仲間です。
販売されているレタスの種は種苗会社によって少しずつ見た目や特徴が違うので、タネ袋の写真を見て好みのものを何種類か選んで育てるのがおすすめです。
リーフレタスの育て方、プランター栽培②プランター向けおすすめのレタスはリーフレタス
記事の冒頭でレタスをプランター栽培するならお勧めはリーフレタス、と書きました。
その理由をいくつか紹介します。
結球する玉レタスはスーパーなどのお店で買っても時期や気候によって、中までしっかり葉が巻いているもの、巻きすぎのもの、逆にスカスカのものなどがあり、また割と個体差があります。
レタスの中でも結球するレタスの育て方はやや難しく、栽培は中・上級者向けなので、慣れないと結球しない、ということも起こり得ます。
レタスが結球しない原因は種まき時期がずれていたり、生育不良といったことが考えられ、結球するレタス栽培では種まき時期の見極めや、その後の施肥を上手にしないといけません。
また玉レタスは結球するために外葉がしっかり育って栄養を蓄えないと結球しないため、栽培期間中に外葉を収穫することができません。
結球させるためにはレタスの外葉が十分な枚数しっかり育つことが必要なので、栽培スペースが必要な上、収穫するまでには種まきから3ヶ月ほどかかります。
一方のリーフレタスは結球を待たずに収穫を始められます。
ベビーリーフとしての利用ならリーフレタスは本葉3〜4枚になった頃、ごく早い時期から収穫してサラダに利用することができます。
複数の種類のリーフレタスをプランターなどに混植することも可能です。
最初から小さなレタスを食べることを目的にしたベビーリーフやサラダミックス、といった彩りよく複数のリーフレタスの種をミックスした商品も販売されています。
リーフレタスの発芽後、順次間引き菜を収穫でき、残した株が少しずつ株間が広くなるようにして大きな株に育てていくと、長く収穫ができ、それぞれの成長段階のリーフレタスを楽しむことができます。
大きくなったリーフレタスは株ごと抜き取らず、外葉だけを少しずつ収穫するとどんどん新しい葉が育って、長い期間プランターからキッチンへサラダの直送便を楽しむことができます。
栽培の難易度がそれほど高くないということもおすすめのポイントなのですが、何よりこの栽培期間中ずっと収穫を楽しめる、というのがリーフレタスがおすすめの1番の理由です。
リーフレタスの育て方、プランター栽培③種まき
リーフレタスはプランターに直接種まきしても、ポットに種まきして苗を育てても、どちらでも育てることができます。
間引き菜をベビーリーフとして楽しみたい場合は、プランターに直接種をまきましょう。
用土は一般的な野菜の培養土でOKです。
培養土がない場合は赤玉土7と腐葉土3程度の割合の用土に石灰を加えて酸度調整しておきます。
レタス類は酸性度が苦手ですので、再利用の土を使う場合は特に石灰を混ぜ込むことを忘れないようにします。
用土に石灰を加えた場合は貝殻や卵の殻などの有機石灰ならすぐに植えても大丈夫です。
苦土石灰などの場合は、少なくとも1週間以上土を寝かせてから種まきします。
リーフレタスの種のまき方ですが、まずプランターの土に先に水をやって湿らせます。
次にプランター全体にレタスの種をパラパラとばらまきするか、65cmの標準的なプランターなら二筋のすじまきにします。
レタスの種は好光性なので土はごく薄くかけます。
レタスの種は小さく細かいので、かける土は目の細かい土がおすすめです。
土をかけたら種が動かないようにそっと鎮圧したのち霧吹きなどで表面に水をかけます。
レタスの種は暑すぎると発芽しませんので、夏の暑い時期を避け、9月以降、気温が下がり始めた頃か、春、やや早めに種をまきます。
レタスは発芽率は小松菜などよりも低いので、その分ほんの少しだけ多めに種をまきます。
芽が出るまでは土を乾かさない程度に水やりをします。
発芽まで2週間程度かかる場合もあるので気長に待ちましょう。
リーフレタスの育て方、プランター栽培④レタスの種まきの失敗例
レタス以外のどの野菜もそうですが、種まきで失敗すると胚軸が徒長してせっかく芽が出ても苗が倒れてしまいうまく育てることができません。
上の写真はレタスの種まきで失敗した時のものです。
覆土が足りなくて、徒長してしまいました。
種をまいて2〜3日ですぐに芽が出たので早いな、と思ったのですが上にかける土が足りなくてすぐに芽が展開してしまいました。
これでは根が土の中にしっかり伸びていくこともできず、よい成長は望めません。
リーフレタスの育て方、プランター栽培⑤種まきのポイント
諦めて、リーフレタスの種を蒔き直したものがこちら↑↑↑です。
時期が遅く気温も高くなってきたので、少しだけポットにまき直しました。
蒔き直してから芽が地上に出るまで10日ほどかかったでしょうか。
なかなか芽が出ないのでちょっと覆土が厚すぎるかな?と心配しましたが今回は発芽の状態もバッチリでしっかりした苗が育っています。
この時は覆土の厚さ3mm〜5mmくらいでした。
レタスとしてはちょっと厚すぎるかな?というくらいの厚めまきですが、気温も高くて晴れると一気に土の表面が乾いてしまうのでやや厚めの土にしました。
種の上に適度に土があることで、胚軸も徒長せず根がしっかり土の中に伸びていっています。
せっかくなので種まきで気を付けるポイントをいくつか紹介します。
・適正な土の厚さ
よく言われるのは種の大きさの3倍程度の深さが目安になりますが、作物によっては大根やラディッシュのように少し深植えにした方がよいものもあります。
光好性種子は少し薄めに土を被せることでタネが光に反応しやすくなります。
・覆土したら軽く土の表面を鎮圧する
これはタネが水やりで流れないようにするため、というのと、もう一つは土の中で根が伸びる時に上から鎮圧されていることで根が土の中に向かってしっかり伸びてくれるようにするためでもあります。
・十分な日光量を確保する
作物によって種まきの時に必要な日光の量は違っていますが、特にレタスのように好光性の種子は十分な日光にあてる必要があります。
植物が徒長する原因にもなりますので、十分な日当たりを確保するようにします。
リーフレタスの育て方、プランター栽培⑥種まき後の間引き
リーフレタスの種は細かい上に発芽率が控えめなのでやや多めに種まきするのがおすすめです。
ただしそのために、ついついリーフレタスの種をまきすぎてしまうことがあり、そうなると種が細かいだけに後の間引きが大変な手間になります。
くれぐれもリーフレタスの種のまきすぎには注意が必要です。
リーフレタスの発芽時はとても小さな双葉と細い茎が出てきます。
種をまきすぎてしまった場合、リーフレタスの芽が重なり合っている部分は双葉の時に間引き、間隔を1cm程度になるようにします。
本葉が2〜3枚になったら隣同士の葉がわずかに触れ合う程度に間引きます。
5〜6枚になったところで再び同じ様に隣同士の葉が軽く触れ合う程度に間引き、以降徐々に株間が詰まってきたら間引く、を繰り返すことで残っているリーフレタスの株を大きく育てていきます。
間引いたリーフレタスはベビーリーフとして食べることができます。
上の写真は先ほど⑤で紹介したタネを撒き直したポット植えのレタスの2週間後の状態です。
たった2週間でずいぶん大きくなりました。
レタスは本葉が2〜3枚出るまでは割とゆっくり成長しますが、その後はどんどん成長していきます。
リーフレタスの育て方、プランター栽培⑦水やりはたっぷりと
リーフレタスは水が好きな野菜です。
水切れを起こさないよう鉢の表面が乾き始めたらたっぷりと水をやります。
ただしリーフレタスは過湿には弱いので、葉には水をかけないよう、株元からそっと水をやります。
過湿にならないよう水はけのよい土で育てることもリーフレタス栽培のポイントです。
過湿になるとリーフレタスの葉が茶色くなり溶けてくる軟腐病などが出やすくなります。
リーフレタスは過失にならないよう、風通しよく、日当たりのよい場所で管理します。
リーフレタスの育て方、プランター栽培⑧追肥のやり方
リーフレタスの秋まきをして外葉収穫しながら長く株を育てる場合は間引き後に追肥をします。
目安としては2週間に1回程度のペースです。
ただし一度にたくさんあげると肥料やけを起こしますので、様子を見ながら、リーフレタスの新しい葉の成長が鈍くなってきた、と感じたら様子を見ながら追肥をしていきましょう。
なるべく株元からは少し離した場所にパラパラと固形肥料をまいて、表面の土と軽く混ぜておきます。
リーフレタスの育て方、プランター栽培⑨病害虫
リーフレタスは過湿に弱い、と書きましたが、水のやりすぎや蒸れなどから、細菌性の病気である軟腐病が出やすくなります。
葉が茶色くなり溶けたようになってしまう病気で、こうなったらその株は諦めて処分するしかありません。
基本リーフレタスは育て方が簡単ですが、Balcofarmでもリーフレタスに軟腐病が発生し、プランターの株が全てダメになった経験があります。
種まき時期が遅すぎたことと、そのために早く芽が出て欲しい気持ちが強く、水をやりすぎたのが原因だったのではないか、と思います。
発芽率もあまりよくなくて、5cmくらいに育つまでの間に全てのリーフレタスの苗がダメになりました。
プランターの土自体も病原菌にやられてしまっていたようで、そのあと春菊の種を蒔いてみたりしたのですがうまく育ちませんでした。
そこまでひどく病気が出てしまったプランターの土はやはり殺菌が必要です。
リーフレタスの秋まきの場合は通常は徐々に気温が下がりますので、害虫はほとんど気にしなくて大丈夫です。
ただしあまり時期が遅くなると気温は低くなる一方ですので、発芽適温を維持できる時期でも気持ち早めに種まきするのがおすすめです。
春まきの場合はアブラムシ、ナメクジなどに注意しますが、ベランダなどでのプランター栽培なら比較的乾燥する場所だと思いますのでナメクジは問題ないと思います。
リーフレタスの育て方、プランター栽培⑩リーフレタスの秋まきは春まで長く楽しめる
その年の成長具合にもよりますがリーフレタスの隣同士の株間が10cm前後になったら、間引き収穫はやめて、隣同士の葉が混み合ってきたら外葉から収穫します。
株の中心を摘み取ってわき芽を育てるやり方だと1枚の葉が小さくなってしまうので、外葉を丁寧にはがして収穫します。
株の外葉を摘み取ると、また株間も開くので、次の葉が大きく育つスペースが生まれます。
あとはまた追肥をしながら繰り返し大きくなった外葉を収穫していきます。
気温が下がると生長はゆっくりになりますが、水やりをしっかりして追肥をしていると、春まで繰り返し収穫を楽しむことができます。
いつでも手を伸ばせば新鮮なレタスが手に入る、というのは寒い季節には特にありがたいものです。
リーフレタスは水耕栽培でもよく育つくらいに育てやすいので、初めての方も気軽に栽培してみてはいかがでしょうか?
リーフレタスの水耕栽培の育て方は以下の記事で紹介しています。