ミニセントポーリアのいくつかの品種の花を紹介します。
上の写真はセミミニ種のPixy Peppermintとミニ種のApple Orchardというセントポーリアです。
セントポーリアはミニ種を選ぶと場所を取らず、ごくわずかなスペース、室内で花を楽しむことができます。
目次
ミニセントポーリアの品種①Rob’s Lucky Number
このミニセントポーリアは葉の大きさが小さく斑入り葉の中でも特に白い部分が多く、また緑色の部分も色が淡い品種です。
葉の模様の出方、花の色の出方も少し不安定なところがあり、葉挿しをした場合、出てくる新芽にはほぼ斑紋が入りません。
葉がキメラの品種、と言われているようです。
わき芽がこれでもかというくらいたくさん出るので増やすならわき芽ざしや株分けにすると、斑入りの性質を引き継いだ子株を作りやすいですが、逆にいうと綺麗な株の形を維持するのが難しいということになります。
株の形を綺麗に保つためにはわき芽かきをまめにする必要がある品種です。
セントポーリアに限らずですが葉の白い部分が多い斑入り品種は葉緑素が少ない分、性質が繊細です。
Rob’s Lucky Numberも栽培難易度は高めに感じます。
脇芽がたくさん出てしまい株の形が乱れたので、株の更新をするためにわき芽挿しをしたのですが、そこからの成長がなかなか芳しくなくて、上の写真の花が咲くまでかなりの時間を要しました。
ミニセントポーリアの品種②Apple Orchard
セミミニセントポーリアとして入手しました。
Rob’s Luckey Numberよりも葉は大きいですが、株張りは広がらずコンパクトにまとまる品種です。
小さいのに非常に多花性で、淡いピンクの八重咲の花がたくさん咲くので、ブーケのように見えてとても可愛いミニセントポーリアです。
葉は単色の明るいグリーン、とても丈夫で育てやすいです。
強いていうなら花が咲きすぎるくらいです(笑)
ミニセントポーリアの品種③Winter Love(元はキメラ→やっぱりキメラだった花)
これは大きさ的にはセミミニになるでしょうか。
キメラ種のセントポーリア(Winter Love)です。
最初の頃は本来のくっきりした縞模様の花になっていませんでした。
葉も入手した時はこんなにちぢれてはいなかったので、ハダニか、病気かと思っていました。
ただこの花のグラデーションがそれはそれで綺麗なので、そのまま育てて様子を見ていました。
葉は斑入りです。
セントポーリアの葉がちぢれるのは、光が強すぎることも一因になることがあるようですので、遮光度を高くして、6ヶ月以上辛抱強く様子見をしていたら。。。まるで別物のようになりました。
それがこちらです↓↓↓
とても同じセントポーリアには見えませんが、これがこのミニセントポーリアの本来の姿だったのですね。
光が強すぎたことで葉焼けして、葉も花も萎縮していたと思われます。
ストーク(花茎)も光が強すぎた時は赤みを帯びていましたが、こちらは明るく柔らかい緑です。
キメラは親と同じ花が咲かないこともあるので、ずっとそのせいかと思っていました。
これからは光を控えめにして、大切に育てます。
ミニセントポーリアの品種④Pixy Peppermint
セミミニ種、キメラ種のセントポーリアです。
こちらは綺麗にキメラの花が咲いています。
非常に強健で生育旺盛、この記事の冒頭の写真のように花もたくさん咲きます。
ここで育てている中ではApple Orchardにつぐ多花性です。
わき芽はそれほど多く出る品種ではないので、逆に少し親株につけたまま育ててから切り離すことでわき芽ざしを効率よくできる感じです。
葉は少し斑入りです。
ミニセントポーリアの品種⑤Dean’s Faded Rose
このセントポーリアはセミミニサイズで、葉の斑入り模様が非常に鮮やかです。
温度が低い時期には葉裏が濃いローズピンク色になることから葉の表面も白い斑入り部分がピンク色に染まるとても珍しいセントポーリアです。
花も濃いピンク系なので全体的にピンクの印象でDean’s Faded Roseという名前がぴったりのセントポーリア品種です。
気温が高いと葉の白い部分が少なくなりますが、寒い時期は斑入り模様がとてもはっきり現れて綺麗です。
育て始めてからなかなか花が咲かず、1年以上たってようやくの開花を迎えました。
このセントポーリアはもし花が咲かなくても葉の模様だけで十分鑑賞価値があります。
葉挿しはすこし活着しにくいようで、増やすならわき芽挿しの方がやりやすいです。
じっくり成長するタイプのセントポーリアなので、脇芽が出た時には脇芽挿しで増やしておくとこの品種を絶やさずに育て続ける安心材料になります。
ミニセントポーリアの品種⑥Ramblin’ Fire Dance
トレイル種のセミミニセントポーリアです。
このセントポーリアも斑入り葉が美しい上に、多花性なので育てていて楽しい品種です。
トレイル種なのでわき芽がどんどん出て幅広に株が広がっていきます。
こちらは初花の開花が始まり満開の状態になったところです。
どちらかというとソフトな赤色系の八重咲の花が炎を思わせるのでこの名前が付いたのだろう、と想像させるような品種です。
写真より、実際はもうちょっと赤味によった花色で、葉色は明るいグリーンの斑入りです。
気温が高い時期は葉の斑入り部分が少なくなります。
同じ斑入りでもDean’s Faded RoseやRob’s Lucky Numberとも斑入り模様の感じが違っています。
セントポーリアの葉の斑入り模様は、それぞれの品種の色や模様に個性があり美しく、花が咲いていない時期にも見た目を楽しむことができるので、おすすめです。