変わり咲きのバラ、シーアネモネ

変わり咲きのバラの花の品種、シーアネモネを紹介します。

シーアネモネはとても綺麗な変わり咲きのバラで、偶然花屋さんで切り花を見かけてとても印象的だったので、すっかりその魅力にはまってしまいました。

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目次

変わり咲きのバラ、シーアネモネについて

シーアネモネは2018年の日本フラワー・オブ・ザ・イヤー、切り花部門で最優秀賞を受賞したバラです。

深く切れ込みの入った花びらが独特の花姿を形成しているスプレー咲きのバラで、シーアネモネとは英語で「イソギンチャク」を意味しています。

作出はオランダ、京成バラ園芸株式会社が販売元になっています。

シーアネモネについて、以下の京成バラ園のニュースで詳しく紹介されています。

2018年 - ニュースリリース - 京成バラ園芸株式会社
京成バラ園芸株式会社の2018年ニュースリリースです

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変わり咲きのバラ、シーアネモネの様子

挿し木で育てたシーアネモネの苗。

まだ小さいうちから花を1つ咲かせてみました。

花びらの枚数が少ないのですが、シーアネモネ独特の切れ込みの入った花びらの形をしています。

ピンクのグラデーションも綺麗で、株が大きくなればこの記事の冒頭の写真のような花が咲きます。

シーアネモネはスプレー咲きなので、きれいに咲き揃った時はとても華やかです。

スプレー咲きだと1つの茎に花が複数つくのですが、蕾の数が増えてもわき芽になればなるほど花の大きさが小さくなっていきます。

シーアネモネは樹勢が強いので蕾の数が必要以上に多くなった場合はわき芽の蕾は早いうちに摘蕾して数を調整してよい花を咲かせるようにします。

バラというと香りも気になるところですが、シーアネモネの花は香りはごくわずかに感じられる程度です。

香りが微香でも見た目の華やかさだけで十二分にインパクトのあるバラです。

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変わり咲きのバラ、シーアネモネのトゲ

個人的にシーアネモネの挿し木を育ててみて、他のバラとの比較などからシーアネモネの特徴を書きます。

プロの生産者の方の育て方ができるわけでもなく、ここでは小さなポットでかなり放任栽培していますので本来の特徴と合致しない部分もあるかもしれないことはあらかじめご了承ください。

あくまで個人で楽しみたい、という場合に何かしらの参考なればと思います。

シーアネモネは葉にはツヤというか照りがあって割と葉が厚いです。

また、トゲが多くしっかりしたトゲなので、結構世話をするときに痛い思いをすることがあります。

若い枝の小さなトゲでも痛いのが厄介なので、時間のある時になるべくトゲをとるようにしています。

バラのトゲはあまり取らない方がいい、という考えもあるようですが、シーアネモネのトゲは先が細く鋭いので、ちょっと引っ掛けると先の細い部分が指に刺さって残ったりします。

気になる部分のトゲはとっておくことをお勧めします。

バラの品種によってはトゲがあってもあまり気にならないもの、トゲが比較的少ないものもあるので、バラのトゲが気になる場合は、トゲの少ない品種を選んで育てるのも1つの方法です。

またシーアネモネは樹勢は強く新芽がどんどん伸びるので、少し整理してやらないと細枝になりがちだったり、どんどん株が混み合ってきます。

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変わり咲きのバラ、シーアネモネとハダニ対策

シーアネモネとイブピアッチェ系統の数種類のバラを同じ環境で置いておくと、シーアネモネの方がハダニの繁殖が早くてあっという間に広がり、ハダニに吸汁された葉が白っぽくなってしまいます。

室内の窓辺で管理して、2〜3日に1回くらい葉裏を水で洗っていてもシーアネモネは夏場にハダニの被害を受けやすかったです。

不要な新芽を整理しないと細々と葉が茂って密になるので、明るさや、風通しも悪くなりがちなのかもしれません。

シーアネモネは水もたくさん吸い上げます。

樹勢は強くがっしりした草姿で、かなりハダニでダメージを受けたとしても、枯れ込んだ葉芽をきれいに取り去って、まだしっかり水をやっていると復活してくれます。

ですのでシーアネモネはかなり丈夫な印象を受けています。

置き場を窓の外に変えて、毎日葉裏に水道水でミスト散布するようになってからは、ハダニはほとんど発生しなくなりました。

これは霧吹きではなく、散水ホースのシャワーヘッドでのミスト散布です。

霧吹きでは水流が弱く、ここの環境ではあまり効果はありません。

どうしてもハダニが発生してしまった時はアーリーセーフやカダンセーフをたっぷり葉裏にスプレーして、ついたハダニを駆除して、また毎日ミスト散布することで、ほとんどハダニを気にしなくてもよくなりました。

バラのハダニ被害は防げない、と諦めていたのでほとんど水のミストだけでここまで気にしなくてよくなったのは意外でした。

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変わり咲きのバラ、シーアネモネの開花について

シーアネモネも他のバラもそうですが、バラは秋から冬、気温の低い時期の方が花が大きく色も濃く、綺麗に咲きます。

上の写真は冬に室内管理で咲いた花です。

トゲは痛いしハダニが他のバラよりつきやすいので、夏場には何度も育てるのやめてしまおうかと思ったのですが、冬にこの花を見るとやっぱり育てていてよかった、と思います。

挿し木して3年目くらいになるかと思いますが、10.5cmのスリットポットで咲いた花です。

スペースがないためになるべく小さなポットで育てようとしているのですが、流石に10.5cmポットでは小さくなったので、この翌秋には4号深鉢に鉢増ししました。

これは鉢増し前の夏場のシーアネモネの花。

窓の外に出して、夏場の酷暑の日差しを少し遮光しています。

毎日ミストするようになってからはシーアネモネの葉も綺麗に青々としていますが、花は小さく、色が薄く、花びらの枚数も少なくなります。

夏場暑い時は伸びてくる茎も細く小さかったりするので、そこにつく蕾は摘蕾して、秋以降に備えています。

これは1つだけ割とよい蕾がついたので咲かせてみました。

もっと大株になれば夏でも綺麗に咲かせることができるかもしれませんが、いずれにせよ気温の低い時期の方がよい花が咲くことに違いはありません。

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変わり咲きのバラ、シーアネモネの入手について

 

シーアネモネは今のところ入手しにくい品種のバラだと思います。

切り花品種なのでそもそも鉢植えの苗があまり出回っていないです。

インターネットで検索するとごくわずかにシーアネモネの苗を販売している花屋さんがありますが、売り切れだったりというのがほとんどです。

それでも少し時間をかけて扱いのある花屋さんの在庫をチェックしていればきっと入手できるでしょう。

あとはシーズンに花屋さんでシーアネモネの切り花を見かけたら、個人の趣味の範囲で挿し木に挑戦してみるのも1つの方法です。

シーアネモネは生命力はかなり強いので、挿し木の成功率は比較的高いと思います。

 

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