バラの香りの種類について

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バラの香りは大別すると七種類ほどに分類され、その中で少しずつ香りの含有量の割合の違いによって1つ1つのバラの種類が異なる香りを持っています。

バラの香りは香水や精油(アロマセラピー)としても利用されとても人気があり、バラの精油は貴重なため大変高価です。

そんなバラの香りの種類の1つ、ダマスク香という言葉を耳にしたことがある方も多くいらっしゃることと思います。

別記事で紹介したバラの見た目の種類と、このバラの香りの種類を知ることで、その組み合わせで、何万種類もあるバラの中から、自分にとって本当に好きなバラを見出すきっかけになればと思います。

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バラの香り①:ダマスク香はバラの香りの代表格

バラの香りといえばまずなんと言ってもダマスク・ローズの香りに代表される、ダマスク香です。

甘く濃厚なダマスク香は心地よく、気持ちを高揚させる効果もあるとされています。

バラの香水や精油は香りの中でも最高級品の位置付けです。

ダマスク香を持つバラの代表的なものにダマスク・ローズやイブ・ピアッチェがあります。

イブ・ピアッチェは枝変わりしやすい性質を持っている様で、様々な枝変わりのイブシリーズのバラの種類があります。

どれも香りがよく人気のバラの種類です。

イブ・ピアッチェの交配種のトワパルファンはイブピアッチェ以上の超強香品種として知られ、人気があります。

このダマスク香は厳密にいうとダマスク・クラシック、ダマスク・モダンの2つの系統の香りに分けて考えられています。

ダマスク・クラシックはオールドローズの持つような甘く濃厚な香り、ダマスク・モダンはそれに少しフレッシュな感じが加わった香り、と言われます。

一般的には単にダマスク香、として表現されていることが多いです。

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バラの香り②:ティー香は甘くスッキリとした紅茶の香り

ダマスク香の次に紹介したいバラの香りがティー香です。

その名の通り甘い紅茶の香りがします。

甘い中にもどこかすっきりとした爽やかさのある紅茶に似た香りも私たちの気持ちをリラックスさせてくれます。

ティー香は薬の様なスパイシーな香りとダマスク香や、この後紹介するフルーツ香と混ざり合うことで紅茶の様な香りになります。

ティー香を持つバラにはかおりかざりや茨城のナーセリーで開発されたつくばエキスプレスという品種があります。どちらも咲き始めにティー香が強く、徐々にフルーツ香が出てきます。

上のバラの写真はかおりかざりのバラの花です。

かおりかざりは滋賀県のナーセリー「Rose Farm KEIJI」の作出で香りを飾るバラ、というコンセプトで、いくつかのシリーズのバラがあり、とても人気があります。

バラの香り③:フルーツ香は爽やかなラズベリーやピーチの香り

フルーツ香のバラの花も、ラズベリーやピーチ、洋梨のようなフルーツの香りにダマスク香の香りが混ざることで、甘く芳しいフルーティな香りを放ちます。

フルーツ香を持つバラにはナエマやカゲロウがあります。

いずれも強香で人気があります。

ナエマはフランス、デルパール社の優しいピンク色のバラでクライミングローズ(つるバラ)です。

とても強健で生育も旺盛なので育てやすく、見た目も優しいピンク色のバラの花でフルーツ香も強く、言うことなしのおすすめのバラです。

カゲロウは、こちらも「Rose Farm KEIJI」のかおりかざりシリーズの1つで、花色は淡い黄色に花弁の縁がピンクのグラデーション、色合いも美しいバラでフルーツ香の強香を持っており、大変人気があります。

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バラの香り④:ミルラ香は甘くスパイシーなアニスの様な香り

バラの香りを表現するときのミルラ香は没薬の香りと混同されることがある様です。

アロマセラピーの知識や経験がある方は没薬の方のミルラ香のことを言われてもピンと来るかもしれませんが、あまり一般的にミルラ、と言われてもよくわからないかもしれませんね。

ミルラはカンラン科コンミフォラ属(ミルラノキ属)の樹木が分泌する樹脂で日本語では没薬(もつやく)と呼ばれています。

バラの香りについてミルラ香というとこの没薬のことを指している、と言われることもあるのですが、実はバラの香りで表現されるミルラ香は没薬の香りではなく、パラ・メトキシスチレンという物質の匂いであることが解明されています。

バラのミルラ香については、セリ科のスウィート・シスリィ Sweet cicely(別名:ガーデン・ミルラGarden Myrrh)の香りのことを指していたという研究もある様です。(東京都立園芸高等学校の情報を参考にさせていただきました。)

イギリスではミルラ、というのはセリ科のハーブのガーデン・ミルラのことを指します。

実際、日本の農研機構の紹介するバラに含まれる主な香りの成分としてミルラ香という表現はなく、「アニスシードの香り」として、4-メトキシスチレンという香り物質が挙げられています。

※農研機構は正式名称「国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構」といい、日本の農業と食品産業の発展のため、基礎から応用まで幅広い分野で研究開発を行う機関です。

アニスもガーデン・ミルラと近縁種のセリ科のハーブで、よく似た甘いスパイシーな香りがします。

ただバラの香りを表現するにはやはり「ミルラ香」と表現するのが一般的ですので、ここでもアニスの香りではなく、ミルラ香として紹介しています。

バラの中では個性的な独特な香り、という位置付けかと思います。

ミルラ香を持つバラの中にはストロベリー・ヒル、オルフィークなどがあります。

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バラの香り⑤:スパイシー香はクローブの様な刺激的な香り

バラの香りを表すスパイシー香はクローブの様な刺激的な香りです。

この香りの成分はオイゲノールで、クローブの精油に多く含まれています。

クローブ香を持つバラには、日本のバラの原種であるハマナスがあります。

ハマナスは一重咲きのバラで鮮やかなローズピンクや白の花を咲かせます。

ハマナスは香りがよいだけでなく、その実はローズヒップティーやジャムとして利用され、丈夫なために景観植物としての利用価値もあります。

バラの香り⑥:ブルー香は甘さのないスッキリとしたウッディグリーンの香り

バラの花の香り、ブルー香はその名の通り多くのブルー系のバラの花が持つ香りです。

すっきりとしたウッディグリーンの香りにダマスク香などが混ざり、独特な香りを放ちます。

ブルー香を持つバラの代表格がブルームーンやブルーパヒュームです。

ブルー系のバラは、ブルーと言ってもピンク色が青色系統に近づいた様な、淡い紫色や藤色の花色をしているものがほとんどです。

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バラの香り⑦:シトラス香はほのかなレモンの香り

ダマスク香をダマスク・クラシックとダマスク・モダンの2つの香りに分けて考えるとこれまでに紹介したもので七種類の香りになるのですが、バラの花の香りは決してここで紹介したものが全てではなく、ほのかなレモンの香りのシトラス香や、単にスパイシー香と言ってもクローブの様な香りの他にも、少し薬臭い様なmedicinalな香り、蜂蜜の様なハニー香など様々な香りがあります。

白バラはシトラス香をわずかに含むものが多い、とバラの香りについて調べていて、どこかで目にした気がするのですが、その出典元がわからなくなってしまいました。

また見つけたら追記したいと思います。

香り成分の多くは機械で検出することができますが、人間の嗅覚で感じとることができるごくわずかな香りの違いを、どうしても機械では検出できない部分がある、とも言われています。

香りの感じ方には個人差もありますが、それでもバラの花の香りは多くの人に好まれ、切り花や、ガーデニング、香水や精油、バラの花のお茶やポプリ。。。様々な場面で楽しまれていますね。