中国大実ナツメ、皇帝の木の節にできたこぶが気になるので、新たに2品種、大きな実のなるナツメの苗を1月の終わりに購入しました。
購入したのは新疆棗王(しんきょうなつめおう)とスーパージャイアント(大雪棗)です。
上の写真は新疆棗王の苗です。
これからナツメが活動を始めますので、春先の注意点を紹介します。
目次
ナツメの萌芽は温度を必要とする
暖かくなり、ナツメの新芽の成長が始まっています。
上の写真は新疆棗王の新芽です。
まだほんとに小さいですが、わずかに緑色になってきるのがわかります。
ナツメは落葉樹なので 冬の間は葉が落ちて棒状態になります。
春になって活動を始めると、まず節のところから新芽が出るのですが、この新芽はとてもデリケートで、ある程度成長が安定するまでは気にかけておく必要があります。
なつめは夏に芽が出るから「なつめ」だと言われる位、新芽の成長には温度を必要とします。
日本の春の時期は三寒四温と言う言葉があるように、暖かくなったなと思ったら、また急に寒のもどりがあって、気温が急激に下がることがあります。
この気温の変化は、なつめの新芽にとって大敵です。
ナツメの栽培適温
こちらはスーパージャイアントの苗。
細いのですが、実はこちらの方が新疆棗王よりも1年先輩の苗木になります。
地上部は新疆棗王の方が主枝が太く立派に見えますが、根の量がスーパージャイアントの方が断然多かったです。


ここ数日気温が20℃以上あったのに
明日は急に10℃以下になるって
ナツメの芽、大丈夫かしら?

鉢植は室内に取り込むといいよ
地植えはビニールや不織布かけて保温かな
ナツメの新芽は低温にあたると
傷んで枯れることがあるんだ
ナツメの新芽は重要
これはスーパージャイアントの新芽です。
まだ小さいですがツヤツヤしているのがわかるでしょうか。
こちらは皇帝の新芽が展開してきたところ。
ナツメの新芽はツヤツヤな照りがあってとても綺麗です。
春の成長を見ているのが楽しい果樹です。
この美しい新芽、春の急激な気温の低下に遭うと傷んで黒ずんでしまい、そのまま枯れてしまいます。
ナツメは落葉樹で、その年に伸びた結果枝に花が咲き実がなるので、新芽がダメになってしまうと収穫にも直接影響があります。
もう一つ、春の時期は季節風のために強い風が吹いたり、最近では爆弾低気圧などの荒天があります。
ナツメは風が苦手な果樹で、強風の影響は如実に現れます。
新芽は柔らかく特に傷みやすいので、天気が荒れて強風が吹く時は必ず風除けする必要があります。
日本には風がふくと桶屋が儲かる、という言葉がありますが、中国のナツメ栽培をする農家の人たちには風が吹くとナツメが落ちる、というような言葉があるそうです。
Balcofarmも風の影響を受けやすい環境なのですが、ナツメは風の影響をものすごく確実に受けます。
春先の強風は柔らかい新芽を痛めますし、5月以降、気温が高い時期の強風は熱風になるために、成長した葉でも風が吹いた後に枯れ込んできたりします。
さらにナツメの木が結実した状態で強風にあたると「風が吹くとナツメが落ちる」という言葉の通り、その後の数日で見事に落果が起こります。
寒の戻りは春だけの話ですが、風は年間通して気をつける必要がある重要な点です。
ナツメの新芽の注意点まとめ
今回は春先の新芽の時期のナツメ栽培の注意点について紹介しました。
まとめると、
ナツメの新芽にとって大敵なのは
・春の寒の戻り、急激な温度低下
・春の強風
の二つです。
できる限り以下の対策をするのがおすすめです。
・保温する
・風除けをする
・鉢植えなら室内に取り込む
しっかり対策して、秋にはたくさんのナツメを収穫できますように。



