枝豆栽培の失敗、特に枝豆の種まきの失敗、枝豆が発芽しない、豆が腐る原因と対策について紹介します。
枝豆の種まきは意外と難しかったりします。
枝豆の種まきに何度も失敗して、試行錯誤の結果ようやく枝豆の種まき、発芽に成功した方法、失敗の原因と対策を紹介します。
目次
枝豆栽培、失敗しない種まきのコツ①枝豆の種について
枝豆の種はつまり大豆です。
枝豆と大豆の違いは若採りした大豆を枝豆として食べて美味しい品種が枝豆、完熟させて乾燥大豆として使うための品種が大豆と呼ばれている、ということです。
大豆用の品種でも若採りして枝豆として食べることはできますし、ちゃんとおいしく頂くこともできます。
ただ、枝豆のサヤの表面の産毛が多かったり、ごわついたり、といったところで枝豆としては扱い難い欠点があったり、また枝豆用の品種は特に食味に優れた品種で甘味や香りに秀でた性質をっています。
昔は枝豆を枝ごと買ってきたら、サヤをもぎ取って、ざらつく産毛を取り除くために粗塩で表面を念入りに揉まないといけませんでした。
今はスーパーに売っている枝豆はサヤの産毛も短く柔らかく、ほとんど気にならないようになっています。
同じ大豆ですが、枝豆栽培をする場合は、枝豆に向いた品種の種を用意しましょう。
枝豆栽培、失敗しない種まきのコツ②種を一晩水につけるのは枝豆栽培では失敗の原因になりやすい
枝豆の種まきをしても一向に芽が出ない。
まだ寒いからかな、もう少し待ってみようか、と思ってもさっぱり変化なし。
掘り返してみると、種まきしたはずの枝豆が跡形もなく消えていたり、あっても豆が腐っている。
枝豆の種が古かったのか、と思ってホームセンターで種を買い直して、もう一度種まきしてもやっぱり失敗。
なんとか芽が出ても枝豆の双葉の形がいびつでその後の成長が思わしくない。。。
枝豆栽培のこう言った失敗のほとんどは種まきに原因があります。
それは枝豆の種を水につけてから種まきしたから。
大豆は栄養が豊富なだけに水を含んだ状態では腐りやすい、ということが枝豆の種まきに失敗する最大の要因になります。
種を水につけてからまいた方が発芽が揃う、発芽率がよい野菜もあります。
ほうれん草やビーツなど、種の殻の硬いものがそうです。
でも枝豆の種、つまり大豆は水につけると水分が多くなりすぎて腐りやすくなります。
ひどいと土の中で腐って溶けて、跡形もなくなってしまいます。
ですので枝豆の種は水につけずにそのまま土に種まきします。
枝豆栽培、失敗しない種まきのコツ③種まき用の土
枝豆の種まきをするときは、ただでさえ豆が腐りやすいので、種まき用の清潔で無肥料の用土を用意します。
市販の種まき培土でもよいですし、バーミキュライトや赤玉土でもOKです。
とにかく肥料分がなく、清潔な土のまき床を用意します。
枝豆栽培、失敗しない種まきのコツ④種まきはトレーに
上の写真は浅い容器にバーミキュライトを入れて充分に湿らせ、その上に枝豆の種を種まきしたもの。
種まき、と言っても湿らせた用土に枝豆の種をお歯黒を下にして置いただけです。
上の写真はすでに用土の水分を吸って種豆が膨らんだ状態のものです。
容器は鉢皿を使いました。
ジャバジャバと水やりをすることはないので、容器には穴が開いていなくても構いません。
枝豆の種まきは、種豆を用土に完全に埋めるのではなく、湿った用土に半分くらいが埋まるように、ちょこんとおはぐろを下にして軽く押し込みます。
このトレーでそのまま育てるのではなく、芽が出たらプランターなどに定植しますので種の間隔は狭くて大丈夫です。
枝豆の種を並べ終わったら、豆の表面にごく軽く霧吹きをします。
みるみるうちに水分を吸収して枝豆の種がふくらみ始めます。
枝豆栽培、失敗しない種まきのコツ⑤芽が出るまで乾かさない
発芽するまでは、用土や枝豆の種の表面が乾かない程度に時々軽く霧吹きをします。
種まきをして3日目くらいに芽が出て動き始めました。
枝豆の種は高温性なので、春先などは少しだけ加温して温度を上げてやると、割と早めに発芽すると思います。
枝豆の種まきで種を腐らせずに発芽させるためには発芽までの日数は短い方がよいです。
発芽までの日数が長くなれば、それだけ豆が腐るリスクが大きくなります。
上の写真はもう根が伸びて豆が浮き上がってきているものもあるので、ここまで来ればもう大丈夫でしょう。
全ての種が発芽して動き始めたら定植します。
枝豆栽培、失敗しない種まきのコツ⑤発芽後の植え付け
芽が出た枝豆は長さが4〜5cmにはなっています。
植え付けるときは穴を深く掘って、発芽した苗の根を傷めないようにそっと埋めて、豆が双葉になりつつある部分が土に隠れるように、0.5〜1cm程度土をかけます。
植え付けたらジョウロでそっと水やりして、そのあとは枝豆の双葉が土の上に顔を出すまで水やりは控えます。
上の写真は植え付けて2日後の写真です。
豆の部分が緑色になってきています。
この後も枝豆は過湿にせず、窒素肥料を控え、カリ肥料を多めに与えながら育てます。
伸びてくると倒れやすくなるので土寄せ、増し土などでぐらつかないように苗を支えます。
摘心・断根栽培をするなら本葉が見えてきたタイミングで処理をしましょう。
枝豆の摘心・断根栽培については以下の記事で紹介しています。