食用菊「もってのほか」の食べ方とおすすめレシピがおひたしよりも酢の物の理由とは?

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食用菊の中でも特に美味しいことで知られている「もってのほか」は薄い紫色の花びらを食す花野菜です。

秋のいっとき出回る季節の味覚で、山形県や新潟県が主な産地です。

パックに詰められて売られていても、どうやって食べるのか、食べ方がわからなかったり、本当に美味しいのかがわからなくて前を素通りする方も多いと思います。

食用菊はとても美味しいですし、何よりも一番美しいタイミングで咲いている花を頂く贅沢な季節の味覚です。

食べ方も簡単ですので、美味しいレシピをいくつか紹介します。

ぜひ試してみてください。

菊の花にまつわる話

菊の花のお茶は中国では古くから目によいことで知られています。

キク科の植物には古くから薬用に用いられてきたものが多くあります。

りんごの香りのするカモミールはハーブティとして親しまれていますね。

カモミールの精油はアロマセラピーで用いられますが、カモミールの精油にはアズレンというブルーの成分が含まれています。

アズレンは喉スプレーなどにも配合されている成分です。

そのほかにもお灸のもぐさや漢方の艾葉(がいよう)に使われるヨモギや、肌によいことから化粧品などにも配合されるキンセンカ(カレンデュラ)もキク科の植物です。

重陽の節句は菊の節句

今はあまり知られていませんが、日本には9月9日に重陽の節句のお祝いをする風習がありました。

この重陽の節句は菊の節句で、明治時代までは盛んに祝っていたそうです。

菊の花のお茶やお酒を頂いたり、重陽の節句の前夜に菊の花に真綿をかぶせ、翌朝、菊の花に降り立つ湯を吸った真綿で体を拭うことで邪気を払い長寿を願ったそうです。

そんな菊の花、シーズンに一度は健康と長寿を願っていただくのもよいかもしれませんね。

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食用菊の食べ方、おすすめレシピ

食用菊の春は9月から11月にかけてです。

その時期にはスーパーの野菜売り場などで気軽に入手できます。

最近はエディブルフラワーといって食用になる花が料理に使われることも多くなりましたが、食用菊は日本で古くから親しまれていました。

花が一番いい状態の時間は短いので買ってきたらすぐに調理しましょう。

食用菊を美味しく食べるのに難しいことはありませんのでスーパーなどで見かけたらぜひトライしてみてください。

綺麗に開いた花を食すのはとても贅沢な旬の味覚だと思いませんか?

下ごしらえ

買って来た食用菊は、さっと洗ってからガクの部分から花びらを外してざるに取ります。

食べるのはこの花びらの部分で、ガクの部分は食べません。

花びらがバラバラになるとふっかりしてかさが増えますので大きめのザルを用意しましょう。

食用菊の茹で方

食用菊の花びらの茹で方のポイントは湯を沸かして、そこに酢を少し加えることです。

かすかに湯に酸味を感じる程度の量で OKです。

こうすることで花びらの色がより鮮やかになります。

酢を加えて沸騰した湯に花びらを入れて強火でさっと火を通します。

もってのほかの花びらは写真のように筒状になっていて中に空気があるので花びらは浮いてきて意外と火が通りにくいです。

菜箸で花びらを湯に沈めるように上からなんども押さえて湯にくぐらせ、短時間で火が通るようにします。

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食用菊は茹でてもしっかり量があります

もってのほかはこの筒状の構造もあり、茹でてもしっかりしていて意外とかさが減りません。

1パックあれば2〜3人で十分に楽しめます。

茹で上がったらざるにとり、さっと冷水に浸して粗熱をとり、すぐにざるにあげます。

そのまま軽く押さえて水を切ります。

食用菊(もってのほか)のシンプルな酢の物

食用菊「もってのほか」はシンプルな酢の物が一番美味しいです。

おひたしよりもおすすめなのは、酢につけることで色が鮮やかに出るからです。

菊の花の色の美しさをいっぱいに引き出していただくことができます。

二杯酢でも三杯酢でもお好みで食べていただければと思いますが、コツは酢を少し出汁で割って、味を控えめにすることです。

もってのほかはそのまま味をつけずに食べると、ほんのりと甘みがあります。

この甘みが感じられるように、酢も甘みも味付けを控えめにするのがおすすめです。

食用菊(もってのほか)とカブの和え物

かぶも酢の物にすると美味しい野菜ですが、色、味ともに食用菊(もってのほか)との相性が抜群ですので合わせて和え物にするととても美味しいです。

かぶは一口大の薄切りにします。

もってのほかの色が引き立つよう、なるべく薄くきることで色が透き通ってより美しく、食感もよくなります。

薄切りにしたかぶに、重量の1%弱の塩をふり全体をさっくり混ぜあわせ、そのまま15分くらい置いておきます。

塩が回ってしんなりするので、そこで手で少し揉んで柔らかさを引き出し、出て来た水分を捨てます。

軽くおさえる程度できつく絞る必要はありません。

しんなり透き通ったかぶともってのほかを合わせて、二杯酢(三杯酢)であえて器に盛ります。

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食用菊、その他のおすすめレシピ

茹で上げてそのままを食す

これはレシピとは言えないと思うのですが、個人的に茹で上げたままのもってのほかをそのままいただく、というのがとても好きです。

何も味をつけないことでもってのほかのもつほんのりとした甘みがよくわかります。

そして香りもとてもいいです。

花びらは厚みがあってかみごたえもあり、ほんのり甘くそのまま食べてもとても美味しいです。

素材のもつ味と香りを味わうために、少しだけ、そのまま食べてみるのもおすすめしたい食べ方の一つです。

食用菊(もってのほか)の菊花茶

酢は入れずに、湯を沸かしもってのほかの花びらをパラパラと入れて一煮立ちさせます。

花びらは茹でて食べてしまうくらいですから量はあまり気にせずに、少ないよりは多めに入れて香りを楽しみましょう。

お好みではちみつを入れてもよいでしょう。

レモン汁を数滴落とせば色も鮮やかになります。

贅沢な菊の花のお茶、香りがとてもいいです。

ぜひお試しくださいね。

食用菊(もってのほか)の天ぷら

生の花をガクも丸ごと天ぷらにして頂きます。

ガクの部分の苦味と強い香りが油と相性がよくとても美味しい天ぷらになります。

キク科の野菜は天ぷらと相性がよく、美味しい天ぷらになるものがたくさんあります。

春菊はもちろん、あまりやったことがない方も多いと思いますが、春のよもぎの新芽の部分を天ぷらにすると本当に美味しいです。

そしてなんといっても山菜のふきのとうやごぼう。

これらもキク科であり、天ぷらにすると文句なく美味しいですよね。

ふきのとうは花の蕾の部分を食べるので、このもってのほかの花の天ぷらにも通じる部分があります。

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キク科の花のお茶の話

ずっと以前の話ですが、中国系の国際線の飛行機に乗った時、機内のサービスで出て来たのはブリックパックの菊花茶でした。

漢字で書かれていたのでなんのお茶かわかったのですが、少し甘みがつけられていて、香りよく美味しかったです。

菊の花のお茶なんて珍しいなと思って調べてみて、初めて中国では菊の花のお茶は目に良い不老長寿の薬として飲まれていた、ということを知りました。

中国では日常の中でも乾燥した菊の花のお茶を飲むようで、菊花茶のお土産をいただいたことがあります。

いただいた菊花茶の花の色は白く、八重咲きのマーガレットくらいの大きさの花をガクごと乾燥させたものでした。

そのお茶はほんのり甘みが感じられ、香りもよくとても美味しかったです。

もってのほかのお茶もフレッシュ以外にも、乾燥させてお茶にしたらきっととても美味しいかもしれませんね。

キンセンカ(カレンデュラ)の花びらのお茶は鮮やかなオレンジ色になりますし、カモミールのお茶はとても綺麗な黄色のお茶になります。

タンポポやチコリの根を乾燥させて炒ったものをお茶にしたタンポポコーヒーやチコリルートのコーヒーは褐色のお茶です。

キク科の花のお茶はどれも体にいいものばかりです。

ただし最近はキク科の植物にアレルギーを持っている方もいるようなので、そういう方はどうかご注意くださいね。