しそ(大葉)の育て方で失敗しがちなポイント、しそ(大葉)のプランター栽培で失敗しない種まきのコツとは?

 

しそ(大葉)の育て方と失敗のポイントを紹介します。

しそ(大葉)は失敗しがちなポイントさえ押さえれば育て方が簡単でプランター栽培でもよく育ちます。

欲しい時にいつでも新鮮な大葉(しそ)をつまんで利用できるととにかく重宝します。

香りも採りたてならより一層素晴らしいので、ぜひ数本育てておきたい香味野菜です。

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目次

しそ(大葉)について

「大葉(おおば)」は青じその若葉の通称です。

しそは赤紫蘇、青紫蘇があり、赤紫蘇の葉は梅干しを漬ける時の色と風味付けに使われたり、薬味の芽紫蘇(めじそ)として利用します。

青じそは大葉、そして花が咲くと花穂、実がなると穂じそとして刺身のつまにしたり、しその実を醤油漬けや佃煮にしたりと利用する部位によって様々な料理に利用されています。

しそは抗酸化作用が高く免疫力を高めることが古くから知られ、漢方でも使われるほど薬効の高い香味野菜です。

しそに含まれる栄養素にはカロテンやカルシウム、カリウム、鉄分が豊富で、貧血やアレルギー、免疫力が低下している時などはぜひ積極的に取りたい野菜です。

プランターや地植えで大株に育てるのもいいですし、水耕栽培でも簡単に育てることができます。

直射日光よりも半日陰から日陰の方が柔らかい葉が収穫できますし、ベランダ菜園での栽培に適しています。

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しそ(大葉)をはじめとするシソ科の植物について

しそ(大葉)はシソ科の植物です。

シソ科の植物には仲間がたくさんあります。

エゴマや東北地方の山菜の王様と言われるイラクサ、西洋ハーブのバジルもシソ科ですし、そのほかオレガノ、マジョラム、ミント、レモンバーム、セージ、タイム、ネトルの他ラベンダーやローズマリーもみんなシソ科の植物です。

ネトルは免疫力アップにとてもよいハーブで、ヨーロッパではハーブティが珍重されますが、このネトルと山菜のイラクサは近縁の植物でその姿、見た目もよく似ています。

ローズマリーやセージ、タイム、オレガノなどは古くから殺菌力があり防腐や消炎・鎮痛、解熱などに用いられてきました。

ラベンダーの精油やハーブティーはリラックス効果が広く知られていてとても人気があります。

どれも健康に一役かってくれる素晴らしい植物ばかりですね。

そうそう、おせち料理に使われるチョロギもシソ科の植物です!

オレガノ、マジョラム、セージにタイム、ローズマリー。。。どれもあると肉料理がぐんと引き立つキッチンハーブですのでこちらもまた育て方や収穫の仕方を紹介していこうと思います。

土を使って育てた方がその植物の性質、特徴がよくわかりますので、大葉のプランターでの育て方を紹介します。

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大葉(しそ)の育て方①しその育て方で失敗しない土選び

大葉(しそ)の栽培には有機質に富んだ湿り気のある土が適しています。

ですから普通の野菜の栽培でよく言われてる赤玉7、腐葉土3という割合よりも腐葉土や堆肥の比率を多くします。

赤玉小粒6、水持ちもよく腐葉土より細かいよくこなれたバーク堆肥2、腐葉土2、などの配合だと土の目もやや細かく密になり乾燥しにくくなります。

土の目が細かいことは特に種まきからの大葉(しそ)の育て方で失敗しない大切なポイントです。

しその種は細かいため、土の目が荒いと水やりでタネが流れてしまいます。

しそ(大葉)の栽培で失敗しないために意識して土の目を細かめにする工夫をしてみてください。

用意した用土に苦土石灰を混ぜておいたものに元肥として有機質肥料を混ぜ込んたものをプランターや鉢に入れて準備します。

大葉は結構大株に育ちますので有機質をしっかり混ぜ込んで土作りをしっかりしておくのがおすすめです。

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大葉(しそ)の育て方②しその育て方で失敗しない種まきのコツ

大葉の育て方で失敗しないためには種まきの大きなポイントが4つあります。

まず一つ目のポイントとして発芽適温は20〜25℃、ある程度の温度が必要です。

この適温と言われる温度、気温ではなくて地温なので気を付けて下さい。

昼間暖かくても夜冷え込みやすい春先は土の温度が十分に上がらないと発芽しません。

大葉を種から育てる場合は5月になってからプランターの土に種まきするか、室内の暖かい場所でポットに種をまきます。

室内でポットまきにした方が目が届き、こまめに管理できるのでおすすめです。

二つ目のポイントは大葉の種を一晩水につけておくことで発芽率をあげることができます。

大葉(しそ)は光好性の種子で種まき後、土をかけないか、かけるにしてもごく薄くしか覆土しないので種まき後、乾燥してしまうリスクがあります。

土をかけすぎると大葉(しそ)が発芽せず失敗することがあります。

そのため事前にしっかり種に吸水させておくことで発芽を助けます。

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三つ目目のポイントは、先ほど土選びでも書きましたが大葉(しそ)の種はとても細かいことです。

大葉(しそ)の種が土の奥の方に落ちてしまったり、水やりで流れてしまわないようにする必要があります。

そのため大葉の種まきの準備としてプランターの土の表面を平らなものでそっと押さえて鎮圧して、先に細目のジョウロで水をたっぷりやって十分に湿らせておきます。

土が平らになって十分に湿ったところに大葉(しそ)の種まきをします。

65cmのプランターで5〜6箇所、直径3cmくらいの範囲にパラパラと5〜6粒を点まきします。

風通しがあまりよくない場所でしたら本数を減らしてその分間隔を取り、あまり密植しすぎないようにします。

鉢植えの場合は6号鉢で2〜3株ほど育てられます。

種をまいたらそのままか、もしくはごく薄く土をパラパラとかけてから再び種が流れないようにそっと押さえて鎮圧します。

その後は発芽するまで土を乾かさないようにこまめに霧吹きで土の表面を湿らせます。

ジョウロで水をやると大葉の種が細かくて流れてしまうので必ず霧吹きを使うようにしましょう。

大葉の芽が出て根が出るまでは土を乾かさないようにします。

大葉は庭先などでこぼれ種でも増えるのですが、自分で種まきする時は注意深く準備して世話をする必要があります。

少しあればいい、という方はポット苗を買って育てるのもおすすめです。

四つ目、最後のポイントはしその種は新しいものを用意すること。

しそは種が古いと発芽率が悪くなりますので、新しい種を買ってまくようにします。

地植えの場合は一度種まきすれば、こぼれ種から翌年も芽が出るので、環境にもよりますが2〜3年に一回新しい種をまき直せば大丈夫です。

しそをプランターで栽培する場合はなるべく毎年種を新しく購入するのがお勧めです。

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大葉(しそ)の育て方③プランター栽培の大葉の芽の間引き

大葉の双葉が出揃ったら形がよいものを1箇所2本残して共育ちさせ、他は間引きます。

双葉の時はまだ小さいので水やりは霧吹きでやる方が大葉の根への影響も少なくてオススメです。

本葉が2枚になったらよい株を残して1箇所1本立ちにします。

もしとても乾燥する場所で大葉(しそ)を育てるなら、一箇所2〜3本立ちにします。

大葉(しそ)は乾燥に弱いので、何本かを共生させることであまり乾燥しすぎないように育てます。

このくらいの大きさになったらジョウロでそっと水をやっても大丈夫です。

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大葉(しそ)の育て方④プランター栽培の大葉苗の植え付け

ポットまきの場合は大葉が本葉3〜4枚になったら植え付けます。

地植えにする場合は高さも1mくらいにはなりますし、摘芯することで株も横に広がりますから地植えの場合は株間を少なくとも50cmくらい取ります。

プランターの場合は土の量が限られることと深さもないので地植えほど大きくはなりません。

ベランダ菜園で育てる場合、環境にもよりますが2〜3本あればかなり楽しめると思います。

大葉の苗は価格も安いので近所で苗を見つけた時に買ってきて植えても良いでしょう。

小さな黒ビニールポットに植えられた大葉の苗は4月から5月にかけて出回ります。

自分で育てた苗、あるいは買ってきた苗で必要な株数を用意します。

ポット苗は植え付けの1時間前に前に水をやってそのまま置いておきます。

こうすることで土が締まり、ポットから大葉の苗を抜く時に根鉢が崩れにくくなります。

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苗を抜く時は引っ張って苗を折ったり痛めたりしないようにポットを持ち上げ株の根元を指で軽く押さえながらポットをひっくり返して、ポットを上に向けてからそっと外します。

プランターに大葉の苗を植える位置を決め、移植ゴテで植え穴を掘ってそこに根鉢を崩さないように大葉の苗をそっと置き、周囲の土をかぶせて埋め戻します。

軽く土を抑えて根鉢と活着させるようにしたら、ジョウロでたっぷり水やりします。

植え付けの時に葉に土がついて汚れてしまっていたら、病気の原因になったりすることもあるので葉の表裏によく水をかけて洗い流してやりましょう。

植え付け後から週1回は水やりの代わりに液肥をやります。

 

大葉(しそ)の育て方⑤プランター栽培で摘心して収穫量を増やす

植え付けが終わり、苗が活着すると大葉が成長し始めます。

1本立ちの場合は本葉が6枚(3段ほど)になって草丈が25cmくらいになったら頭頂部をカットして摘心します。

こうすることで上へ上へと伸びる力が脇芽の成長に使われるようになり側枝がよく育ちます。

側枝が育ったらまた同じように摘心して、どんどん枝数を増やしていきます。

枝数が増えることで収穫できる大葉の枚数も多くなります。

もし何本かを共生させて育てている場合はもともと複数本あるので摘心せずそのまま真っ直ぐに育てます。

摘心すると逆に枝かずが増えすぎて過密になり、日光が十分に当たらなかったり、葉が蒸れることになります。

大葉(しそ)を育てるスペースとその環境の湿度とで、どのくらいの大葉を育てるかバランスを考えて調整します。

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大葉(しそ)の育て方⑥プランター栽培の収穫

大葉は丈夫な植物ですが、風通しが悪くて蒸れると病害虫が発生しやすくなります。

大葉の葉が茂り過ぎて過密にならないように、葉が大きく育ったものはどんどん収穫していきましょう。

葉の部分だけを摘み取って、定期的な追肥や水やりをしていると、再びまた新しい葉が育って収穫できます。

枝が混み合ってきたら、大葉の枝の間引き剪定をしてもよいでしょう。

特に何本か育てている場合、株と株の間の風通しが悪くなりがちなので、しっかり風通しを確保します。

葉を収穫するときは、下の方の大きく育ったものから収穫していきます。

そうすることで株元の風通しもよくなります。

大きな葉は栄養を吸収しますので、収穫することで新しい葉に栄養がまわって、新葉の成長を促すことにもつながります。

形の悪い葉や傷んだ葉はどんどん摘み取って風通しをよくして、栄養を新しく育ってくる葉に行きわたるようにします。

収穫、摘心したら追肥をパラパラとプランターの土の表面にまいて、たっぷり水をやっておきます。

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大葉(しそ)の育て方⑦プランター栽培の大葉の葉を長く収穫するために

 

 

大葉は花芽がつくと葉が硬くなり、成長も鈍くなります。

子孫を残すために栄養が使われ、実がなるとやがて枯れていきます。

ですからできる限り花が咲く時期は遅らせたいです。

摘心を繰り返すことで花芽ができにくくなりますが、それでも夏になるとやはり花芽ができてきます。

花穂は穂紫蘇として利用できますが、葉を収穫したい場合は花芽はなるべくすぐに摘み取りましょう。

花穂やしその実を取りたい場合は摘心を繰り返し枝数が十分に増得てから最後に花穂を摘み取らずそのまま育て、花が咲き始めたところで花穂を収穫します。

しその実を収穫したい場合は、花が咲き終わって実がなるまで待ってから実を穂じその状態のまま収穫します。

あとでまとめて実をしごくようにして軸から外してしその実として使います。

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大葉(しそ)の育て方⑧しその育て方で失敗しない水やり

大葉は土の湿り気を好み半日陰〜日陰でよく育ちます。

ベランダは軒下で乾燥しがちなので、水切れに注意します。

水もちをよくする方法としては

1. 水切れしないように大きめの鉢で育てる

2.プランターや鉢に鉢皿をしいて常に1cmほど水を張っておく(底面給水)

という方法があります。

おすすめは2の底面給水ができる状態にしておく育て方です。

上の写真は大葉を底面給水で育てているものです。

発泡スチロールの箱の中に水を張って、大葉の植えられているポットを入れています。

底面給水プランターを利用して大葉を育てるのもおすすめです。

大葉の葉は薄いのでしおれたりすると品質が落ちやすい上に、大きくなると葉の枚数が多いので蒸散が激しいです。

夏場は特に、なるべくしおれないようにいつでも大葉のプランターには十分な水やりが必要です。

常に大葉が水分を吸い上げられるように、鉢皿に水を少し張っておくと、枯れる心配もありませんし、質の良い柔らかい綺麗な葉が収穫できます。

十分な水分を安定して吸い上げることができることで、プランターで土の量が少ないデメリットもカバーしてくれます。

ただし水を張りすぎると、根が呼吸できなくなりますので水を張る深さは1cmくらいまでに留めます。

時々液肥を入れてやるとなおよいです。

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大葉に芽じそ、花穂、穂じそ、しその実

 

 

しそは利用部位によって様々な利用法があります。

大葉は青じその若葉です。

そのままの葉を天ぷらや、刻んでサラダや漬物、料理の風味づけ、刺身のいろどり、つまとして利用します。

芽じそは赤しそが料理の彩りに使われます。

花穂は花芽の花が咲き始めたところ、穂じそは花が実になり始めたところです。

どちらも料理の飾りや刺身のつま、料理の香りづけに利用します。

しその実は穂じその実が完熟したものです。漬物や佃煮などに利用します。

芽じそだけはスプラウト用の種をまく必要があり、水耕栽培の方が向いています。

 

 

 

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