小松菜の育て方、プランター栽培でもよくできる、害虫知らずの小松菜の育て方

 

小松菜の育て方を紹介します。

小松菜は東京の江戸川区が原産で江戸時代から栽培されていた葉野菜です。

ビタミンやミネラル、カルシウムが豊富で冬が旬となりますが、1年中栽培が可能な丈夫で育てやすい葉野菜です。

小松菜はプランター栽培でもよくできますので、家庭菜園、ベランダガーデニングにもおすすめです。

特に小松菜の秋まき栽培は害虫知らずで、発芽直後から大株仕立てまで色々な味わいを楽しむことができます。

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目次

小松菜の育て方、プランター栽培①土の準備

小松菜の栽培は有機質に富んだ力のある土壌だと特に簡単に育ちます。

植え付けの2週間以上前に苦土石灰や有機石灰を撒いて土の酸度を調整してから堆肥と元肥をたっぷり漉き込みます。

プランターの場合は赤玉6、腐葉土や堆肥4の割合の用土に元肥を加えてよく混ぜておきます。

プランターで他の作物を作った後の再利用の土の場合は、一度用土を完全に乾かして1ヶ月ほどおいた後に石灰を加えて水をたっぷりやって、酸度調整をしてから1週間後に堆肥を土に対して3割の量と、元肥を加えてよく混ぜ、さらに1週間以上おきます。

もし消耗している土なら、水をやった後の土を黒ビニールに入れて日光に当てて1週間ほど熱消毒すると良いでしょう。

夏の果菜を育てた後のプランターを8月の終わりか9月に入ってすぐ準備すると、プランターを有効活用しやすいと思います。

 

小松菜の育て方、プランター栽培②プランターサイズ

 

小松菜のプランター栽培で使うプランターは65cm標準プランターであれば2条まきできます。

比較的早どりするようなら、もう少し小さなプランターでも栽培可能です。

上の写真のように小松菜はかなり密植させて栽培することもできますが、株間をある程度とったほうが収穫の際に隣の株の根を痛めることもありませんし、管理が楽です。

気温が下がってくる11月中旬以降はプランターに支柱を立ててビニールトンネルをかけてやると冬の間も成長が旺盛になります。

あまり早い時期にビニール掛けすると害虫が発生しやすくなりますので気をつけます。

ビニール内の温度が高くなりすぎることや害虫の発生の予防のため、昼間の暖かい時間はビニールを開けておき、気温が下がる夜間だけ保温するのもおすすめです。

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小松菜の育て方、プランター栽培③種まきのおすすめ時期

小松菜は1年を通して栽培しやすい葉野菜ですが、おすすめの栽培時期は一番が秋まき、その次が春の早い時期、つまり気温が低い時期です。

アブラナ科の葉野菜は秋まきや春の早まきだと気温が高い時期と比較して圧倒的に害虫の被害を減らすことができます。

ほとんど害虫については心配しなくても栽培できて、汁物、炒め物、おひたしなど様々な料理に利用しやすいので栽培をおすすめしたい野菜です。

また、9月から10月頃に種まきすると冬の時期にじっくり育つため少しずつ収穫をして12月ごろから翌年3月ごろまで、長い期間小松菜を楽しむことができます。

春まきの場合は気温が高くなると害虫の食害が出やすくなるので、なるべく早まきします。

また気温が高くなると成長が早まるため収穫の時期も限られて、短くなります。

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小松菜の育て方、プランター栽培④収穫はつまみ菜、小松菜、大株、花菜まで長期間楽しめる

小松菜は収穫のタイミングで色々な味を楽しむことができます。

つまみ菜というのはアブラナ科系の野菜の発芽後の双葉を間引いた間引き菜で、柔らかく生食や汁の実、和え物などに利用できます。

大根などはカイワレ大根として利用されていますが、こちらはピリリとしたから味があります。

小松菜の間引き菜はつまみ菜としてクセのない味で、様々な料理に利用しやすいです。

おすすめはさっと茹でたつまみ菜を梅肉とあえたもの。

つまみ菜の歯ざわりと梅の爽やかな酸味がよくあいます。

発芽以降本葉が展開したあとも、栽培期間中どの時期でも小松菜の間引き菜は利用することができます。

20cmくらいになると小松菜として本格的な収穫に入ります。

株ごと引き抜いて収穫してもよいですし、外葉からかきとり収穫すれば同じ株から長く小松菜を収穫することもできます。

少しずつ間引き収穫をして株間を開けていくと小松菜は大株になります。

スーパーなどで売っている小松菜よりずっと大きく、葉の厚みのある小松菜は鍋物などに入れると肉厚でボリューム感のある味の濃い株仕立て特有の小松菜を楽しむことができます。

さらに春まで大株に育てているととう立ちした花芽が上がってきます。

アブラナ系の野菜の花芽は花菜として菜の花と同じように食べることができます。

小松菜の花菜も美味しいので、外葉を少しずつ収穫しながらいくつかの株は花菜を採るために大株に育てるのもおすすめです。

冬の小松菜は、一つの野菜でこれだけ色々な味を楽しめて、成長も安定しているのでとてもおすすめです。

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小松菜の育て方、プランター栽培⑤種まき

小松菜の種まきは簡単です。

発芽率もいいのでこぼれ種からでも簡単に育ちます。

プランターの用土に1cmくらいのまき溝を作り、そこにパラパラと種まきして、軽く土をかぶせます。

種まきしたら細かい種が流れないように霧吹きなどでそっと水やりします。

つまみ菜を収穫する目的で多めに種まきするのもよいでしょう。

 

小松菜の育て方、プランター栽培⑥間引き

 

小松菜は種まきから2〜3日で発芽してきますので、隣同士の葉が触れ合うか触れ合わないかくらいの株間を保つように順次間引きしていきます。

双葉で間引きしたものはつまみ菜としてどんどん利用します。

本葉が出て以降も葉が成長して隣同士が混み合ってきたら順次間引いていきます。

あまり株間が混み合うと風通しが悪くなり、秋まきでも害虫がつく心配が出てきますので、間引きは程よく行うようにします。

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小松菜の育て方、プランター栽培⑦株どり収穫とかき採り収穫

小松菜が20cmくらいになったら収穫のタイミングです。

いわゆる小松菜として食べる場合は株ごと引き抜く株どり収穫します。

全部を株どり収穫してしまうとそれで栽培が終わってしまいますので、長く収穫を楽しみたい場合や、大株の小松菜を楽しみたい場合は、株間が狭いところは株どり収穫をして、他の小松菜は大株にしてから収穫するために残します。

株間10cm以上、株間を開ければその分大株に育ちます。

大株ではなくても、小松菜を長く楽しみたい場合は、外葉のかき採り収穫をすると、また新しい葉が株の内側から育ちますので、いつでも程よい大きさの小松菜を楽しむことができます。

小松菜を間引いた後は株がグラグラするので株元に土よせをしておきます。

次の章でここから株どり収穫をして少し間引いた後の状態の写真を紹介しています。

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小松菜の育て方、プランター栽培⑧追肥のタイミングは?

小松菜の栽培を期間長く楽しむ場合は追肥をします。

追肥のタイミングは本葉が展開していこうに間引いたり、外葉をかき採り収穫した後、株から少し離れたところにパラパラと追肥をまき、表面の土と軽く混ぜ合わせます。

上の写真はプランターいっぱいに育った小松菜の株を間引いた後、かき取り収穫で長く楽しむために残したものです。

先ほどは小松菜の葉がいっぱいになっていましたが間引いたことでプランターの土が見えるようになりました。

間引いた後に、この株間に追肥をします。

また追肥と合わせて、普段から水やりの代わりに1週間に1回、液肥をやっているとよく成長します。

 

小松菜の育て方、プランター栽培⑨春の花菜の収穫

 

小松菜を春まで育てて花芽が上がってきたときは、あまり伸びきる前に収穫します。

一株から何本も花芽が上がってきますので、まだ蕾が固く花が開く前に収穫すると花茎の味がこく、甘みがあっておいしく食べられます。

さっと塩ゆでにしておひたしでも、油炒めでもとても美味しく食べられますのでおすすめです。

だんだん上がってくる花芽が細くなってきますので、最後は花を咲かせて黄色い花を観賞するのもおすすめです。

春を告げる黄色い花は周囲がぱっと明るくなり、とてもいいものです。

 

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