さつまいも栽培、さつまいものプランター栽培で失敗しない水やり、2つのポイントとは?

 

さつまいも栽培、さつまいものプランター栽培で失敗しない水やり、さつまいも栽培のポイントを紹介します。

さつまいもは甘くてそのまま蒸したり焼いて食べたり、料理やお菓子に利用できる人気の野菜です。

根菜ですので栽培は土がたくさんある地植えの方が育てやすいのですが、丈夫なのでプランターや袋栽培でもさつまいも栽培をすることができます。

さつまいもを畑で育てる時はやせ地の方がよく、水やりはほとんど必要ありません。

肥料もほとんど必要ないので初めて菜園をはじめる人にもさつまいも栽培は失敗なく簡単に育てられます。

生育も旺盛、葉がよく茂るので春から夏にかけての雑草よけにもなる、おすすめの作物です。

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目次

ちょっと変わったさつまいもの紹介:葉を食べる品種「翠王」(すいおう)

 

 

実はさつまいもは葉も食べられるって知ってますか?

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さつまいも栽培、失敗しない育て方①さつまいもの苗について

さつまいもは苗を土に植えて育てます。

地温が十分に上がってから植え付ける必要があるので関東なら5月から6月にかけてが適期になります。

苗は他の野菜とは違っていて、さつまいもの芋から芽出しをした蔓を30cmくらいの長さに切り取った挿し穂を、根のない状態で土に伏せて発根させて育てます。

苗は時期になるとホームセンターや種苗店で入手できます。

30本くらい束になっている場合が多いですが、個人向けに10本くらいの小さな束を売っているお店もあります。

ベランダ菜園の場合は30本では多いと思いますので小分けの苗が見つからない場合は通販などで探してみてください。

1〜2本でいいのにそんなにまとめて買いたくない、という方は、売っているさつまいもを買ってきて、自分で芽出しさせて苗を作ることもできます。

苗を取るには少なくとも一月半くらいかかりますし、種芋の殺菌や温度管理が必要なのでできれば苗を買うのがおすすめです。

芋から苗を取るやり方は別記事で紹介します。

また、最近はさつまいものポット苗も販売されていますので、少量でいいなら、こういったポット苗を利用するのも便利です。など

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さつまいも栽培、失敗しない育て方②プランターと土の準備

根菜なので芋を大きく育てたい場合はプランターはなるべく大きな深型プランターを用意します。

長さは65cmで幅が広めの野菜用深型プランターがおすすめです。

このプランターに苗を1本、もしくは2本植えます。

土は水はけがよいもの、肥料はうんと控えめに、もしくは必要ありません。

さつまいもはやせ地でよく育ちます。

肥料分が多いと葉が茂り過ぎて芋がならない、あるいは小さいものしかならないツルボケという状態になります。

もし肥料をやる場合でも葉肥であるチッソ肥料は控え、カリ分を多く含む肥料で根がよく育つようにしましょう。

ただし翠王など、葉を食べる品種のさつまいもを育てる場合は、葉を収穫するので養分のある土が望ましく、他の野菜と比べて肥料は控えめでも、窒素肥料を少し土に混ぜ込んだほうが良い葉が収穫できます。

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さつまいも栽培、失敗しない育て方③苗の植え方

さつまいもの苗を土に植えるときは、苗をまっすぐに土に挿す垂直挿しや、斜め挿し、完全に寝かせて土に埋め、穂先だけが数cm地上に顔を出している状態の水平挿しなどのやり方があります。

苗はだいたい葉が5〜7枚ついた状態で20〜30cmでカットされています。

長い苗は水平挿しにするとそれぞれの節から発根してそこに芋ができます。

発根量が多くなるので大きめのさつまいもの収穫ができます。

さつまいもは葉がよく茂るのでプランターの場合は水平挿しなら苗は1本だけ植えます。

垂直挿しの場合は2本植えてもよいでしょう。

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さつまいも栽培、失敗しない育て方④さつまいものプランター栽培の失敗ポイントは水やり

さつまいものプランター栽培で失敗するポイントは水やりです。

さつまいもの苗を植えたら、発根して苗が活着するまでは土の表面が乾きはじめたらすぐに水やりをして、さつまいもの苗を乾かさないようにします。

苗が活着したあと、地植えの場合はほとんど水やりが必要ないさつまいもですが、それでもさつまいもの苗を植え付け当初だけは根がしっかり張るまで水やりをします。

ですからプランター栽培ではさつまいもの苗を植えてすぐはしっかり水やりを管理します。

プランターでのさつまいも栽培の失敗のポイントは特にこの苗の植え付け時に水を枯らしてしまうことです。

プランター栽培の場合は水やりの管理が簡単ではありますが、とにかくさつまいもの苗の植え付け時は、くどいようですが表面の土が乾き始めたらたっぷりと水をやっておきましょう。

畑に植える場合は天気予報を見て雨が降る前日に苗を植えるのがコツです。

敷き藁やマルチをしてやると葉の乾燥と汚れの防止になります。

そしてさつまいものプランター栽培の2つ目の失敗ポイントも水やりです。

さつまいもの苗が活着した後は、今度は水のやりすぎに注意が必要になります。

さつまいもの苗の新芽が育ち始めた頃を見計って水やりの量を減らしていくようにします。

この植え付け時の水やりと、活着したタイミングで水やりの量を減らして行くこと、2つの水やりの仕方がさつまいも栽培で失敗しない大切なポイントです。

さつまいもの苗が発根したことに気づかず変わらず水をたくさんやりすぎると苗が根腐れしてしまいます。

さつまいものプランター栽培の場合は、苗が成長を始めたら、表面の土が乾いて葉がしんなりし始めてから、たっぷりと水をやるようにします。

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さつまいも栽培、失敗しない育て方⑤さつまいものつる返し

 

苗が無事に活着するとつるがどんどん伸びて葉が茂ります。

つるの節からは新しい根が出て、土に触れる部分はそのまま根付きます。

これを放置しておくとさつまいものつるが伸びて根を下ろした先のあちこちに栄養が分散してしまい、株元のさつまいもが太ることができません。

いわゆるつるボケの状態になってしまいます。

これを防ぐためにさつまいものつるを定期的に地面から引き剥がし上下を返して根っこが天を向くようにします。

これをさつまいものつる返しといいます。

さつまいものつるは1本が長く伸びるので、成長してくるとつる返しもなかなかの重労働になります。

夏の暑い盛りは水分を十分にとりながら作業しましょう。

こうしてつる返しをすることで、伸びたつるが地面に根をはるのを防ぎ、葉の光合成によって作られた栄養を株元のさつまいもに貯蔵させます。

プランター栽培の場合はさつまいものつるが伸びればプランターの外に伸びていくのでつる返しは必要ないと思います。

つるは長く伸びるので伸びたつるを這わせるスペースを確保し、収まりきらない場合は適宜つる先を摘芯して整理します。

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さつまいも栽培、失敗しない育て方⑥さつまいもは乾燥気味に育てる

 

 

先ほども紹介しましたが、さつまいもの苗が活着して蔓が伸びるようになったら 、プランター栽培の水やりは土の表面が乾いてからやるようにします。

土の湿り気が多いと芋も水っぽくなり美味しくありません。

葉が少し萎れ始めてから水をやるのでも十分です。

地植えの場合はよほど乾燥しない限り水やりは必要ありません。

つまりさつまいも栽培では苗を植え付けた初期の水やりと、つる苗が活着して以降の水やりが2つの意味で失敗のポイントであることをしっかり頭に入れておけば、甘くてほくほく美味しいさつまいもを収穫できると思います。

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さつまいも栽培、失敗しない育て方⑦さつまいもの収穫

5月から6月にかけて苗を植えて、9月下旬から10月ごろが収穫の時期になります。

少し土を手でそっと掘ってみて芋が十分な大きさになっていたら掘り上げます。

もし芋がまだ小さければ土を戻してもうしばらく置いてから収穫しましょう。

掘り上げた芋は土を落とさず軽く陰干しして、そのまま新聞紙に包んで室内で保存します。

さつまいもを長持ちさせるために温度が低過ぎて芋が傷んでしまうので冷蔵庫の利用は控えます。

さつまいもは採りたてよりも少しおいた方が美味しくなります。

掘ったものをすぐには食べずに陰干しして水分を飛ばします。

こうすることで熟成した甘味が感じられて美味しくなります。

熟成して甘くなったさつまいもを楽しむのもよし、定植後、苗が活着したら順次葉を摘み取り収穫するのもよし。

個人の好みもあると思いますが、さつまいもの葉、翠王はとても美味しかったですよ。

栄養も豊富ですので青菜の少ない夏の時期の野菜としてもおすすめです。

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