アマリリスの育て方、アマリリスの栽培セット、球根を元気に育てる、傷んだ球根の復活方法

アマリリスの栽培セットや球根の育て方について紹介します。

アマリリスの球根はそのまま売られているものの他に、上の写真のようにアマリリスの球根をプラスチックポットに植えてあってそのまま育てられるアマリリス栽培セットの形で売られているものがあります。

アマリリスの栽培セットはポットに水さえやれば、そのまま花を楽しむことができます。

ただしアマリリスの球根にとってはあまり嬉しい環境ではないため、ひと工夫手をかけた方がよりしっかりと育ちます。

この記事ではアマリリスの栽培セット、ポット植え球根を育てるときにちょっとだけ手を加えてより元気に育てる方法を紹介します。

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目次

アマリリスの育て方、栽培セットのアマリリス球根①中身を必ず確認する

アマリリスの栽培セットは観賞用に、土がこぼれないよう上部にに蓋がついています。

説明書にはそのまま水をやれば大丈夫と書かれていますが、以下の理由から中がどうなっているかは一度蓋を開けて確認したほうがいいです。

理由1:栽培セットのポットの中でアマリリスの球根の位置や土の入り具合が偏っている場合がある。

理由2:アマリリスの根や球根が痛んでいる場合がある。

理由3:アマリリスの球根がどんな土に植えられているかがわかるので、水やりの量を調節しやすい。

この3つの理由から蓋を開けて中の球根を取り出し、状態を確認することをお勧めします。

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アマリリスの育て方、栽培セットのアマリリス球根②アマリリス栽培セットの中身はこんな風になっています

 

アマリリス球根の入ったポットの中はこんな風になっています。

写真のアマリリス栽培セットのポットの中に入れられている用土はピートモス100%のようでした。

大きくて立派なアマリリスの球根が入っています。

ポット植えアマリリス球根の栽培セットは球根だけの形で売られているものより価格が高めですが、特にアマリリス栽培の本場、オランダからの輸入品であることが多く、その場合球根の大きさは折り紙付きです。

ただし、このままでは球根を育てるには用土が少ないですし、アマリリスの球根のその後の成長を考えるなら、肥料を加えたり、土ももう少し手を加えた方がよいです。

どうすればよいかはこの後で紹介します。

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アマリリスの育て方、栽培セットのアマリリス球根③アマリリスの球根を抜き取ってみる

 

栽培セットのアマリリス球根はまだ発根していないので、水やりを開始する前に球根を抜き取って、球根の上部だけでなく、根っこ側の部分も確認します。

このとき古くてスカスカになった根は取り除いてやりましょう。

 

 

古くなった荒皮も取り除くと球根の状態を確認しやすいです。

特にアマリリスの球根を触ってぶよぶよしているようなら、外側の乾いている皮を外して中の部分に異常がないか確認します。

上の写真は残念ながら部分的に腐っているアマリリスの球根です。

触ってみると結構ぶよぶよしているので、このまま植えると今年はなんとか花が咲くかもしれませんが、その後はアマリリスの球根は丸ごと腐ってしまって枯れる可能性が高いです。

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アマリリスの育て方、栽培セットのアマリリス球根④球根が痛んでいたらその部分は取り除く

もしもアマリリスの球根が傷んでいたら、その部分は綺麗に取り除きます。

アマリリスの球根は丈夫ですので、球根自体にこのくらいの大きさがあれば多少削り取ってもまた成長することができます。

その場合、球根のダメージが回復するまで花を咲かせることはできないかもしれません。

少なくともそのシーズンはアマリリスの球根の体力を回復させるよう、もしアマリリスの花芽が上がっても、花を咲かせないほうがよいかもしれません。

アマリリスの球根の切り口はそこから腐らないように乾燥させるため、しばらくこのまま置いておき、切り口が完全に乾いてから土に植えます。

左のアマリリスの球根は中心部までだいぶ削り取ってしまったのでダメージが大きすぎて復活できないかもしれません。

植えてみてどうなるか、様子を見たいと思います。

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アマリリスの育て方、栽培セットのアマリリス球根⑤用土を調整する

アマリリスの栽培セットにもともと入っていたピートモスを別の入れ物に取り出し、赤玉土を同量加えよく混ぜます。

ピートモスは有機質ですが、乾いた状態だと水を弾き、湿っているときは逆にしっかり水分をため込む性質があります。

アマリリスは乾燥気味に育てる必要があるので、水に湿りやすく通気性がある赤玉土を加え土のバランスを整えます。

この土をプラスチックポットの底に2〜3cm入れます。

そこに元肥となる肥料を適量加え、その上にまた用土を入れていきます。

肥料はアマリリスの球根を太らせるため、リン酸、カリが主体の肥料を加えます。

最初の状態よりも土を上まで入れて、球根はポットの縁より高くなるよう浅く植えます。

こうすることで最初に植っていたアマリリスの球根の体積分、土をより多くポットに入れることができます。

赤玉土を足しているので土の分量はちょうどよいと思います。

アマリリスの球根は半分くらいが土の中に埋まっていれば十分です。

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アマリリスの育て方、栽培セットのアマリリス球根⑥蓋は使わない

 

栽培セットのアマリリス球根が植えられているポットには写真のような蓋がついています。

真ん中に穴が開いていてそこからアマリリスの葉や花茎が出るようになっています。

翌年もアマリリスの花を咲かせるつもりがなければ、土も少ない最初の状態のまま蓋をして育ててもいいのですが、翌年も花が咲くように元気にアマリリスの球根を育てたい場合は、花が咲いた後に球根をもう少し大きなポットに植え替えします。

このとき、成長した葉や花茎は大きくなるのでこの蓋が外せなくなります。

蓋を無理に外そうとすると葉を傷つけてしまうことになるので、栽培セットの蓋は最初から外して育てたほうが無難です。

このプラスチック鉢に土をたくさん入れてアマリリスの球根を植える方法を選んだ場合、蓋は閉められなくなります。

蓋を閉めたい場合は土の量を減らし、アマリリスの球根を栽培セットのポットの中に押し込める形になります。

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アマリリスの育て方、栽培セットのアマリリス球根⑦球根の植え付け完了した状態

 

アマリリスの球根を栽培セットのプラスチック鉢の土に手を加えて植え直した状態です。

こんなに立派なアマリリスの球根がポットの中にすっぽり入っているということはもともとの土の量がどれほど少しか、よくわかると思います。

アマリリス栽培セットのプラスチックポットは大体5号鉢くらいの大きさです。

上の写真のような状態なら、肥料も入った状態で、土も増やしていますので、花後も植え替えをせず、このまま今シーズンは育てることができるでしょう。

花茎の高さがかなりあり、開花すると頭部が重たくなりますので、必要なら支柱で支えます。

アマリリスの根の出るタイミングが遅い場合、支柱で支えないとグラグラしてぽろっと土からアマリリスの球根が外れて倒れてしまいます。

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アマリリスの育て方、栽培セットのアマリリス球根⑧腐った球根のその後

アマリリスの球根が腐っていて大きく削り取ったのはニンフと言って割と背の低い品種のアマリリスでした。

開花するにはしたのですが、花びらの枚数が少なく、本来八重咲き品種なのにほぼ一重、といった状態です。

開花した花の影にある蕾は傷んでいて、下の写真のような状態だったので開花を待たず摘み取りました。

おそらく球根の傷んでいた部分が蕾に当たる部分だったのでしょう。

残念です。

球根の残っている元気な部分の力で葉を成長させて、球根に栄養を送るように、このまま育ててみますが、無事に持ち堪えてくれたとしてもアマリリスの花がみられるまでには2〜3年かかるかもしれません。

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アマリリスの育て方、栽培セットのアマリリス球根⑨腐った球根の復活中

いびつな花が終わったニンフの鉢はその後、枯れずになんとか葉が育ちましたが、順調な成長とは言えず、鉢の中でいくつもの小さな球根に分球してしまいました。

アマリリスはとても丈夫なので、そのまま1年辛抱強く葉を育てて冬に葉が枯れた後、一度アマリリスの球根を掘り上げて、1球ずつに分けて植え直しました。

上の写真は全て、もとのアマリリス、ニンフの大きな球根が分球したものです。

花後1年葉を育てた後、冬に株分けしてまた春から球根をひたすら育てた秋の状態です。

もちろん花は咲かず、最初の大きくて立派な球根(と言っても傷んでましたが)の面影もなくなってしまいました。

写真の他にも小指の先ほどの小さな分球がたくさんあったのですが、流石に全てを育成しきれず、ある程度の大きさがあるものだけを残しました。

一番大きな球根は葉の枚数もしっかりあり、球根自体も充実してきました。

そのほかの球根もまだ小さいですが、葉の枚数はそれなりにあるので来シーズンは小さくても花が咲くかなあと期待しています。

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アマリリスの育て方、栽培セットのアマリリス球根⑩球根の復活と開花

 

ニンフの球根を購入したのは2020年の春でした。

元々の球根が腐っていて、なんとか生き延びたものの小さく分球してしまった球根。

その中から最終的に大きい球根を2つだけ残して、2024年5月。

ようやく一つに花が咲きました。

まだ球根の大きさも十分ではありませんが、花芽は二つ。

まるまる4年かかりました。

いやー、長かったです。

場所がないので何度も処分してしまおうかと思いながら、ようやく咲いた花。

その背後にある養生中のアマリリスの鉢は今年も花なしです。

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アマリリスの育て方、栽培セットのアマリリス球根の開花後は

理想としてはアマリリスの花が咲き終わったら、栽培セットのままではなく、もうひとまわり大きな鉢に植え替えてしっかり球根を太らせるようにするのがお勧めです。

栽培セットのポット植えアマリリス球根の手軽さをあくまで活用したい、ということなら、1年目はこのままでも十分日光に当てて管理すれば大丈夫かなと思います。

秋に葉が黄色く枯れてきたら、休眠させて、翌年の春に備えてくださいね。

2年目以降はアマリリスの球根を成長させるために、やはり大きな鉢に植え替えましょう。

栽培セットで開花して以降、あるいは球根自体のアマリリスの育て方、休眠方法などについては下記の記事で紹介しています。

 

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