コショウ(胡椒)ができるまで、ブラックペッパー、ホワイトペッパー、コショウの育て方

 

コショウはピリッとした辛味だけでなく香りがとてもよいスパイスです。

日本にも山椒やネギ、生姜などのとてもいい薬味がありますが、コショウやシナモンをはじめとする一般的にスパイスと呼ばれる香辛料は暖かい地域に生息する植物のため、日本ではあまり栽培されていません。

この記事ではコショウがどんなふうに栽培されて、食卓で利用するスパイスの形になるのかを紹介します。

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目次

1.コショウ(胡椒)はどんな植物?

 

コショウはコショウ科コショウ属の植物です。

コショウ科コショウ属の植物にはたくさんの仲間の植物がありますが、スパイスとして利用されるものにはヒハツ(インドナガコショウ)やヒハツモドキ(ジャワナガコショウ)があります。

ヒハツモドキは沖縄で島胡椒、ヒバーチ、ピパーツなどと呼ばれて利用されています。

またベトナムやタイで葉を食用にするハイゴショウ(チャプルー)もコショウの仲間です。

コショウは熱帯性、つる性の植物で、節から根を出し他の樹木などに絡みついて成長します。

イメージとして観葉植物のポトスを思い出していただくとわかりやすいかと思います。

高さは5m以上になるつる性で栽培するには木の支柱を立ててそこにつるを絡ませて育てます。

野生種のコショウは雄花、雌花の単性花をそれぞれ別々につける雌雄異株が多く、栽培種の場合は雌雄同株でまたその中にある程度の両性花をつけるものもあります。

この両性花をつける割合が高いほどコショウの実の収穫量も多くなります。

また中には草丈の低い矮性種のコショウもあるようです。

コショウの生育には最低10℃以上の気温が必要ですので、日本では沖縄などごく一部の地域を除くと室内や温室で育て、温度を維持する必要があります。

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2.コショウの苗を植える

営利栽培用のコショウの苗は通常挿し木で作るもののようです。

実生からコショウを育てるのは難しいとされています。

おそらくこれまで栽培のために長い時間をかけて選抜してきた、雌雄同株で両性花を多く咲かせる親木の性質を確実に引き継ぐためには挿し木が確実、ということなのだと思います。

ただ、完熟させて収穫した実からもちゃんと芽が出て苗は育つようですので、家庭で楽しむ分にはそういう方法でもチャンスはあるかもしれません。

最近ホームセンターでコショウの苗が売られているのを見かけて、興味を持ったので少し調べて、室内でも栽培しやすいように二種類の矮性コショウの苗を購入しました。

どちらも矮性コショウの実生苗とのことで、一つは矮性でツルが高くなりにくいもの、もう一つは極矮性のコショウでつるにならず、低木状に成長するドワーフグリーンペッパー、というものを入手しました。

上の写真は矮性のコショウ、下の次の項目で紹介している写真がドワーフグリーンペッパーの苗です。

ドワーフグリーンペッパーの方は上の写真と比べて確かに茎があまり立ち上がっていません。

いずれにせよ購入時の説明で、しかも実生苗ですのでどこまで親の性質を引き継いでくれるかは育ってみないとわかりません。

熱帯植物なので栽培条件も厳しいですし、最悪、雌雄異株で実がならない可能性もあります。。。😱

それでもとれたてのフレッシュグリーンペッパーを収穫して食すべく、それぞれ2株ずつ育て始めました。

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3.コショウの栽培、室内栽培で気をつけること

コショウの栽培では支柱が必要になります。

ポトスのように節から出る根を絡ませられるよう、室内栽培ならヘゴ支柱やココスティックを使うのがおすすめです。

外で栽培する場合は、枯れ木を支柱として立てたり、場合によっては生木に絡ませるようにします。

上の写真はドワーフグリーンペッパーの苗です。

葉が小さめで、今のところ節もあまり伸びてこない感じです。

ドワーフグリーンペッパーはツルにならず低木、ということなのでもしかすると支柱はいらないのかもしれませんね。

生育温度は10℃〜40℃、高温多湿を好みますが、特に気温が低い時期は成長が止まって水揚げしなくなることもあり、水をやり過ぎると根腐れしやすいので、気をつけます。

ただし、湿度は必要で、乾燥すると枯れやすいので、1日1回葉水をかけたり、水をスプレーして湿度を補う必要があります。

乾燥する冬の間は保温も兼ねてビニールがけができるとよりいいです。

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4.コショウの開花と結実

コショウは苗を植えてから本格的にコショウの実がなり始めるのは3年目以降、ある程度木が大きくなってからです。

コショウの花は6月〜10月に穂状の花序が垂れ下がるようについて、そこにごく小さな花が咲きます。

花は目を凝らしてよくみないとわからないくらい小さく目立ちませんが、結実すると上の写真のように1房におおよそ50粒ほどのコショウの実がつきます。

収穫は房ごと摘み取ります。

穂にびっしりとコショウの粒がついている状態のものは、とうもろこしになぞらえてペッパーコーンと呼ばれたりします。

コショウは実がなるようになってから15年から20年ほど続けてコショウの実を収穫できるので、うまく育てられるといいですね。

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5.ブラックペッパーとホワイトペッパーの違い

コショウの実は未熟なうちは緑色をしています。

この未熟な状態の生コショウの実はグリーンペッパー、乾燥したものがブラックペッパーになります。

グリーンペッパーは塩づけの瓶詰をたまに見かけますが、生のコショウ、フレッシュグリーンペッパーは日本ではなかなか手に入りません。

とても香りが爽やかで美味しいもののようなので、是非とも苗をうまく育てて収穫に漕ぎ着けたいところです。

そしてホワイトペッパーはというと。

コショウの実は完熟すると上の写真のように赤くなります。

この完熟したコショウの実を収穫後、水につけて発酵させ、皮を剥いてから乾燥させたものがホワイトペッパーです。

外皮を剥いて取り除くので、香りがブラックペッパーよりもマイルドで上品な感じになります。

ブラックペッパー、ホワイトペッパー、どちらも同じコショウの木から採れたもので、別の種類のコショウの木があるわけではなく、収穫時期と作り方が違うだけです。

完熟したコショウの実はそのまま乾燥すれば赤い乾燥コショウになります。

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6.コショウの冬越し、矮性コショウを育てていての雑感

10月に苗を入手してから3ヶ月が経ちました。

気温が下がっていく季節のせいか、ここまで成長はとてもゆっくりです。

15℃くらいあればゆっくりでも成長が見られますが、15℃以下になり10℃に近くなってくると、成長も止まり、葉の色艶を見ても元気がないように見え始めます。

ここでは最初暖房を入れない部屋に置いていたのですが、夜間の温度が10℃に近くなってきた時のその様子を見て、もう少し暖かい場所に苗を移動することにしました。

コショウにつく害虫としてあげられるのがカイガラムシです。

ここでも4株のうち1株、新芽の部分にカイガラムシがついているのを発見して、すぐに取り除いたのですが、すでにしっかり吸汁されていたようで、その後展開した葉にはダメージが見られました。

それが上の写真です。

ハダニはまだ見ていないので、コショウ栽培ではあまり気にしなくても大丈夫なのかもしれません。

夏の強い直射日光は葉を痛めるので、半日影くらいの方がよく育つようです。

同じコショウ科のハイゴショウも育てているのですが、ハイゴショウも日影に置いているものの方が葉が綺麗に育っています。

コショウの育て方はあまり情報がなく、まだよく苗の様子がわからないので日々試行錯誤の手探り状態ですが、なんとかフレッシュグリーンペッパーの収穫に漕ぎ着けたいと思います。

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7.コショウの新芽、カイガラムシ被害とコショウの冬越しのその後

カイガラムシの被害を受けた葉は褐変して枯れてしまいましたが、その下から新しい新芽が出てきました。

まだ小さな苗なので、新芽をやられてこのまま枯れてしまうかもしれないと思っていたのですが、暖かい部屋のひあたりのよい窓辺に移動したこともあり、元気を回復してゆっくりでも成長が見られます。

枯れた葉を取り除いたコショウの新芽。

カイガラムシをとった後に出てきた新芽は傷みもなく今のところ綺麗です。

毎日コショウの苗の鉢土の温度を測っているのですが、夜でもだいたい15℃に近い温度を維持できているとゆっくりでも成長が見られます。

コショウの生育温度は10℃以上とされているようですが、ここでは10℃だと成長は止まり、だいぶ元気がなくなって見えます。

苗が小さいこともあると思いますが、10℃が長く続くと多分枯れてしまうだろうという感触です。

こうして室内の暖かい場所で温度が15℃より大きく下がらないようにコショウの苗を管理することで新芽の伸長も見られます。

なんとか室内でコショウの冬越しができそうです。

 

 

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