カリブラコア、ミリオンベル、ペチュニア、サフィニアの違いと育て方、挿し芽や種まきの方法

カリブラコアとミリオンベル、ペチュニア、サフィニアの違いとカリブラコアの育て方、挿し芽や種まきの方法を紹介します。

カリブラコアは丈夫で育てやすく、花色もバリエーションに富み、長い開花期間中に次から次へと花が咲く人気の花です。

ミリオンベル、ペチュニア、サフィニアとよく似ていて植物的にはミリオンべルは同種、ペチュニア、サフィニアは近縁種となります。

最近は花びらの数の多い八重咲きタイプのカリブラコアも出始めてミニバラのようにも見える華やかさから、その人気はますます高まるばかり。

とても育てやすく特に八重咲きは花がこんもり咲くと豪華な雰囲気でおすすめです。

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目次

カリブラコアとミリオンベルの違い

カリブラコアもミリオンベルも同じナス科カリブラコア属の植物です。

カリブラコアとミリオンベルはよく似ているので違いがわかりにくいですよね。

おそらくこれまでは多くの人が最初にお店で目にしたカリブラコア属の花、園芸品種はミリオンベルではないでしょうか。

ミリオンベルは商品としての名前であり、植物としてはカリブラコア属になります。

最近ではミリオンベルという商品名よりもカリブラコアという植物自体の名前の方が店頭でもよく使われているように思います。

植物はお店で売られるときに、品種名とは別の商品名がついていることがあるので少しわかりにくいですね。

カリブラコアとミリオンベルは同じカリブラコア属の花ですが、販売している(あるいは品種改良をした)会社によってミリオンベルという名前がついたり、カリブラコアと呼ばれている、というのが一番の違いです。

もちろんそれぞれに花色や花付きのよさなど、違いもあると思います。

いずれにせよそれだけ人気があるからこそ、商品名をつけて販売されたりする花です。

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カリブラコアとペチュニアの違い

 

カリブラコアは元々はペチュニアと同じ属でしたが、途中からカリブラコア属が新設されてその違いが区別されるようになりました。

ペチュニアは5〜6cmの花が咲きますがカリブラコアは3cmくらいの可愛らしい小輪の花になります。

もっとも最近はペチュニアも小型の花の品種が出てきていますので、ますますカリブラコアとペチュニアの違いを見分けるのも難しくなってきています。

サフィニアはペチュニアの仲間になります。サフィニアについてはこの後もう少し詳しく紹介します。

ホームセンターの花売り場などなら苗に品種名の札がついていますが、それがない場合、花の大きさもおなじくらいになるとカリブラコアとペチュニアは違いが分かりにくくよく似ているので、見分けがつかないように思います。

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カリブラコアとペチュニアの違い、見分け方のヒントは葉にある

カリブラコアの育て方にも関係する、カリブラコアとペチュニアの大きな違いは葉にあります。

カリブラコアの葉はペチュニアに比べてずっと小さいのですが、葉の大きさよりもっと違うのが葉の手触りです。

ペチュニアに触れたことがある方はお分かりになるかと思いますが、ペチュニアの葉は触るとべたべたしていて、それが触った手にも少し残ります。

カリブラコアの葉にはペチュニアの葉のようなベタつきがほとんどないので、手で触れた時に気にならず、世話をしやすいというのが大きな違い、利点です。

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カリブラコアとサフィニアの違い

サフィニアはペチュニアの中の一品種でサントリーフラワーズが開発した優良品種の商品名です。

ですのでカリブラコアとサフィニアの違いはカリブラコアとペチュニアの違いとほぼ同じということになります。

サフィニアが発売されてすぐの頃、ペチュニアより雨に強く、花がたくさん咲き育てやすいことや、鮮やかなパープルピンクの花がペチュニアとの違いで大人気となり、ちょっとしたブームになりました。

サフィニアの鮮やかなパープルピンクの花は人目を惹くもので、しかも株がこんもりと育つので観賞用として人気が出るのもうなづけます。

そのサフィニアも葉の手触りはペチュニアと同じくべたっとしています。

カリブラコアもペチュニアもサフィニアもミリオンベルも元々は同じ属であった3つの花、どれもよく似ていて最近はペチュニアでも小さな花を咲かせる品種が作られるようになり、区別がつきにくくなっているようです。

Balcofarmもミリオンベルがカリブラコアの一種、というか商品名だと知ったのはつい最近です。

ミリオンベルはサントリーフラワーズが開発したカリブラコアの園芸上の商品名になります。

最近はさらに品種改良が進んで八重咲きのカリブラコア「ティフォシーダブル」とか「ティペットダブル」と呼ばれている品種が人気です。

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カリブラコアの育て方①用土と苗、鉢の大きさ

 

カリブラコアは春先に小さな苗が出回りますので苗を買って育てます。

鉢の大きさは6号鉢に一株、65cmプランターなら3株を目安に植えつけます。

カリブラコアは花がたくさん咲きますので、有機質を多く含み水はけのよい土にリン酸分の多い肥料を元肥として混ぜ込んだ用土を準備します。

花用の培養土を使う場合は肥料は最初から入っているものが多いため、そのまま使うことができます。

過湿は好みませんので日当たりのよい場所で風通しよく育て、水は鉢土が乾いてからたっぷりやります。

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カリブラコアの育て方②なぜか上手く育たない時は

丈夫で育てやすいはずのカリブラコアがなぜか上手く育たない、ということがあるようです。

調べてみたところ、いくつかわかったことがあります。

1.カリブラコアはナス科の植物で連作を嫌うため、土は新しいものを使う方がよい。

2.カリブラコアは弱酸性の土を好むので、石灰などは使わず、利用する市販の培養土に赤玉土や鹿沼土を少しプラスしてpHをもう少し酸性に傾けるとよい場合がある。

3.有機質や肥料を多く含んだ土を好むため、腐葉土や元肥を土にしっかり混ぜ込む。

という3つのポイントです。

新しい土を使ったり、肥料をやる、というのは培養土を使っていれば比較的問題にならないだろうポイントかと思います。

ただ、弱酸性の土を好む、というポイントは意外と盲点なのではないでしょうか。

Balcofarmでも元気な苗を買ったのに育たなかったことが一度あったのですが、今思うとその時使っていたのは再利用の土、しかも土の再生のために堆肥もたっぷり入れましたが、石灰もしっかり目に加えた土を使っていました。

カリブラコアにとってはあまりいい条件ではなかったのだと思います。

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カリブラコアの育て方③カリブラコアの植え付け

 

カリブラコアの苗を6号鉢に植え付けるために用土を調合して鉢底に入れ、高さを見ているところです。

ちなみにこれはファンシーピンクという品種で、一株でピンクの濃淡の色味が違う花色を楽しめる品種です。

この写真だと右上の花が少し薄いピンク色ですが、もっと白に近いごく淡い色の花も咲きます。

カリブラコアとしては割と珍しい花色の品種です。

もう少し大きな鉢でもいいのですが、スペースがないので6号鉢にしました。

用土は大体のところですが、赤玉3、鹿沼土1、腐葉土3、籾殻くん炭0.5を混ぜたものを使いました。

腐葉土のpHはだいたい6.0-7.0で中性に近い方の数字です。

それに対して赤玉土は5.0-6.0、鹿沼土がpH 4.0-5.0くらい。

籾殻くん炭は根腐れ防止と通気性確保のために入れましたがpH 8.0-9.0とアルカリ性の資材です。

そのためpHの低い鹿沼土も少し混ぜています。

市販の培養土を使う場合にも粒状培養土とかではなく、ふかふかした用土の場合は赤玉や鹿沼土を少し加えるのがおすすめです。

そうするとpHがカリブラコアにとって好みの弱酸性になるだけでなく通気性、排水性もよくなるので、土の中の環境がカリブラコアにとってよい状態になります。

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カリブラコアの育て方④摘芯と花後の切り戻し剪定

カリブラコアの苗を植えて、茎が伸びてきたら茎の先端を摘芯します。

こうすることで脇芽を育て花数を増やし、こんもりと株の形よく育てます。

また開花が始まりしばらく経った頃にも、脇芽が出ている部分を残して長くなった茎を剪定し切り戻すことで、また新しい花芽がたくさん育ち、花数多く開花を続けます。

また、夏前にも切り戻して風通しよく新しい脇芽を育てていきます。

大きく切り戻した時には追肥を忘れず、花は4月から10月まで長く咲きますので定期的な追肥も忘れずに、株を元気に保ちましょう。

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カリブラコアの育て方⑤増やし方は挿し芽・種まきで

 

カリブラコアは切り戻した時の茎を挿し芽にすることで簡単に増やすことができます。

また自分で種を採取して種まきから育てることもできます。

種の殻が硬いので殻の表面に少し傷をつけてから種まきするとよいでしょう。

春と秋が種まきや挿し芽の適期です。

4月の初めに苗を買ってすぐに摘心した八重咲きのカリブラコアを育てているのですが、摘心した時の2〜3cmの茎を赤玉土に5〜6本挿し芽として挿しておいたら、全て活着したようで5月に入って成長をはじめました。

これだけ短くても挿し芽しておけば活着しますからその丈夫さがよくわかります。

親株の方も摘心したことで、脇芽が育ち茎がたくさんぎゅっとつまったしっかりした株になってきています。

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カリブラコアの育て方⑤植え替えは土の準備をしっかり

カリブラコアは春と秋が植え替え適期です。

大きくなり根鉢が回っていたらひとまわり大きな鉢に植え替えるか、古い根や土を取って根鉢を2/3くらいに調整して同じ土に新しい土を補充して植え替えます。

この時気をつけなければいけないのがカリブラコアがナス科の植物だということです。

上手く育たない時のポイントでも書きましたが、ナス科の植物は連作を嫌いますので、ほかのトマトやナスやピーマンを植えるのに使っていた土の再利用は絶対に避ける必要がある、ということです。

庭の花壇に植えるときも、サフィニアやペチュニアの跡地に植える時には注意が必要です。

どうしても同じ土を使ったり、同じ場所に植えたいときは、その土に新しい腐葉土や堆肥、土の再生材などを加えてよく混ぜ合わせ、一月ほど置いて土の再生をしましょう。

堆肥はたっぷり、微生物入りの土の再生材も混ぜ込むことで微生物の力で土のバランスが回復します。

連作になる場合には必ず土の手入れをしてから元肥を加えてカリブラコアを植え付けます。

これをしないとカリブラコアが上手く育たない確率が高くなります。

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カリブラコアは花色も豊富、八重咲き品種もあっておすすめ

カリブラコアの八重咲き品種を初めて見た時に、その花付きがとても豪華できれいだなぁと思いました。

育てやすく花色もバリエーションに富んでいて白、黄色、淡いピンク、パープルピンク、ローズピンクや、咲いている間に花色が少しずつ変わっていく品種もあります。

贈り物用の鉢植えなどもインターネットショップでたくさん紹介されていますので、ご興味のある方は是非育ててみてはいかがでしょうか。

観賞用の鉢花としておすすめの花です。

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