春菊栽培、大葉春菊の育て方、プランター栽培の春菊は摘み取り方で長く収穫も可能

春菊栽培、大葉春菊の育て方、プランター栽培の春菊を長く楽しむ摘み取り方を紹介します。

春菊の栽培はとても簡単ですし、関東ではあまり見かけない大葉春菊はとてもおいしいです。

プランター栽培でもよく育ちますのでぜひ育てて大葉春菊を味って見ていただければと思います。

春菊は比較的虫がつきにくく秋まきはもちろん、春まきでも育てやすい葉菜です。

中でも大葉春菊は葉が肉厚で香りがマイルドでとても美味しいです。

育て方は中葉春菊と大葉春菊で大きな違いがありませんが、大葉春菊は株が広がるので株間の取り方だけ少し違います。

上の写真はプランター栽培の大葉春菊です。

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目次

春菊について

春菊はキク科の葉野菜です。

鑑賞用の菊は秋に花が咲きますが春菊は春に花が咲くので春菊と名付けられました。

春まきと秋まきの育て方で少し違うのは、春、気温が高いと春菊がすぐにとう立ちして花が咲いてしまうという点です。

そのため春菊の種を春まきする場合は、早めの時期に種をまいてとう立ちする前に株ごと収穫してしまいます。

1回で全草を収穫してしまうので、春菊を春まきする場合は少し多めに種を蒔きましょう。

春菊の品種は葉の形を見るとその違いがわります。

冒頭の写真と、以下のリンクの記事の大葉春菊の写真を見比べて頂くと葉の姿が違うのがわかるかと思います。

<大葉春菊の記事>

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春菊の花は思いのほか大きくて綺麗です

野菜の花はそもそも観賞用ではないので花が小さかったり目立たないものが多いですが、春菊の花はヨーロッパでは切り花として扱われることもあるくらい、大きく綺麗な花が咲きます。

茎もよく伸びて長いので確かに切り花に。。。と思うのですが、少し茎が柔らかいので日本ではあまり切り花としては好まれなかったのかもしれません。

(写真の春菊の花の周りの幅広の葉はふだん草です。)

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大葉春菊と中葉春菊の味の違いについて

春菊は関東で多く栽培される中葉春菊と主に西日本で栽培されている大葉春菊があります。

中葉春菊は上の写真のように葉の切れ込みが深く、茎が長く伸びます。

大葉春菊は葉の切れ込みが浅く丸みを帯びていて幅広の葉で茎はあまり伸びず葉は株状に横に広がります。

中葉春菊は春菊特有の香りや味が濃い品種です。

中にはこの春菊の強い香りを嫌う人もいます。

大葉春菊は葉が幅広肉厚で味も香りも中葉春菊と比較してマイルドです。

それぞれのよさがあるのでレシピによってどちらの春菊を使うか選ぶとよりそれぞれの春菊の美味しさを引き出すことができると思います。

大葉春菊は日本の東の地域では手に入りにくいです。

関東などでは主に中葉春菊が栽培されているので、スーパーなどで売られているのもほとんどが中葉春菊です。

大葉春菊は日本の西の地域で多く栽培されています。

春菊をプランター栽培するなら、その地域では野菜としては手に入りにくい品種の春菊の種を買って栽培すると中葉春菊も大葉春菊も両方楽しめてオススメです。

また春菊の強い香りが好き、という方は中葉春菊を栽培してその濃い香りを楽しむのもよいですね。

逆にあまり香りが強いのは苦手、という方は大葉春菊を栽培してマイルドな味と香りを楽しむのがオススメです。

大葉春菊と中葉春菊の使い分けについてはすでに紹介した別記事でおすすめのレシピなどについて書いていますのでよかったらそちらも読んで見てください。

 

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春菊栽培は冬には生育期間が長く、大葉春菊は特に大株に育てられるので、一株一株をしっかり育て、はじめのうちは外葉をかき取って収穫します。

こうすると春菊の株の中心からまた新しい葉が出てきます。

さらに育ってきたら中心の茎を摘心するように収穫すると、今度は脇芽も伸びてきてまたさらに収穫を続けることができます。

春菊をプランターで栽培すると秋冬は長く収穫を楽しめます。

収穫した後に追肥をしてやるとその後もしっかり育って何度も収穫できるおすすめ野菜です。

春菊の育て方は大葉春菊も中葉春菊も基本的には一緒です。

ここからは春菊のプランターでの育て方を紹介します。

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春菊栽培、大葉春菊のプランターでの育て方①種まき

春菊の育て方は大葉春菊も中葉春菊もほぼほぼ同じです。

違う点ついては以下のそれぞれの項目で育て方の違う点やポイントを紹介します。

まず1〜2週間前に土に元肥を混ぜて用意しておいたプランターに種をまきます。

春菊は発芽率が低くアブラナ科ほど発芽が揃わないのですじまきで少し幅も広めに、数も多めに種を蒔きます。

春菊の種は光を好む光好性なので、種の上にかける土はごく薄くします。

あとで株元に土寄せできるように少し溝を切っておいてそこにタネを蒔くといいです。

時期によりますが発芽までは1週間程度かかります。

この年は10月6日に大葉春菊の種をプランター にまきましました。

写真は10月14日のもの。約1週間後小さな大葉春菊の双葉が出ています。

大葉春菊と言っても双葉の時はとても小さいです(笑)

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春菊栽培、大葉春菊のプランターでの育て方②間引きの時期が大事

春菊のように種が細かい野菜は、種をまきすぎたところから自分が思った以上にびっしり双葉が出てきたりします。

そのあとの間引き作業が大変だったり、間引きが多くなると根を痛める可能性も高くなるのでちょうどよい量の種まきができるかどうかも育て方のポイントです。

たくさん芽が出てしまった場合は双葉の時に隣同士の葉が触れるか触れないか、ぐらいの間隔を保つように、どんどん間引いていきます。

この写真は11月3日の春菊の状態です。双葉が大きくなり本葉が2枚育ってきています。

写真は最初の間引きをしたあとです。隣同士の葉が触れない程度の間隔に間引きます。

間引きが遅れると過密栽培になり春菊の一本一本が貧弱になります。

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春菊栽培、大葉春菊のプランターでの育て方③間引きはこまめに繰り返す

11月18日、

写真の下のプランターが大葉春菊です。

本葉4〜5枚に育ちました。少し混み合ってきたのでまた間引きます。

 

初めての間引きと同じように隣同士の葉が触れ合わない程度に間引きます。

春菊は移植できるので、根を傷めないようにそっと間引いたものは別のプランターに植えれば大きく育ちます。

だいたい3〜4cm間隔に間引きます。

間引いた後は追肥をパラパラとまき、両側の土を株元に寄せて、春菊の苗がぐらつかないようにします。

しばらくしてまた育ってきたら再び間引いて間隔が6〜7cmになるようにします。

大葉春菊は株が横に広がるので、大株に育てたいときは、もう一回間引いて春菊の株の間隔が10〜15cmになるようにします。

中葉春菊は上に伸びるのでそこまで株間を開けなくてもよいでしょう。

この間引きをタイミングよく上手にしていくことも春菊の育て方のポイントです。

最終株間まで間引きができたらあとは大きく育つのを待って、収穫を始めます。

下の写真は間引いた後の状態です。真ん中のプランターはルッコラ、奥がサニーレタス、左側に見える丸い鉢はイタリアンパセリとパクチー(コリアンダー)です。

 

今回育てているのは葉の切れ込みが少ない大葉春菊です。

葉の面積が大きく幅広、肉厚で美味しいです。

関東では大葉春菊はあまり野菜として売られていないので、食べたいと思う方はぜひ自分で育ててみてください。

春菊は発芽率がアブラナ科の野菜に比べて少しよくないので種を厚めにまくことと、初期生育がゆっくりなことだけ知っていれば、丈夫で簡単に育つ冬の葉野菜です。

このくらいの大きさになってくると成長のスピードも早くなってきます。

成長に合わせて週1回は水やりの時に液肥をやるようにしましょう。

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春菊栽培、大葉春菊のプランターでの育て方④ビニール掛け

秋まきの大葉春菊栽培は寒くなってきたらビニール掛けしてやると保温され、葉からの水分の蒸散も抑えられ、冬でもよく育ちます。

ビニール掛けしてやると葉をより大きく柔らかく育てることができるので、特に生でサラダで楽しみたい場合はぜひビニール掛けをして、昼間日光の当たる時間だけ蒸れないようにビニールの覆いを外したり換気します。

他の葉物栽培でも同様ですが、ビニール掛けすると水分の蒸散が抑えられる分、葉が柔らかく、味がマイルドになります。

大葉春菊の場合は特にビニール掛けしたものはサラダにすると美味しいです。

気温が高い春まき栽培ではもともと成長のスピードも早いので、ビニールトンネルは必要ありません。

逆にビニールをかけると風通しが悪く蒸れたり虫が発生しやすくなるのでオススメしません。

ビニールは冬にかけることで、低温と乾燥を和らげ大葉春菊らしい大きな葉を収穫できます。

幅広の葉を楽しむ大葉春菊だからこそ、このビニールをかけての育て方はおすすめです。

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春菊栽培、大葉春菊のプランターでの育て方⑤長く収穫する葉の摘み取り方

春菊が15〜20cmに育ったら初回の収穫をします。

秋まきで春菊を栽培する場合は、春菊を株ごと引き抜かずにまず大きく育った外葉をかき取ります。

そして真ん中の芯が立ってきているようなら、2〜3節残して芯を摘み取ります。

こうすることで隣の株との間に空間ができますし、摘心によりわき芽が複数伸びてきます。

大葉春菊が最も葉が充実していて美味しいのはやはりこの最初の収穫の外葉です。

十分に育ったところを摘み取って、新鮮なところをたっぷり味わってくださいね。

収穫した後は、追肥をして水もたっぷりあげておきましょう。

この追肥が次の春菊のわき芽の成長を促します。

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化成肥料を多くあげすぎると徒長しますし、徒長すると味も落ちますので、有機質肥料で追肥することをおすすめします。

即効性を求めて肥料を効かせたい部分は水溶性の液肥で補うとよいかもしれません。

大葉春菊をプランター栽培で大きな株に育てたい時は、どうしても土の量が限られますので、それを補うのに化成肥料を補完的に控えめな量で使うと春菊の成長が安定します。

大葉春菊があまり元気がなかったり、貧弱なときは少し控えめに化成肥料を補ってあげてみてください。

わき芽が伸びて収穫できるくらいに育ったら、わき芽も同様に2〜3節残して摘み取ります。そこからまたわき芽が育ちます。

主茎から徐々にわき芽に派生していきますので、収穫できる葉が小ぶりになっていきますが水やりと追肥をしっかりすればかなり長く、何度も収穫できます。

秋まきの場合はこのように株ごと引き抜くのではなく、まずは主茎を2〜3節残して収穫して、どんどんわき芽を育てていきましょう。

春まきの場合は気温が高く、春菊がすぐにとう立ちして花芽が上がってきてしまいますので、十分な大きさに育ったところで株ごと引き抜いて収穫してしまいます。

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春菊栽培、大葉春菊は秋まきプランター栽培なら春先まで収穫を楽しめる

これまでに紹介したように、春菊の春まきは成長してくるととう立ちして花が咲きますので、株間をあまり取らずにほどほどに育ったら株ごと収穫してしまいます。

秋まきの場合は株間をしっかり目に取り、大株に育て追肥をしながらわき芽を育てる収穫をします。

こうするとプランターでも春先まで春菊の収穫を繰り返し長く楽しめます。

春と秋の春菊の育て方、育ち方の違いです。

ビタミンやミネラルも豊富な葉野菜ですので、特に冬にプランターひとつ、春菊を育てておくととても重宝します。

大葉春菊は味、香りともに中葉春菊よりマイルドですので、中葉春菊の香りが気になる方は大葉春菊を育ててみてはいかがでしょうか。

育て方がよければ、秋にタネをまいて11月末ごろから3月まで、長く繰り返し収穫できます。

「今日は寒くて買い物に行きたくないな〜」

なんていう時に、ちょっとベランダのプランターから春菊を摘み取って来ればそれでお味噌汁やおひたし、新鮮で栄養たっぷりのサラダができるのは大きなメリットです。

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