切り花として人気の高いアルストロメリア。
とても綺麗で花保ちもよいおすすめの花です。
性質も丈夫で育てやすく、よく増えるので一株あると、切り花にしても楽しめるおすすめの花です。
この記事ではアルストロメリアの植え付けとその後の管理、育て方を紹介します。
目次
アルストロメリアの特徴
アルストロメリアは根に特徴があります。
アルストロメリアの根は普通の細根ではなく、また球根でもなく、貯蔵根、栄養根などと呼ばれる白くてぷっくりした塊根になっています。
多汁質で折れやすいので植え付けや植え替えの時は丁寧に扱うことや、ある程度土の深さが必要です。
鉢植えの場合はロングポットで育てるのがおすすめです。
アルストロメリアの植え付け
アルストロメリアは春か秋にこの貯蔵根を買って土に植えます。
販売されている時は「アルストロメリアの球根」という表示になっているようですので、以降は球根として記載します。
アルストロメリアの球根は、必ず上部にクラウンと呼ばれる芽がついている必要があります。
クラウンがなければどんなに立派な太い根でも芽が出ませんので植え付けの時にクラウンが外れてしまわないようそっと扱うようにします。
上の写真は球根ではなく苗の状態ですので、すでにクラウンから芽が伸びて葉が展開しています。
苗の底土の方に太い塊根が伸びているのが見えるでしょうか。
地植えの場合はこの球根(塊根)の上に土が5cm程度来るように深めに植えます。
過湿は根腐れしますので、地植えなら、土を深く耕して腐葉土などを混ぜて少し盛土したところに高めに植えるとよいです。
ポット植えの場合は、深さを出せるようにロングポットを用意し、球根の上に最低でも3cmくらいは土をかけるようにします。
ポット植えでも水はけのよい土に植えるようにします。
根に直接触れないよう、底の方の土に元肥を混ぜ込んでおきます。
アルストロメリアの手入れ
2024.11.5 苗を植え付け直後のアルストロメリア。
2024.12.28 植え付けから約2ヶ月弱たったアルストロメリア。
脇芽がどんどん育っています。
アルストロメリアは地植えの場合、冬場は寒さで地上部は枯れます。
この鉢も12月になって寒くなってきたので室内で管理しています。
地表に霜が降りたり凍結するような地域ではやや深めに植え付けて冬場は敷き藁マルチをするなどして、根が凍らないように保温します。
鉢植えの場合は冬は暖かい室内に取り込むなどします。
四季咲き品種なら、日当たりのよい室内においておくと冬でも花を咲かせることもできるようです。
逆に日本の夏の高温多湿はアルストロメリアにとっては苦手な環境なので、夏は日差しが強い場所を避けるか、日よけをするようにします。
アルストロメリアは根にたっぷり養分や水分を蓄えているため、一度根付けば丈夫で育てやすく、旺盛に茂ります。
あまり密になると蒸れて病気になりますので、混み合ったところは細い茎を根本から引き抜いて、株の間の風通しと日当たりがよくなるように管理する必要があります。
また、過湿を嫌いますので、水やりは土の表面が乾いてから、水をあげる時はたっぷりと。
そしてまた土の表面が渇くまでは間をあけるようにします。
切り花品種は背丈が高くなりますが、花壇や鉢植えでも育てやすい茎が短い品種もあります。
風が通り抜けるような場所などであるストロメリアを育てる場合は支柱を立てるか、背丈の低い品種を選ぶとよいでしょう。
アルストロメリアの花が咲いたら
アルストロメリアの開花が始まったら、花柄摘みをこまめにするようにします。
アルストロメリアの花が咲いた後もそのままにすると株が消耗します。
また先終わった花弁や茎が株の中に残ると過湿を助長したり、病気が出やすくなりますので、花柄摘みはしっかり行いましょう。
アルストロメリアの花がらを積む時は、花の部分だけでなく茎を根本から真っ直ぐに引き抜いて、株に隙間を作るようにします。
アルストロメリアの冬越し
冬になり、地上部が枯れて休眠に入ったら水やりは土が乾かない程度に、ごく控えめにします。
鉢植えは室内に取り込んだり、地植えの場合は敷き藁をするなどして霜や凍結を防ぎます。
アルストロメリアの増やし方
アルストロメリアは多年草です。
根茎はどんどん増えるので、鉢植えの場合は1〜2年に一度、植え替えを兼ねて株分けをします。
地植えの場合でも2〜3年に一度は根を掘り上げて、株分けします。
時期は春と秋。
掘り上げた根をいくつかに分割します。
根には必ず芽がつくように株を分割します。
根は折れやすいので刃物で綺麗に切り分けることで根のダメージを抑えることができます。
切り分けた株を最初の植え付けと同等、水はけのよい土に植え付けます。
多年草でどんどん増えるアルストロメリア。
切り花にしても花もちもよく、長く楽しめます。
花色も豊富ですのでお気に入りを見つけて育ててみてはいかがでしょうか。